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昨晩は講談師・神田香織さんの大作講談『チェルノブイリの祈り』を北沢タウンホールで観た。史上最悪と言われた1986年のチェルノブイリ原発事故の後で、人々の間に何が起きたのか。照明・音響ともに演劇的空間の中で、ひときわ神田さんの声はさえて響きわたっていた。つらいテーマだけに、会場では嗚咽する声もあり私も神田さんを以前から知っているが、改めて「語り」の力を知った。舞台を終えてから、下北沢の仲間のそば屋さんで打ち上げ交流会。

この国会も最終版近くなって、質問の密度も濃くなるばかり。今週は、水曜日を除いて4日間で6回の質問に立った。「教育基本法」に続いて、「学校教育法」(障害児教育制度の変更、特別支援教育への移行)をめぐる質疑は障害のある子どもたちの普通学級で一緒に学んできた親子からの心配の声を文部科学省にぶつける。ひさしぶりに、平穏に開かれた法務委員会では海外にある「ヤミ金」の資産を検察官が差し押さえて被害者に返還できるような制度づくりの法案の審議だった。(組織犯罪処罰法改正案・これは『共謀罪』創設の法案ではない)

オンタイムでやってくる出番に合わせて、内外の力を借りて資料を取り寄せ、見解を形成する。それでも、初当選・2期目の時よりも、市民団体や専門家たちが、要領よく論点をまとめてくれるようになった。来週は、木曜日期限で「質問主意書」の提出作業が控えている。ダム問題、拘置所の人権・食の安全と持ち込まれるテーマは多彩だ。国会議員として政府の姿勢を質し、責任ある答弁を獲得する価値があると感じたものは、きちんと論理立てて質問の焦点を絞って出すようにしている。


限界までのエネルギーを使ったフル回転も、さすがに会期末になると疲れてくる。「共謀罪」「教育基本法」と大きな課題を抱えて走っていたら、「憲法調査特別委員会」でも委員会で審議入りするという。「防衛省設置法」まで提出された。
来年は統一地方選挙があり、参議院選挙もある。公明党の判断は、「今年のうちに面倒なものは片づけてしまえ」と伝えられているが、この国の人々の記憶力は1年以上持続しないということを前提とした議論で、ずいぶん大胆な言い方である。

どんな問題がなお残されているのか。週末は、この国会での審議を振り返りながらいくつか報告しそびれていることを書いておきたい。


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