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 今日、その時刻に私は地元の二子玉川駅前にいた。福島みずほ党首との演説会を準備しているところだった。「新潟県で震度6強の地震が起こった。柏崎市を中心として被害が出ている」との電話がかかってきたのが、10時30分前だっただろうか。さらに、演説会を終了してから次の演説会の場へ移動する時、車の中でTV中継の映像を見て「背筋が凍る」思いがした。なんと柏崎刈羽原発の変圧器から火の手があがり、もうもうとした煙があがっている映像だった。なぜか消防車の映像は見当たらなかった。3つの原子炉は自動停止して、大規模な「核事故」にいたる危険性は少ないと思ったが、重大事態であることは争えない。

 社民党は「脱原発・脱プルトニウム」を大きく掲げて、原発推進一本やりの政府・原子力行政と電力会社は厳しくチェックしてきた。私も、この通常国会でも数回にわたって、文部科学委員会で原発事故の「データ隠し」問題を追及してきた。自民党・民主党ともに、原発推進の立場なので、文部科学委員会で原発問題を話題にする議員は少ない。昨年9月には静岡県の浜岡原発、今年1月には「もんじゅ」(福井県敦賀市)を視察してきた。その時、もっぱら問題にしてきたのが「耐震基準」の問題だった。

 強い地震で「変圧器」から出火したという異常事態で、「放射能洩れ」はないのだろうか。塩崎官房長官は「放射能洩れは確認していない」と記者会見で語ったが、今のTVニュースで放射能を含んだ水が流れ出ていたことを東京電力が発表している。地震大国ニッポンで、活断層近くに原発を林立させていること事態が、常軌を逸していると私たちは指摘をし続けている。ただちに、日本中の原発を停止させて、現状の「耐震基準」の見直しを行ない緊急点検をするべきだと考える。

 街頭演説は、渋谷・新宿・池袋と続けた。緊急に社民党も対策本部を立ち上げて、明日にも調査団を派遣することに決めた。地震の被害を確認することと、柏崎刈羽原発の被害状況と放射能洩れや火災事故の事実を調査することが目的だ。大型台風が通過したとたんに激甚災害が日本を襲った。台風通過と地震発生は、今回が初めてのことではない。お亡くなりになった人たちにお悔やみを述べるとともに、被害にあった皆さんにお見舞いの気持ちを届けたい。こんな時こそ、政治の場で「緊急支援」を強める時だ。被災者支援に与野党の差はないだろう。原発の安全性については、推進側の政府・与党に強く調査結果と事実を突きつけていくしかない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070716-00000104-jij-soci
[時事通信より]

東京電力は16日、新潟県中越沖地震で緊急停止した柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市)で、耐震設計上の想定を大幅に超える地震の加速度を記録したと発表した。東電は1、5、6号機の地下に設置された地震計の記録を解析。1号機で南北方向に311ガル(設計上の想定は274ガル)、東西方向に680ガル(同273ガル)を記録。5号機でも南北277ガル(同249ガル)、東西442ガル(同254ガル)、6号機で南北271ガル(同263ガル)、東西322ガル(同263ガル)をそれぞれ記録した。

 

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