TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




 暑さはあまり衰えていない。それでも昨夜は、涼風を感じることが出来て、外にいたら快適だった。私の場合は、どうしても、気温が高いと活動が停滞する。気温が33度を超えたあたりから、頭がボーッとしてきて、やることなすこと散漫になりやすい。それでも、去年は麻生内閣が衆議院を解散した直後だったから、「暑い」とボヤク間もなく選挙に集中してきた。たった、1年で衆議院と参議院の二度の国政選挙を戦い、久しぶりに一休止しているところ。この1年、じっくり本を読む時間などなかったから、山のように「読むべき本」が積み上げられている。一冊づつ手にして、手あたり次第に読書をしようかと考えている。

 それでも、永田町方面の気配はあちこちから伝わってくる。すべては、9月の民主党代表選挙の結果次第で、菅政権が「暫定政権」なのか、また「本格政権」なのかも、それで決まるという。参議院選挙までも「政治空白」だったが、あと一月もこのモヤのかかったような状況が続く。政治日程上の空白は、やがて「事態の急変」につながる。それを逐一予想することは出来ないが、参議院選挙結果を受けて、民主党と自民党の「境界線」がますます溶解・融合してきていることを、先の予算委員会での議論は感じさせた。

 もし、民主党政権に野党が協力せず、参議院で重要法案が通らないような緊張関係が続けば、来年の春の予算成立と同時に、衆議院の「解散・総選挙」があるのではないかと言われている。しかし、菅政権かそれに替わる政権は、はたして解散に踏み切るだろうか。民主党は前回の自民党同様に勝ちすぎているので、よほどの「反転攻勢」がないかぎり、議席を大きく減らすだろうと予想される。自民党には、半世紀以上にわたって政権を運営してきた利益配分システムが麻痺状態だったとはいえ残っていた。そこまでの地力がない民主党は、今回の自民党以上に負けこむおそれもある。

 私は、いわゆる「ねじれ」と呼ばれるこの状況がだらりと続いて、春に解散というシナリオはないと思う。むしろ、民主党の代表選挙以降、早ければ秋の臨時国会までの間に「新体制」と呼ばれるような大連立を含めた「組み替え」が起きてくる可能性の方が強いと思う。いわゆる「政界再編」含みかもしれない。

 昨年の秋、社民党が「憲法を変えない」という条件を連立政権参加の入口で民主党・国民新党との間で確認したとは、正反対のことが起きる可能性がある。「憲法改正」「消費税も含めた税制改正」
を大義名分にした政権が発足すると、国会内の少数意見は蹴散らされる。秋には怪しい風が吹いてくると予想して、英気を養っておくことにしたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 新議員会館で... 死刑廃止と執... »