我が声に応ふものなし青田風 ひよどり 一平
永く生きていれば、その分だけ喜びや悲しみも多く味わっているつもりです。
人間はまったく勝手なもので、思い通りにコトが運んだ折りの感激は早く忘れるし、
反面、うまく行かなかった時の挫折感はなかなか消えないものです。
「得意」の時にはしゃぎ過ぎるから、「失意」の記憶が忘れられないのかも知れませんね。
もっとも、氷水で思い出す失意の記憶なんざぁたかが知れてますけどねぇ。
こめかみの遥かな記憶氷水 ひよどり 一平
(こめかみのはるかなきおくこおりみず)