心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

「とっさの行為力をつける」

2016-09-02 | 安全、安心、
「とっさの行為力をつけるにはどうしたらよいのですか」

 とっさの行為には、大きく2つあります。
 一つは、危ないものが飛んできたときに反射的よけるようなタイプのとっさの行為です。これは、人の身体の防御反射として組み込まれたものですから、誰もがそれなりに出来ますが、加齢などの身体的な衰えと反比例します。
 
 もう一つは、反復訓練によって練度の高い技のようなタイプのとっさの行為です。消防士や警察官などは、危機事態でのさまざまなとっさの行為ができるように訓練しています。

 とっさの行為力を付けるとすれば、言うまでもなく、後者のタイプのとっさの行為です。しかし、普通の人にとって、万に一つしか起こらないようなとっさの行為を日常的に訓練することは不可能です。となると、どうしたらよいのでしょうか。

 特定のとっさの行為はできなくとも、その基盤になる一般的な力としては、瞬発力、機敏さ競うスポーツがよいと思います。

 さらに、ゲームもとっさの行為というよりそれを支援するとっさの判断力を養うのには有効ではないかと思います。

「あなたのとっさの行為力をチェックする」**********
自分へのあてはまりの程度を3段階で答えてください。
( )雑踏で人とぶつかりそうになることはあまりない
( )からだの動きは敏捷なほうだ
( )判断は誤ることはない
( )ボールを使ったスポーツが好き
( )つまづくことはあまりない

「仕事の開始時間に遅れないようにする

2016-09-02 | 安全、安心、
「仕事の開始時間に遅れないようにする」(再掲)

 遅刻そのものは、エラー、事故に直接は関係しません。ただ、怖いのは、遅刻によって発生する自分の気持ちのあせりによるエラーの発生、さらに対人関係がらみのネガティブな職場の雰囲気からもたらされる安全上の問題です。
 遅刻すると、仕事に入る前に、遅刻そのものにかかわることで頭が占領されてしまいます。言い訳をどうする、どう謝るかなどなど。
そのことが、仕事の出発点で仕事への注意集中を妨げます。そして、遅れを取り戻そうとあわててしまい、いつものことができなくなります。
 さらに、1度や2度の遅刻ならともかく、遅刻常習者となると、「また、あいつか」となります。一人仕事でさえ、目に見えないところで人に助けられています。仲間あっての自分の仕事です。その支えを失えば、仕事の質の低下は免れません。エラー、事故につながります。
 こと安全にかかわるところでは、遅刻対策の王道は、予備の人員を配置しておくことですが、昨今ではとても無理です。
 となると、なんとか個人的な努力で、となりますが、これにも限界があります。仲間やチームの力を借りるのも一計です。
「類似ケース」
○遅刻してあわてて作業現場にいったため、仕事の段取りがわからなくて、一緒に仕事をする人に迷惑をかけてしまった。
○遅れそうになってので、走って部屋に入ろうとして、つまずいて怪我をしてしまった。

不機嫌な職場

2016-09-02 | 健康・スポーツ心理学
不機嫌な職場
 デフレの影響もあってか、日本の職場、不機嫌に満ち満ちているらしいですね。
「不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか」 (講談社現代新書)という本で知りました。


自分の職場である教室も、不況とは関係ないにもかかわらず、実に不機嫌な顔をした学生諸君で満ち満ちています。
 
日本の社会、どうしてこれほど不機嫌がまんえんしてしまったのでしょうか。
 
忙しすぎる仕事、孤立した高い集中力を要求するIT依存の仕事、厳しい能力主義と競争、リストラ不安などが影響していると思います。
 
しかし、不機嫌は、不機嫌な本人にとってはもとより、その周りにいる人々にとっても、なんの得にもなりません。お互いにストレスを溜め込むばかりです。

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社