心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

安心、安全の心

2021-06-25 | 安全、安心、
05/11/24
安心、安全の心———安全も安心も心の問題としてみると

●安全、安心は人の基本的な欲求
図に示すマズロー*の5段階の欲求階層説はよく知られている。人は自己実現を目ざして成長していく存在ととらえ、その過程で、4つの欲求満足の段階を踏むとするものである。
この2段階目に、「安全(safety)と安心(stability)」の欲求満足がある。これが満たされた上での、自己実現へ向けてのさらなる成長ができるというのである。
「安全と安心」は、このように、人にとっての基本的な欲求の一つなのである。それが今、脅かされつつある(満たされない)日本社会は、このままほっておけば、自己実現が脅かされることにもなりかねない。

●安全と安心を保証するもの
 「安全と安心」の欲求に限らないが、およそどんな欲求も、すぐれて人の内部の心の問題である。しかし、それが保証されるためには、人をとりまく状況の力も大きい。「安全と安心」の心をもたらすのは、幼児であれば、親からの愛に満ちたケアーであるし、大人であれば、よそから侵害を受けない、いつもと同じ安定した生活環境である。
しかし、だからといって状況の力の強さにだけ目を向けば、「安全と安心」にまつわる問題は、解決するというわけではない。人の心にも充分に配慮する必要がある。人の心への配慮を欠いた「安全と安心」環境の設計は、へたをすると自己実現を妨げるものになってしまう可能性もあるからである。
たとえば、危険を恐れて子供を家の中に閉じこめてしまったり、失敗を恐れて挑戦的な仕事をしなくなってしまったりでは、本末転倒である。

●安全と安心は手段である
マズローもそうであるが、「安全と安心」は、それ自体が目的ではない。「安全と安心」ができる環境で、何かを達成することがねらいである。「安全と安心」はあくまで手段でしかない。誤解を恐れずに言うなら、仕事の内容、たとえば、戦争などでは、「安全と安心」は手段としては最適でないこともある。
「安全と安心」を自己目的化してしまうと、過度の法律的な規制、自由闊達な行動の抑制、些末安全主義への傾斜、リスクを恐れた保守主義が跋扈してしまう恐れもある。

●安全と安心を組み合わせてみると
「安全と安心」は、実は一体ではない。やや強引であるが、それをあえて直交させてみたのが、図である。安全の反対語「危険」、安心の反対語「不安」で4つの象限に分けてみた。こうしてみると、「安全と安心」は、ごく一部の世界をとらえているだけで、他にも関連する世界のあることに気づかされる。
第2象限「安全と不安」な世界は、遊園地などの遊具に作り込まれている。恐怖に耐えられるかどうかの不安が、遊具での楽しみを深めている。
第4象限「安心と危険」な世界は、旅客機に代表されるように、最新技術を駆使しての便益と安全の提供の一方では、ひとたび何かがあればすべて終わりという世界である。高度技術社会では、こうした世界が拡大の一途をたどっている。
第3象限「危険と不安」な世界は、「安全と安心」な世界の対極になる。この世界を極小化し、「安全と安心」の世界を極大化することが、「安全と安心」の科学や施策の大きなねらいとなる。また、個人の心の問題として、「危険と不安」を心の底に抱いてこそ「安全と安心」への努力がなされることになる。その際、第2象限,第3象限のような世界の存在も忘れてはないことを、この分類は教える。

●不安は安全の番人
 安全な状態が続くと、人は誰しもが安心する。しかし、それがあまりに長く続くと、安全を確保するための工夫や努力が次第になされなくり、安全を脅かす事が起こりやすくなる。そして、心の不安も高まってくる。それが危険の発生を防ぐ工夫と努力をさせることになる。
このように、不安は、安全の心理的な番人のような役割を果たしている。ところが、不安も安全馴れしてしまうと、感度が鈍くなってくる。それを防ぐには、1部で述べる危険予知力を磨くことであるが、ごく日常的な努力としては、事故、災害、犯罪のニュース内容をできるだけ自分の身に引きつけて考える習慣をつけることである。幸いなことに?、ニュース報道では必ず何件かのそうしたニュースを報道してくれる。これを活かすのである。(K)


 

図 「安全対危険」と「安心対不安」とを
組み合わせてみると
     安全
旅客機       警察


不安—————————安心
 BSE        
 戦争
    危険

脚注*
Maslow,A 1943  「A  theory of  human motivation」 Psychological
Review,50, 370-396


挨拶

2021-06-23 | ポジティブ心理学
① 挨拶の意義
・ 社会の安全な一員であることの宣言
・ 心のファーストタッチ、そして、ボティタッチへ

② 挨拶が面倒なのはなぜ
・ TPOが難しい
   近隣の聴覚障害者との出会い
・ 相手が挨拶返しをしてくれない不安

③ あいさつの仕方
・ TPOを心得る
・ 先にあいさつ
・ 親しい人には目をみて
・ 見知らぬ人には目礼で

ほンわか、1日10回運動「ポジティブ心理術トレーニング

2021-06-20 | 認知心理学
ほンわか、1日10回運動「ポジティブ心理術トレーニング
2011-06-18 | ポジティブ心理学

ほンわかあ」1日40回運動
――ポジティブコミュニケーションで自分も周りも元気にーーー


第1 「ほ」める
① 何をほめる
・ すばらしいと思ったこと
・ 感心したこと
②どのようにほめる
・ 具体的に
「あなたはすてき」より「あなたの笑顔がすてき」
・ 結果よりプロセスを
「がんばった」「精一杯やった」
③ ほめるにあたり、注意すること
・ ほめすぎない
  お世辞になってしまう
  ほめられすぎると、舞い上がってしまい、学びが甘くなる
    ほめる時は、森を見る
    叱るときは、木を見る
・ 7つほめて、3つ叱れ
    正解=>ほめる >こうればよい という学びができる
    誤解=>叱る >それはだめ はわかる しかし、ではどうすればよいかはわからない
    正解は一つ
    誤答は無数  みんなが同じように間違うのは、カンニング
・ ほめ言葉を豊富にしておく
  万能な魔法のほめ言葉もある
   「さすが」「えらい」「すごい」
・ ポジティブにみる
「これしかない」ではなく「まだこれだけある」
「――しないと、―――できない」ではなく、
  「――すると、―――できる」
「ちょこまか」ではなく、「よく動く」
「愚鈍」ではなく、「落ち着いている」
「きたない」ではなく、「使い古している」
「くさい」ではなく、「独特のにおい」


第2 「わ」らう
 笑い転げる猫
① なぜ笑う
・ おかしいから(中枢起源説) 
普段とは違ったこと、しかし、安心できることが起こっている
・ 笑うから(末梢起源説)
   笑うからおかしいのだ
     笑顔作りのすすめ

② 笑いの効果
・ 健康効果
   血糖値が下がり、中性脂肪も減し、病気も防止<<寄席効果
・ 心ポジティブ効果
   笑いには自分の心も周りの人の心もポジティブにする
   笑いは、伝染する
・行動促進効果
「野球のピッチングの練習を、笑顔でやるのと苦しそうな顔でやるのとでは、笑顔のほうが球速を持続させられる、というスポーツ心理学の実験研究もある。心理学の有名な実験に、氷水の中に手を入れておく時間を、笑顔の人と苦しい顔の人が競争すると、笑顔の人が勝つ確率が高い、というものもある。」
・ 善人宣言効果
   笑っている人に悪者なし
   まわりから受け入れられるし、好かれる
・周りを明るくする効果(「顔施;がんせ」効果)
  仏教用語であるが、笑顔で周りに施しをする
  顔施(がんせ)とは、にこやかな表情で人に接するということで、
和顔施(わがんせ・わげんせ)ともいう。
これなら誰にでもできる。
出家して以来、私はつとめてこれを心がけてきた。
和やかな表情に会い怒る人は、まず、いまい。

あらゆる職業の人にこの行を心がけてほしい。
生まれつき器量が悪くても、笑顔は人をチャーミングにも美人にも見せる。
私はそういって特に女性に和顔施をすすめている。
──瀬戸内寂聴

布施(他人を助け、施しをする)というと何か難しく感じてしまうが、瀬戸内寂聴さんのこの言葉に触れ、目からうろこが落ちる思いがした。

笑顔を振りまくこと、それ自体がひとつのお布施になるのだ。
いつもなごやかで穏やかな顔つきで人や物に接すること。
第3 「か」んしゃする

読売新聞朝刊5月30日付けの「気流/U-25」から東京立川の中学生宮本くんの声をご紹介します。

 大切な感謝の一言
 部活から帰宅する途中、住宅街の細い道で、ボール遊びをしている親子を見かけた。その横を通ろうとした時、ボールが目の前に転がってきた。すぐに拾って渡すと、親から「すいません。ありがとう」と言われた。
 この親子と顔見知りだったわけではない。お礼の言葉をまったく予想していなかったので、あわてて会釈し、その場を後にした。家に帰ると、何だか温かな気持ちになっていた。感謝の一言をもらっただけなのに、ことは一つで気持ちは変わるものだと思った。今度は自分から声をかけよう。

① 感謝するのは何のため
・ 自分のため
   感謝することで、謙虚になれる、自分一人ではないことを自覚
     少年院での「感謝療法」
・ 周りのため
   うれしい気持ちを伝える
②感謝の仕方
・魔法のことば「ありがとう」を惜しむな
・「すみません」より「ありがとう」
・ 「なになにしてくれて」、ありがとう
  ありがとうの真実味がでる
  相手も得心する

第4 「あ」いさつ

① 挨拶の意義
・ 社会の安全な一員であることの宣言
・ 心のファーストタッチ、そして、ボティタッチへ

② 挨拶が面倒なのはなぜ
・ TPOが難しい
   近隣の聴覚障害者との出会い
・ 相手が挨拶返しをしてくれない不安

③ あいさつの仕方
・ TPOを心得る
・ 先にあいさつ
・ 親しい人には目をみて
・ 見知らぬ人には目礼で



「いい加減」な援助でいいの

2021-06-18 | 高齢者
「いい加減」な援助でいいのだ。がんばりすぎると、つい自分のやり方をおしつけて相手のンーズを置き去りにしてしまう。
しんどくなって長続きしないことも多い。
それに、やってあげすぎると、援助を受ける人たちの生きる力を弱めてしまう。
(鎌田實「いいかげんがいい」集英社)

援助 ———助け助けられは当然なのだが

2021-06-18 | 安全、安心、
「安全・安心の心理学」新曜社より良い

援助
———助け助けられは当然なのだが

●都会の不思議
 最近、立て続けに、マンションで、姉妹が殺され、さらに女子高校生が殺害されるニュース報道をみた。例によって、近隣の人々の顔を隠したインタビューがある。そして、「どさどさというような大きな物音が聞こえた」「きゃー助けて、という叫び声や争う音が30分くらいにわたり聞こえた」などなどという。
不思議なのは、自らがその時に積極的に何かをした形跡がないことである。「助けてー」の悲鳴が聞こえた時に、近隣の方々が一斉に表に出てみるだけでも、状況はかなり違った展開になるかもしれないのにと思うのだが。

●傍観者効果
そうは言っても、実は、援助行動も援助要請行動もそれほど単純にはいかないことが知られている。
たとえば、傍観者効果。
衆人のいるところで、突然、胸を押さえて倒れたとする。周囲の人々が一致協力して助けてくれるであろうか。実際にこんな実験をした社会心理学者がいたのである。注1***
結論は、そんなことにはならない、周囲の人々はあくまで傍観者のままとどまっていた、となる。そこで、これを傍観者効果と呼んだのだ。他者の存在が、素直な援助行動を抑制してしまったのである。
周囲の人々が冷静なのだから援助を必要とはしない事態なのかも、と考えてしまったり、何もあえて自分が渦中の栗を拾うようなことをしなくとも、と考えたり、もし自分だけが援助行動をして失敗したりすると恥ずかしい、と考えたりしてしまうらしい。
いずれにも、そう言われてみれば、というところがある。

●それでも困っている人を助けたい
多彩なボランティア活動の存在にもみられるように、それでも、誰もが心のどこかに、困っている人をみたら、素直に返報なしに助けてあげたいという気持ちを持っている。その気持ちを実現する行動を愛他的行動という。傍観者効果は、衆人監視の社会的な場面での緊急事態であるがゆえの効果と考えたい。
愛他的行動は、他者に対する同情が基本になる。他者のつらい気持ちや困った状況を見て、自分も他者と同じような気持ちになれないと、行動にはならない。ただ、防犯、防災、事故対応にかかわる場面では、同情だけでは不足である。困った状況にいる人を見たら助けるのは、社会的な義務でもある。周囲の人々が自分のできること、するべきことをそれぞれがすることである。

●援助を良質なものにするために
地震災害地に援助物資として古着がどっさりと届き困惑している映像が報道されたこともあるように、助け、助けるにしても、ただやみくもに行動すれば良いというこものではない。
まず、援助要請行動のほうである。
何をおいても、援助してほしいことをしっかりと表現することである。
援助をためらわせる心理的な圧力もある。衆人に向けて援助の声をあげるのは、時と場所と状況によっては、かなり勇気がいる。警察に駆け込むほどには切迫していないのかもとの状況認識の甘さもある。これが、事態を悪いほうに向かわせてしまうこともある。注1*****
援助を受けるのは何も恥ずかしいことでもない。とりわけ、防犯、防災、事故対応の場では、それは当然の権利と言っても良い。それくらいの「強い」気持ちがないと、援助要請行動にためらいが出て、結局、どんな助けが必要かの表現が十分にはできないことになる。
さらに、必要な援助は素直に受けることである。日本人の美徳とて、遠慮と返報の心が強い。これが、援助の受け入れを屈折してものにさせてしまうことがあるので、要注意である。とりわけ、そすいたメンタリティを強く持つ高齢者では、その援助が必須であるにもかかわらず、そのことを言わない、受けとらないようなケースもある。
次は、援助行動のほうである。
援助要請行動ができないほど壊滅的、危機的な状況にさらされていることも多い。その状況の中から、何が最も緊急かつ重要な援助かを見きわめなくてはならない。事態認識力である。緊急時には無用な援助ほど迷惑なものはない。地震災害などにかけつけたボランティア活動の中に、そんなケースがたまにあったらしい。同情心に加えて状況認識力も必要である。
援助行動を効果的なものにするにはさらに、援助する人々の組織化が不可欠である。日本の行政組織は、その点、いつも見事な力を発揮する。上意下達型でもよい、あるいは、ネットワーク型でもよい。人々が組織の中で援助しているという意識を持つことが、円滑で効果的な援助行動につながるし、援助を受ける側にも安心感がある。一人でできることには限界がある。なお、別項で考えることになるが、その組織をより一層、効果的に機能させるためには、リーダー、サブリーダーの役割も、事態が緊急度を増すほど大切になってくる。日本社会では、この点が弱点ではないかと思うが、昨今の小泉政権をみていると、このあたりも改革が期待できそうである。(K)

注1 Latane,B, et al,1970   
注2 自宅には、防犯ブザーが5個、あちこちにおいてある。ある時、間違ってそのうちの1個を鳴らしてしまった。あわてていたので、止める操作をするまでにかなり時間がかかってまった。隣近所の様子をうかがったが、なんの変化もなかった。







私たちは交友のために生きているのではない」名言の心理学

2021-06-17 | 社会
交友関係

私たちは交友のために生きているのではない。
人間として生きてゆくうちに自然と生じるのが交友であり、これにいちいち気をとられているのはばかげています。
その意味で職場の人間関係でくよくよ悩むのは私はあまり同情できない。
 仕事を愛してさえいれば充分です。 
[出典]
高橋揆一郎[たかはし・きいちろう]
 (小説家、1928~2007)
名言ナビサイトより

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
「お仕事クリニック」というサイトで、仕事上の悩みの相談スタッフをしていた。
実にさまざまな悩みが持ち込まれるが、圧倒的に多いのは、会社での対人関係、ここで言う交友関係である。
仲間と、上司と、部下との対人関係。
人が社会的動物である限り、対人関係なしというわけにはいかない。ましてや職場となれば、その重要性ははかりしれない。それがゆえの悩みの多彩さと多さであろう。
名言には、気にするな、くよくよするな、とあるが、そうとばかりも言っていられない危機的状況もしばしば発生する。そこの心理学や精神医学が登場することになる。
最新の「お仕事クリニック」では、上司のいじめ的な対応にまいってしまった32歳の男性には、こんなアドバイスをした
まずは、すでに危機的な段階にいるので、メンタルヘルス専門家の助けを求めるようというもの。
次いで、上司との関係が仕事のやり方をめぐって発生しているようなので、一時の方便として、まず、仕事を捨てて、上司との関係を改善するほうを優先させる。上司の意に迎合、おもねることに意を注ぐように進言した。仕事は永遠、上司との関係は一時、その一時のほうに注力してみたらどうかというアドバイスである。
実は、このアドバイスをするかどうかで迷った。
名言の言うように、仕事を愛せよ、もありかなーとの迷いであった。しかし、相談者は、ほとんどうつ病状態であったので、あえて、こちらのアドバイスはしなかった。心が強い人なら、仕事こそ永遠、そちらのほうに注力せよ、と言いたかったが、人をみて法をとくほうを優先させてみた。


●表情」心理学基本用語

2021-06-17 | 心理学辞典

●表情(facial   expression)
表情は気持ち(情動)のあらわれであると同時に、他者への無言のメッセージ、たとえば、嫌悪の表情は他者を遠ざけるし、喜びの表情は他者の喜びを誘導する機能を果たす。
表情には、幸福、悲しみ、怒り、嫌悪、驚き、恐怖の6つの基本表情があり、その組合せで他の微妙な表情が作り出される。
6つの基本感情は、どの文化圏でも存在するが、その表出の仕方や強弱には微妙な文化差がある。


食事「心を元気にするもの

2021-06-16 | ポジティブ心理学
食事「心を元気にするもの

「腹が減っては戦はできぬ」

  • 食事は心身に強く影響する
日本の食事は、栄養的にも、味覚的にも世界に冠たるところがあるようです。
日本食そのもののすばらしさに加えて、世界の料理の一流どころを取り込んでいるのですから、それはそうだろうという思いは、日本人なら誰しもが持っているのではないかと思います。自分の限られた海外生活でも、日本の食事そのものも、食事文化は飛びぬけているように思います。
それは、さておき、食事からだにも心にも強く影響します。その影響の仕方は、医学的にかなり広く深く解明されています。
ここでは、その話は脇において、食事と心の元気について、心理学の観点から少し考えてみたいと思います。

  • 心を元気にするコツ
  • 気持ちと食事を連動させておく
だいたい食事の大枠は習慣化されています。
自分の場合は、朝はバン、昼や弁当、夜は晩酌しながらとなります。その時々で変わるのは、パンや弁当や酒の種類ということになります。
 この習慣は、食事メニューをまっさらから考える面倒を省いてくれますので、助かります。
 これはこれで大事なのですが、心の元気という点では、この習慣やぶりも必要です。
うれしいことがあったときの、とっておきの外食やメニューを決めておくのです。これによって、心の元気を倍加させるのです。この日常的な習慣破りの習慣が心の元気にはおすすめになります。お祝いごとには食事はつきものですね。それを自分スタイルでやることになります。
  • 仲間と一緒に
 実は、私は昼食を一人でとるほうなのです。誰かと一緒だと、どの店にするか、相手とメニューを調整するとかの気づかいが面倒だからです。
 でも、食事は、やはり誰かと一緒が一番です。食事ときの相手は、食事に誘発されて、表情の話す内容もポジティブになりますし、友達づくりにもなります。
  • この一品はというものをもつ
 グルメを自称する方々に共通するのは、あそこのあれがうまい、というものを持っていることです。それを語る時のうれしそうな顔。
 あなたもそんな一品をもつことをおすすめします。考えただけでも、元気になれます。
最後に例によって引用です。
「北野武氏が言っていたことであるが、回転寿司を3回がまんしても、おいしい寿司を食べない限り、貧乏を脱出する気にも頑張る気にもなれないということがある。」(和田秀樹)

◆ヒューマン・エラー」名言の心理学

2021-06-16 | 心理学辞典

◆ヒューマン・エラー(human error)〔心理学〕
人は必ずエラーを犯す。エラーは人であることの証であるかのようである。機械・システムの設計は、このことを前提にしないと事故が発生してしまう。事故につながるような行為は努力しないとできないようにするフール・プルーフ(fool-proof)、仮にエラー(故障)をしても、すぐには事故につながらないようにするフェイル・セーフ(fail-safe)といった工夫が必要である。
ヒューマン・エラーには、大きく二つのタイプがある。ひとつはミステイク(mistake)。思い込みや誤解によるエラーである。もうひとつはスリップ(slip)。うっかりミスやしそこないによるエラーである。


◆ヒューリスティックス」心理学基本用語

2021-06-15 | 心理学辞典
◆ヒューリスティックス(発見的方法)(heuristics)〔心理学〕
問題を解くときにはアルゴリズムに従って、理詰めで1歩1歩解決に近づく方法と、失敗するかもしれないが、直観的に解に到達する方法がある。後者のような解き方をヒューリスティックスによるという。人は、このヒューリスティックスな解決を得意とする。ここには、制約された認知機能を有効に活用する知恵が反映されているものと思われる。しかし、ヒューリスティックスも、推論ミスに導く一定の認知的なバイアスの存在が知られている。



◆パターン認識]心理学基本用語

2021-06-15 | 心理学辞典

◆パターン認識(pattern recognition)〔1991年版 心理学〕
文字や図形、音声など空間的、時間的な広がりを示す対象が何であるかを認識すること。コンピュータによるパターン認識の性能が向上してくるにつれて、逆に、人間のパターン認識能力の優れている点が注目されるようになった。
機械でも人間でも、認識のモデルには二つある。特徴抽出モデルでは、あるパターンをそのパターンであると同定するのに十分な少数個の特徴との照合が強調される。鋳型照合モデルでは、パターンの定型的な鋳型との全体的な照合が強調される。