hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

香山リカ『だましだまし生きるのも悪くない』を読む

2011年03月31日 | インポート
香山リカ、取材・構成 鈴木利宗『だましだまし生きるのも悪くない』光文社新書、2011年2月発行、を読んだ。

プライベートを公開しない香山リカへインタビューし構成した半生記。
カバーには「恋愛/仕事・別れetc 初めて語った知られざる素顔」とある。生い立ち、東大受験失敗、仕事、過去の恋愛、現在のパートナーとの関係、父の看とり、毎日電話でしゃべる弟との仲など。
エッセイ、TV、大学、医師として活躍しながら、脱力系と自称する香山さんの過去、現在が語られる。途中、いつもの人生指南になるのだが、過去の恋愛相手や、これまでネットでは噂されていたが、事実上のパートナーや弟の実名が明らかにされる。
過去の人は、メディア系のアーティストで、好みのトカゲみたいなな爬虫類系の顔の人だったこと、パートナーはプロレスファンのカリスマ的存在のスポーツライターの斎藤文彦で、5歳下の弟は、「ミスター80年代」と自称し音楽活動を行っている歯科医の中塚圭骸であることなどのぞき見趣味を満たしてくれる。

弟は「姉ちゃんはね、本当はすごく「熱い人間」なんです。」と語る。宮崎勤事件でビデオやロリータ本であふれる彼の部屋を見て、「お前の部屋と同じだ! 一体、お前と宮崎はどう違うっていうんだ!」って叫んで号泣したり、YMOが出場した夢の島でのフェスに、姉とふたりで行ったとき、興奮しきった香山は、「ど~も~、ありがとう~ッ」って絶叫したという。
40過ぎて弟と二人でフェスにいくのも変だが、毎日子どももいる弟に電話するというのも異常だ。



鈴木利宗(すずきとしむね)
1972年静岡市生まれ。早稲田大学在学中に応援部主将(応援団長)を務める。
卒業後、スポーツクラブのトレーナー、警備員など様々な職種を経て、
2000年よりルポライターに。
「女性自身」の人物ドキュメンタリー《シリーズ人間》をはじめ、
各週刊誌やスポーツ誌などで執筆している。



香山リカは、1960年北海道生まれ。東京医科大学卒。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。学生時代から雑誌などに寄稿。その後も、臨床経験を生かして、新聞、雑誌などの各メディアで、社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍。



私が読んで、感想を書いた著書は、以下9冊だ。
おとなの男の心理学』 
<雅子さま>はあなたと一緒に泣いている
雅子さまと新型うつ
女はみんな『うつ』になる
精神科医ですがわりと人間が苦手です
親子という病
弱い自分を好きになる本
いまどきの常識
しがみつかない生き方






目次
はじめに
第 1 章 原風景 ---- 父と母からの影響
第 2 章 受験失敗 ---- 入口と出口はちがう
第 3 章 就 職 ---- パンのために働く大切さ
第 4 章 仕 事 ---- 替えのきく存在でいい
第 5 章 恋愛・結婚 ---- 自分を見失うほどハマらない
第 6 章 老い・別れ ---- 死とどう向き合うか
おわりに



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする