目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

過大な表現のCM

2013-06-11 | ブログ

以前から、気になっていたCM。

何故か、問いかけは、大人3人分。

答えは、一人分。

しかも、半分しか摂取できていないと言っている。

誇大広告ではないかと感じてしまう。

そのCMのナレーションの抜粋:

『大人に必要なカルシウム。

カルシウム、一日分ってどのくらいかなーー?

牛乳、3人で、18杯。

(1杯:120MLであるが、CMでは見えにくい)。

新発売、XXXなら、半日分のカルシウムなら

ギューと、これ一本で。』

そのCMは、こちら。

http://www.youtube.comか/watch?v=bvY3tVaWAYA

 

私がこのCMを見て、受け取っていた情報:

・一日に必要なカルシウムは、大人3人で、牛乳パック18本分。大人一人分の半分は、これ一本で補給できる。

(冷静に考えれば、一人、一日牛乳パック6本は、ありえない)

 

正しい情報:

大人一人分、一日に必要なカルシウムは、牛乳パックの72%(720ML=120×6)。

大人一人分を補給するには、この商品(80g)を2本飲む必要がある。

 

インターネットで価格を見ると、1860円(3P入り8パックの値段)

1本当たり、77.5円。

2本では、155円。

1000ML入の牛乳パックの価格と比較。

牛乳パックが215円以上(155÷0.72)なら、この商品の方がお買い得。

 

CMの冒頭の質問が、一日当たり必要なカルシウ厶をきいているので、

3人分18杯でなく、『一人なら6杯、この商品なら2本で代替できます』となる。

この18杯の表示も少しおかしい。

 

 

誇大広告的な感じがする理由は、次のとおり。

1.比較する土俵が違う。

 (1)カルシウムの必要量

   必要量では、どういう訳か3人分を言う。

   回答では、一人分。

(2)摂取できる量

   必要量では、100%必要な量

   回答では、50%分

2.杯の容量が、一般的な表現を採用していない

  普通は、コップ1杯(200ML)

  このCMでは、120MLを1杯としている。

  コップ200MLの換算でいうと、このCMでは60%(120 ÷ 200)で、一杯の容量が少ない。

  逆に、言えば、杯数は、多くなる。

  600MLは、通常のコップでは3杯。このCMの杯では、5杯と増える。

 

なぜ、最初の必要なカルシウム表現では、3人だったのか?

1人にしなかったのは、どうしてか?

回答では、何故、必要量の50%の回答だったのか?

他の食品で50%補填されると考えるなら、何故、最初、100%必要なカルシウムとしたのか?

50%は他の食品で補填されているなら、最初の質問は、1日に必要なカルシウム不足量(50%)は、牛乳3杯(360ML=120×3)としなかったのか?

なぜ、牛乳を普通のコップにして、1.8杯(2杯弱=200×1.8)としなかったのか?

明らかに恣意性を感じる。

ボーとした状態でCMを聞くと、牛乳18杯は、この製品1本で補填できる。

少し頭を働かせれば、牛乳6杯は、この製品1本で補填できる。

誤魔かされない頭の回転(普通のコップ)をしたら、牛乳3.6杯は、この製品2本で補填できる。

別の見方として、この商品1本を基準としてナレーションを考えると、

『1日に必要なカルシウムの不足分は、牛乳、コップ約2杯(1.8杯)。

この商品なら、これ1本で対応できます。』

最後の内容だったら、インパクトは少ない。

つまり、この商品(80g)1本で、牛乳コップ1.8杯分の代替。

「たったこれだけ」となる。

随分、違う印象になる。

 

こういう観点で、少し誇大広告的と感じた。

 

追記(7月31日)

このCMの最新版では、女の人、3人は変わらないが、表示は、一人分に変わっていました。

「1日に必要なカルシウム量

牛乳約6杯(1杯120mL)」

(従来は、3人で18杯と言っていた。)

xxxでは、これ一本で50%と少し、分かり易くなっていました。

ただ、1杯120MLには、抵抗あります。

コップ1ハイは、200MLが標準と考えます。

牛乳3.6杯(1杯200ML)が、わかりやすいと考えます。

1杯の量を少なくしたら、杯数は、多くなりますよね。

1杯20MLなら、36杯となります。

 

新しいCMは、こちらを参照:

http://www.danone.co.jp/campaign_cm/