以前から、気になっていたCM。
何故か、問いかけは、大人3人分。
答えは、一人分。
しかも、半分しか摂取できていないと言っている。
誇大広告ではないかと感じてしまう。
そのCMのナレーションの抜粋:
『大人に必要なカルシウム。
カルシウム、一日分ってどのくらいかなーー?
牛乳、3人で、18杯。
(1杯:120MLであるが、CMでは見えにくい)。
新発売、XXXなら、半日分のカルシウムなら
ギューと、これ一本で。』
そのCMは、こちら。
http://www.youtube.comか/watch?v=bvY3tVaWAYA
私がこのCMを見て、受け取っていた情報:
・一日に必要なカルシウムは、大人3人で、牛乳パック18本分。大人一人分の半分は、これ一本で補給できる。
(冷静に考えれば、一人、一日牛乳パック6本は、ありえない)
正しい情報:
大人一人分、一日に必要なカルシウムは、牛乳パックの72%(720ML=120×6)。
大人一人分を補給するには、この商品(80g)を2本飲む必要がある。
インターネットで価格を見ると、1860円(3P入り8パックの値段)
1本当たり、77.5円。
2本では、155円。
1000ML入の牛乳パックの価格と比較。
牛乳パックが215円以上(155÷0.72)なら、この商品の方がお買い得。
CMの冒頭の質問が、一日当たり必要なカルシウ厶をきいているので、
3人分18杯でなく、『一人なら6杯、この商品なら2本で代替できます』となる。
この18杯の表示も少しおかしい。
誇大広告的な感じがする理由は、次のとおり。
1.比較する土俵が違う。
(1)カルシウムの必要量
必要量では、どういう訳か3人分を言う。
回答では、一人分。
(2)摂取できる量
必要量では、100%必要な量
回答では、50%分
2.杯の容量が、一般的な表現を採用していない
普通は、コップ1杯(200ML)
このCMでは、120MLを1杯としている。
コップ200MLの換算でいうと、このCMでは60%(120 ÷ 200)で、一杯の容量が少ない。
逆に、言えば、杯数は、多くなる。
600MLは、通常のコップでは3杯。このCMの杯では、5杯と増える。
なぜ、最初の必要なカルシウム表現では、3人だったのか?
1人にしなかったのは、どうしてか?
回答では、何故、必要量の50%の回答だったのか?
他の食品で50%補填されると考えるなら、何故、最初、100%必要なカルシウムとしたのか?
50%は他の食品で補填されているなら、最初の質問は、1日に必要なカルシウム不足量(50%)は、牛乳3杯(360ML=120×3)としなかったのか?
なぜ、牛乳を普通のコップにして、1.8杯(2杯弱=200×1.8)としなかったのか?
明らかに恣意性を感じる。
ボーとした状態でCMを聞くと、牛乳18杯は、この製品1本で補填できる。
少し頭を働かせれば、牛乳6杯は、この製品1本で補填できる。
誤魔かされない頭の回転(普通のコップ)をしたら、牛乳3.6杯は、この製品2本で補填できる。
別の見方として、この商品1本を基準としてナレーションを考えると、
『1日に必要なカルシウムの不足分は、牛乳、コップ約2杯(1.8杯)。
この商品なら、これ1本で対応できます。』
最後の内容だったら、インパクトは少ない。
つまり、この商品(80g)1本で、牛乳コップ1.8杯分の代替。
「たったこれだけ」となる。
随分、違う印象になる。
こういう観点で、少し誇大広告的と感じた。
追記(7月31日)
このCMの最新版では、女の人、3人は変わらないが、表示は、一人分に変わっていました。
「1日に必要なカルシウム量
牛乳約6杯(1杯120mL)」
(従来は、3人で18杯と言っていた。)
xxxでは、これ一本で50%と少し、分かり易くなっていました。
ただ、1杯120MLには、抵抗あります。
コップ1ハイは、200MLが標準と考えます。
牛乳3.6杯(1杯200ML)が、わかりやすいと考えます。
1杯の量を少なくしたら、杯数は、多くなりますよね。
1杯20MLなら、36杯となります。
新しいCMは、こちらを参照: