今夜の子ども活動のプログラムは4チームに分かれて、スタッフの家や宿舎に泊まる民泊なのですが、ひとチーム特別に「列車でゆく貨車のステーションビバーク」なるものを立候補制で募りました。 参加者は、しょうたろう、紫ピクミン、ゆうと、そして引率者のバンビ。 私は旅先案内人。
夕食は自然学校のゲストハウスで焼肉の自炊。黒松内駅発の列車に間に合わないので、かたづけもままならぬまま・・車で駅へ送迎。19時17分発の長万部行きの意外や2両編成のディーゼル列車に乗り込みました。
行先は・・・ひと駅先だけなのですが、蕨岱(わらびたい)駅。
自然学校ができた頃の春休み・・もう10年前になるでしょうか? 一度実施したことがありました。 あれは・・ニセコ昆布温泉にみんなで行った帰りに、無人駅にひと駅ごとに下車して、泊ってくるというステーションビバーク。
まぼろしのプログラム・・・復活
当時の駅舎は 五トンコンティナーだったと思ったのですが、改装されていました。客車風になってます。長万部へ車でゆく途中にみかけるのですが、そばに行ったことがなかったので、こんなに立派になっているとは思いませんでした。
少年たちは・・、歓声をあげました。
「いやー、快適じゃん! オンボロ小屋を想像してた」
「おーさかの家よりいいでしょ!」
それでも、当然ストーブなどありませんから、寒いです。おとといに雪中キャンプより気温が下がってます。
たくましいというか、なにごとにもポジティブというか、この子達には、十分に「生きる力」があります。
今日の買い出しの車の中での彼らの話も面白かった。
なんでも 日ハムから巨人へ行っちゃったO選手の奥さんが言ったとか、の話題を6年生と中学生が話してました。
「北海道の教育力は低いから、子ども達のために東京に行く、って言ったんだって!」
「教育って、勉強か?」
「東京へ行ったらさ、自然がないだろ、そんなんで教育したって つまんないんじゃねえ!」
そうだ! よく分かってる!
決して、北海道の教育力が低いなんて、そんなぁこたぁありません。
仮に一億歩ゆずって、そうだったとしても、こんな冬の貨車で泊ってくるなって「学び方」なんか、東京じゃあできないだろう! ってもんだ!!
こっちの方が いろいろと生きてゆく上に「ため」になることも学べるってもんだ!
少なくとも「教育を受けている」子供がそういうのですから、ある意味大人になっているのでしょう。
しかし言っている事は間違いではない、と思います。
問題となっていた、学校教育での「理数科目ばなれ」…ところが、ノーベル賞で一気にブーム化。とある放送局では「どうすれば子供にノーベル賞をとらせられるのでしょうか?」…ノーベル賞学者を目の前にしての質問でした…たじたじであります。
私思うに「理科、数学」っていう科目は、足下がよく見えているか、或は見ようとしているかという科目だと思います。それをブームと捉える親御さんは…どうなんだろうか?
「必要は発明の母」って言葉があります。子供達は今「それを学習しようとしている」のでしょうね。(私の場合は壊れたカラーテレビの中身…それから中学の「技術」の授業で学校にあった回路図から真空管ラジオを作りました)
原点は人それぞれだと思います。
決められる、言える、話せる、聞ける…という事はとても重要な事だと思いませんか?そういう学校というか体験なのだと思いますね。
そして子供達が還暦を迎える頃に「智慧」になるのだと思います…大袈裟かもしれません(すいません)