はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

美剣士・真部の妖怪退治

2007年08月17日 | しょうぎ
 ネットカフェで絵を描いてもダメらしい。PCがなおるまで我慢じゃ。

 僕の父親は電波オタクで、時代劇好きだ。テレビなどなかった若い時に映画館で観たふるい時代劇が見れるので、CS放送の時代劇チャンネルを契約している。それを横から覗いてみると、「美剣士もの」がけっこうある。主人公が美剣士で、悪い奴を退治にいく。この悪い奴が、ガマとかクモとかの妖怪の場合も多く、それをみて僕は、「ああ、これは『仮面ライダー』と同じつくりだなあ」と思う。
 日本人は昔から「美剣士」が好きだったんだな。
 友人の漫画家が『赤胴鈴之介』を持っていたが、鈴之介、途中からなぜか「仮面」をつけている。仮面の忍者赤影のような仮面だが、友人に「あれっ? なんで仮面つけだしたの?」と聞いたら「それが、理由がないんだ」と笑った。しかも鈴之介は「俺は『夜の帝王』だ!」と叫んでいる。どうやら「仮面をつけたほうがうける」ということで仮面をつけさせたらしい。貸本の時代の漫画だからね。それにしても『夜の帝王』って… アンタ、子供だろ?

 前置きが長くなった。真部一男(まなべかずお)八段のことを書こうと思ったら、「美剣士」を連想したのでこうなった。(せっかく絵も描いたのに、消えちまった!)
 僕がプロ将棋界に興味を持った時に、若くてかっこいい棋士の代表が真部一男だった。最近は顔をテレビで拝見することがなく、そのために僕の真部一男のイメージは、今も、若い美青年棋士、なのだ。真部さんはA級にまで登ったが、タイトル戦の経験はない。優勝暦は1回(早指し選手権)。 映画や小説では「美剣士」はかならず勝つが、現実はそうもいかない。現実の妖怪たちは、つよいのだ。
 真部さんは将棋世界誌に『将棋論考』という記事を連載しているが、これが面白いと1998年に将棋ペンクラブで評価をうけ、賞を取った。それで内輪でお祝いした時に、真部さんの妹さんが

「今はやさしくなりましたが、私の幼い頃、兄は、いちばんえらいのはで、次がゴジラ、その次がだ、といじめました」

と言ったそうだ。これは河口俊彦『新・対局日誌』に書かれている。

 先にコメントをくださった小暮さんが、将棋ペンクラブの観戦記部門の受賞をされているじゃありませんか! 王座戦、佐藤ー森下戦か、これはぜひ読んでみよう!
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