はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ありがとう、なでしこ。 ありがとう、台湾。

2011年08月21日 | はなし
 アゲハの幼虫です。先月、撮りました。


 まったく、先月のサッカー女子W杯のなでしこ優勝は素晴らしかったですね! 単に優勝したという以上の輝ける「何か」をもらった気がします。
 「絶対に開くわけない」とおもいこんで放置していた重厚な扉を、目の前でゴゴゴとあの女子達が開けてみせて、観客は唖然とする… そんな感じ。

 僕はすっかり宮間選手のファンになり、岡山の美作の人たちが羨ましくてしかたがない。なんてかっこよくて面白くて味のある選手なのでしょう。表彰台であのへんな踊りをしていたのが宮間なんですね。もう、彼女から目が離せません。

  ( これ、とてもいい → 岡山湯郷belle関連のブログ 



 なでしこサッカーがきっかけで、僕は、これまではほとんど観ることをしなかったYouTubeの動画を観るようになりました。先月から。震災とか。お笑い番組とか。


 震災の日本への外国からの応援メッセージで『HONK FOR JAPAN』というのがあるんですが、これ、どこで誰が始めたものなんですかね。僕ははじめ「HONK」の意味がわからなかった。『HONK FOR JAPAN』、これは“日本の応援のために(車の)ホーンを鳴らして”ということなんですね。若い人の明るい行動はとても嬉しい。


 震災に関して世界のいろいろなところからの応援メッセージ動画もUPされていますが、中でも台湾と日本の間での交流がとても印象に残ります。
 聞けば台湾の日本への義捐金は、どこの国よりも多いのだという。人口は日本の5分の1なのに。台湾と日本とは「国交がない」というのに。
 日本が震災で大変だと聞いて、彼らは親兄弟のように心配してくれていたようです。ありがとう、台湾。 
 なぜこんなにも台湾の人たちが日本のことを思っているかというと、台湾の日本統治時代(約50年間)の日本軍の人々がとても優しかったから、というルーツがあるようなのです。


 こんなにも日本を心配してくれた台湾のことを、なぜメディアは(とくにテレビ局は)もっと報道してくれないのでしょう?



 21日(今日ですが)、お台場でフジテレビ抗議デモが行われるそうですね。僕は大変関心をもっています。



 テレビの報道は偏っている、いつも事実の一面だけしか見せようとしない、というのは10代の時から今までずっと思ってきたことです。「テレビとはそういうものだ」と僕は思ってきました。若いときにはそれにイライラしたりしましたが、いまではすっかり慣れ、「しかたがない、そういうものだ」というところからテレビと付き合っています。「テレビはいびつだ、でもそれは変わらない、どうにもならない」と。

 ところが、その‘いびつさ’も、ちょっと酷いところまで来てしまっているのかもしれません。
 フジテレビはテレビ局の中でも一番稼いでいるテレビ局の親分です。フジテレビの場合、K-POPが売れれば売れるほど自分の子会社が儲かる仕組みをまずつくっておいて、その後で番組内で宣伝する(ブームをつくる)ということのようです。テレビ局ですから宣伝費はタダです。バラエティ番組の中で芸人に「『少女時代』が好き!」なんてことを言わせたりします。 こんなことで社員の平均年収は1450万というのですから、そりゃどこからか反発きますよね。(僕の周囲には週6日きっちり働いて年収200万の人もたくさんいます。)
 もっと問題なのは、テレビが政治をひっかきまわして日本をだめにしても責任をとらないということです。日本は知らず知らず、相当に‘いびつ’になっているように思われます。

 それでも僕は(僕の世代はだいたいそうではないかと思うのですが)、わかってはいてもどうにもならんだろう、というような感じでこれまで生きていました。頭上をびっしり、右だとか左だとかのわけのわからない分厚い雲で覆われているような。 それでもまあ、「それほど不幸でもないしまあいいか」ということで。
 今でも、日本のこの状況(特にメディアと政治、公務員問題)を変えるのは「無理!」という気がします。そういう思いが染みついています。



 だけどもしかしたら、時代は“曲がり角”に来ているのかもしれません。
 これからの若い日本人はやってくれるのではないか。なでしこ達のように。

 なでしこのあの活躍を見た後では、こう思うこともあるのです。 彼女らがやってみせたように、日本人が日本人らしさを丁寧に丁寧に我慢強く積み重ねていけば、世界に愛される日本がつくれるのではないか、そんな夢を描いてもいい、と、そんなふうに。
 
コメント (2)
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