母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

空き地で梅は香る

2024年02月17日 | 
よこみち通りの空き地の古い梅の木を
わざわざ見に来る人もなし

空き地は枯草もまばら
誰の土地かもわからない

閉店したばかりのパン屋のビルは
空き地のそば午後の陽を浴びている

ささやかな空き地にも
春の花は何時かは咲く

そ知らぬ顔で通る人をみおろす
花に纏われた木はしあわせ

人影少ない場所で梅の大樹が
辺りに香りを漂わせ咲いている

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