母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

詩人の 詩  西条八十

2020年07月12日 | Weblog
       詩 人

              西条 八十

流れてやまぬ人の世を
花の姿にたとふれば
詩人は岸に佇みて
花摘む人に似たるかな


  摘みて浮ぶる花びらの
  花の行方を問うなかれ
  水面を飾るうたかたの
  いのちに我は生きてこそ