母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

天平の寺

2023年03月30日 | 

弥生の空に薄紅の花の木
天平の寺跡は春の陽にあふれる
短い春をめでて人はさくらに
ほのかに寄せる願い
幸せの時間

天平の空千年を超えて
青く広く風はそよぎ
今はない伽藍の芝に
今を生きる春を楽しむ

楡は手を広げ人と共に憩う
静かなる
武蔵の国分寺

菜の花は黄色

2023年03月08日 | 花(春)
     菜の花は黄色
     菜の花が呼ぶ春
     菜の花はふくふくと香る
     菜の花を見るとこころが躍る
     歳かさねても明るい黄色はこころに幸せを運び
     青春が蘇る

     柔らかな時代無垢のこころを
     誰もがまだ持っている
     菜の花が呼び覚ます
     幾山河 光る春
     菜の花は黄色
     風に載る菜の花の
     香り 甘き