母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

うめのはな香る

2022年03月13日 | 花(春)
どこから漂うか梅の香り
浅き春その路の辺

まだ寒きに咲く花 
声小さく花びら小さく
ミツバチも眠る季節の空に
足元にはわずかに青くはこべ草
陽炎の午後に漂う愛らしい梅花よ

厳寒の中につぼみを抱き
あかるい光に春を知らせる
うすべにに咲く木に咲く花

やってくる花の季節に先がけ
微熱のように蜜のように
小さく咲き大きく群れる
ひそかに賑わうはな
そのかおり 楽しき