母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

赤松林の山百合

2018年07月08日 | 花(夏)
湧き水の階段を上がると
赤松
どっしりの松の木の下に群れて咲く
山百合

大輪の百合は白い花びらに赤い鹿子
木漏れ日の中で
夏のいのちを輝かせてゆらりと揺れる
山林の女王様との再会 幸せの時
  

雨に濡れた落ち葉たち
そのかすかな香り

遠く流れる百合の香に誘われて
黒揚羽がヒラリと舞い来る
赤松の林
夏の朝