グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

火山&ジオパーク強化合宿(洞爺湖有珠山編3)とオマケ

2016年06月17日 | 火山・ジオパーク
北海道での強化合宿最終日は、午前中半日のツアー。
この日のガイドは、火山マイスターの三松靖志さん。


最初の見学場所は、1977年火山遺構公園。


1977年の噴火で被災した建物が、当時の状態のまま保存されています。

この地域の人々はジオパークになるずっと以前から、こうやって災害にあった建物を保存して、次の世代に伝えようとしてきたのですよね。

ところでこの日のガイドの三松さんは、昭和新山の持ち主の三松三郎さんの息子さんです。
3世代並んだ貴重な写真。

真ん中の写真の三松正夫さんは、郵便局長さんの時代に、私財ををなげうって昭和新山を買い取り保護された方。溶岩ドームの成長を記録し続けた「三松ダイヤグラム」はとても有名です。

おじいさんの思いを伝え資料として残すために、お父さんが作った博物館の中を、息子さんにガイドしてもらうって…なんだかとても贅沢です。


博物館入り口には、様々な火山の「火山土地条件図」と「火山地質図」が販売されていました。

こんなに様々な火山の資料を置いている博物館は、あまり見ないような気がします。
自分のところだけでなく、他の火山も仲間のように思われているのでしょう。

その『気持ち』に感激し…
土地条件図も火山地質図も両方買ってしまいました!

これを持って今度は、もっとゆっくり有珠山を歩きに行きたいです。

三松三郎さんは「地質ニュース」に書かれた、ご自身の文章の中で「正夫が89年の生涯を通して訴えた『噴火を単に災害とせず、火山から学ぶ心」を次世代に伝えるため、没後正10年を機
『三松正夫記念館』と改称し、火山資料だけでなく、故人の作品・記念品なども加えて公開している」と述べられています。
https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/04_05_07.pdf
その精神は世代を超えて、有珠山地域に伝わっているように感じました。

博物館見学後、昭和新山の2合目ぐらいまで登りました。
はじめは雲の向こうに姿を隠していた昭和新山でしたが…

徐々に雲が薄れ…

高温で焼かれた煉瓦色の山肌を、しっかり見せてくれました。


やっぱり火山に歓迎してもらっているような気がします!

ありがとう!
有珠火山!!

…と言うことで、5回にわたった強化合宿報告を終わります。
各地で歓待してくださった皆様、ありがとうございました!

で、ちょっとだけオマケで今日の空です。
午前中は濃霧の中のツアーでしたが…

昼近くの裏砂漠は…

どんどん雲が流れて…


奥から面白い形の雲が現れました。


有珠も大島も、演出がスバラシイ〜!

(^_^)(^_^)(^_^)

(カナ)
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