A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

★MIX音源試聴あり!!【イベントレポート】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.41@阿佐ヶ谷TABASA 2022.7.30 sat

2022年08月02日 00時19分19秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.41
2022年7月30日(土) 阿佐ヶ谷TABASA

DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
DJ Vaby a.k.a.大場弘規
DJ Athmodeus a.k.a.持田保
DJ Amy a.k.a. モリモトアリオミ
DJ Lézard Noir (from France)
VJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
LIVE : MOGRE MOGRU



<踊れないことに特化したDJイベント>と銘打って2017年にスタートした『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會』は6年目に突入し、今回が数えること41回目。<踊れない>という名目は、<クラブDJ=人を踊らせてなんぼ>という盲目的なイメージに反旗を翻す目的で掲げただけであり、時代錯誤なダンス規制法など体制側の馬鹿さ加減に飽きれて<踊らせる>方向に転化したりもした。かつて江戸アケミは「おまえはおまえの踊りをおどれ 」と檄を飛ばしたが、今を生きる我々にとっては「踊るも踊らないもおまえの勝手にしやがれ」という高踏的なスタンスこそ我が意を得ている。

さて外気は35度超えの魔夏真っ盛りの土曜日に阿佐ヶ谷TABASAという奥様は魔女風のロックバーに集いし異端DJたちは、夏の暑さを濃縮し音楽熱を触発する灼熱の音の連続技で、頭寒足熱ならぬ体寒音熱でフィジカル熱中症の治癒にあたった。盤魔殿の長老的存在のVJ Qliphothこと宇田川岳夫がPCから投射する忙しないコラージュ映像が、流れる音楽および非音楽の騒々しさを姦しく増長させ、熱帯夜にも関わらず足を運んでくれた少数精鋭のお客さんたちに普通じゃない異常な歓びを供与することが出来たとすれば、異端者冥利に尽きる真夏の夜の夢であった。

●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


テーマはニューヨーロピアンということで、北欧電子音楽・東欧中世音楽・ロシア民俗音楽・共産圏地下ロックなどをスピン。当初予定していた陽気なシャンソン、カンツォーネ、フラメンコを封印したダークサイド・オブ・欧羅巴で会場を静寂の嵐に巻き込んだ。

1. Ralph Lundsten / Cosmic Love - Trial and Descussion
2. Fistulatores Et Tubicinatores Varsovienses / Estampida - Ductia
3. Napalmed / 3.3.95 / A
4. Mart Saar / Karjase kaebus
5. Napalmed / 06.03.95 / A
6. Zoltan Jeney / impho 102/6
7. Лазги / Лазги Саломи
8. Ka Baird & Pekka Airaksinen / Syzygy (for Pekka)
9. The Plastic People Of The Universe / Samson





●DJ Lézard Noir (from France)


フランスのオカルト/リチュアル・レーベルのオーナーDJ Lézard Noirことステファンの2度目の盤魔殿ゲスト出演。今回は80年代フランスのミニマルウェイヴ、ポストパンク、ダークウェイヴのミックス。フランス語のオシャレな響きが、80年代の明るさと軽さを象徴しているように感じた。

1. Salvador Dali : la folie 0:20
2. Telex : Ca Plane Pour Moi 5:20
3. Kraftwerk+Houellebecq : Bootleg 4:06
4. Moderne : Indicatif 3:30
5. Mathematiques Modernes : A + B = C 4:00
6. Deux : Paris Orly 4:20
7. Charles de Goal : Exposition 5:30
8. Taxi girl : Cherchez Le Garçon 3:30




●DJ Athmodeus a.k.a.持田保


国籍不明のダブ/ヒップホップ・ビートの中に蠢く呪怨の言葉が湯気のように立ち上るセットリストは、ダンサブルではあるが、むしろ踊念仏のほうが体と心にやさしいかもしれない。ミックスが上手い!とステファンが褒めていた。

1:V.A. / Indian Soundscapes
2:キリストの墓の民謡ナニャドヤラ
3:恐山Vibration / 寝ロジャmix
4:King Coya / Villa Donde
5:Mark Stewart / The Puppet Master
6:El Mandy Jr. / Perfectly Chased
7:Omar Souleyman / Shift Al Mani
8:Saint Abdullah / Problem




●DJ Amy a.k.a. モリモトアリオミ


ポストパンクとニューウェイヴ中心でこちらも身体が勝手にリズムを刻んでしまう絶妙な選曲。その中に顔をのぞかせた謎フォーク「雪女」に心が持って行かれたのは筆者だけではあるまい。小山少年とは何者か、気になって眠れない。

1.O.S.T. (Steve Horelick) 「The Legend Lives / Beware」
2.森茶碗 「午後のうた」
3.Mekanik Kommando 「Birds」
4.Lost Desert 「Conversation」
5.LENASIX-UP 「Child Hood's End」
6.小山少年とback Page Band 「雪女」
7.Siglo XX 「Dreams Of Pleasure」




●MOGRE MOGRU


当初は剛田武とTanaoの二人編成でMOGRE MOGRU 2/3として出演する予定だったが、当日になって黒い瞳も参加できることになりフルメンバーでの出演となった。いつもは区切りのない長尺演奏をしているが、今回は実験的に3~5分に区切って演奏するスタイルに。その結果アンビエントよりもインプロヴィゼーション色の強いライヴになったと思う。今回の実験の成果を次のライヴに活かしたい。それこそ深化するインプロアンビエントユニットMOGRE MOGRU(モグモグ)の生き方であろう。




●DJ Vaby a.k.a.大場弘規


パンクロック~パワーポップ~ハードコアの連続はこれまでの盤魔殿にはなかったスタイルだが、個人的には最高に楽しんだ。くそったれな世の中とくそ暑い熱帯夜には、ストレートなロックンロールが最高の薬。やっぱりパンクDJは7インチ・シングルに限る!

1. The Letters / Nobody Loves Me
2. Sex Pistols / Pretty Vacant
3. 999 / Homicide
4. Elvis Costello / Pump It Up
5. The Stranglers / Duchess
6. Blitz / Warriors
7. The Exploited / Dead Cities
8. Negative Approach / Can't Tell No One
9. The Dickies / Banana Splits
10. The Clash / London Calling
11. The Damned / Smash It Up




盤魔殿
音楽スタイルに
限界ナシ

【イベント情報】
2022年8月3日(水)  吉祥寺NEPO ★MOGRE MOGRU出演


【Deep Science】
open/start 18:30/19:00
adv/door ¥2,200(+1order) 
streaming ¥1,000

出演〉
ジョコンダの憂鬱
YOSHIO(ケーナ奏者)
Marc Lowe
MOGRE MOGRU

〈チケット予約方法〉
・NEPOのHP予約
https://nepo.co.jp/contacts/index/1515?tab=booking
・各アーティストの取り置きも受け付けます。

<配信>
https://nepostream.myshopify.com


2022年8月8日(月) 阿佐ヶ谷TABASA ★持田保出演。


ケロッピー前田presents狂気音楽 a.k.a.クレイジーミュージック探訪
ライバッハ編

出演:ケロッピー前田、持田保

19:00スタート予定
1000円+1D

旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国体制が統治者チトーの死により崩壊の兆しを見せ始めた1980年、現スロベニアにて結成された「新スロベニア芸術」集団ライバッハ。そのファシズムを題材とした芸術運動は国家からの弾圧やユーゴスラビア紛争によるメンバーの死を経験しながらも現在に至るまで「西側にはない」独自すぎる表現方法を貫き通している。クレイジーミュージックではそんなライバッハの活動を通して、ユーゴスラビアの歴史やファシズム、パロディという抵抗運動などを検証していく予定。

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【共産圏の百円レコード】マート・サール Март Саар/ヤラ Ялла/ラッジ Лазги/ワルシャワ古楽団/革命现代舞剧 白毛女

2020年11月10日 01時52分43秒 | こんな音楽も聴くんです


40数年前、小学生の頃、所属するバレエ団でソ連公演に行った同級生の女子から現地の子供と交換したというバッジをお土産にもらった。70年代半ば、アメリカとソ連が二大国として競い合っていた時代である。アメリカの文化はテレビドラマや漫画でお馴染みだったが、共産国のソ連の情報はほとんどなくて、もらったバッジの見慣れぬ文字を眺めて密かな憧れを抱いたものである。父親の本棚に若い頃かじったらしい露和辞典があったが、そもそもキリル文字の読み方がわからないので役に立たなかった。



「共産主義とは資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制」という百科事典の説明を信じたわけではなかったが、ここではない別の世界に憧れる空想癖のあるガキには十分憧れに値する体制であった。しかし音楽に関しては、クラシックや民族音楽以外はほとんど情報がなくて、謎のベールに包まれていた。80年代になって中国のパンクバンドと噂されるドラゴンズというバンドを聴いて面白いと思ったものの、その魅力は権力体制への反抗心だった(のちに香港のバンドだと判明した)。共産国のレコード会社はすべて国営だから、国が認める音楽しか発売されないこともその時知った。だから政府の弾圧に負けずアンダーグラウンドで活動を続けるチェコスロバキアのThe Plastic People Of The UniversのLP『Egon Bondy's Happy Hearts Club Banned』を聴いたときは本当に興奮した。

The Plastic People Of The Universe - Run Run Run (1971)

反骨精神で40年~The Plastic People Of The Universe

1989年のベルリンの壁崩壊、1991年のソ連崩壊により、旧共産圏の情報が次々公開され、さらにインターネットの普及により文化の伝播に於いては国境が障害ではなくなりつつある現在、殊更に旧共産主義国を特別視する必要はないかもしれないが、例えば度々話題になる肋骨レコードなど、国家統制された社会の歪みが生んだ特殊事情が明らかになることもある。さらに現存する共産主義国が、中国、北朝鮮、ベトナム、ラオス、キューバの5か国しかないことを考えれば、過去の遺物化しつつある共産圏という言葉には、EXPO70(大阪万博)に似た近未来のノスタルジアを感じないだろうか。

Covid-19緊急事態宣言真っただ中に休業せずに営業していたハードオフのジャンクレコード・コーナーで共産圏のレコードたちに出会った。ソ連のレコードが多いのは、ロシアかぶれの愛好家か、それとも日本へ嫁いだロシア人女性の土産物か。いづれにせよ遥か彼方の旧共産圏からはるばる日本へ流れついた挙句の果てに、ペットボトルのお茶より安い税込110円で売られるという数奇な運命を辿った塩化ビニール盤には、他のレコとは異なる哀愁を感じてしまうのは筆者だけではないだろう。

●Mart Saar ‎/ Koorilaulud 1 『マート・サール / 合唱団の歌1』
Мелодия ‎– С10-15791-4(2枚組) / 1981


マート・サール(1882年9月28日/15日説もあり生、1963年10月28日没)はエストニアの作曲家・オルガン奏者。民謡の収集でも知られる。エストニアの伝承音楽に影響を受けた合唱曲で知られる。本作は「女性合唱団のための34の民謡」「混合合唱団のための11曲」を収録した2枚組LP。素朴で静謐な合唱の調べは、最小限の要素で音の成り立ちを描いており、後年のエストニアを代表する作曲家アルヴォ・ペルトの樹木のようなミニマリズムの元祖といえる。大地に根付いた前衛主義の温床であった。

Noore veljo, veeritäge by Mart Saar, Tartu Students' Choir, IBSCC Free Competition



●Ялла ‎– Лицо Возлюбленной Моей 『ヤラ・アンサンブル / 恋人の顔』
USSR : Мелодия ‎– С60 20135—36 000 / 1983


口ひげに出来損ないのパンチパーマが数名、妖しい衣装に妖しい民族楽器。ソ連のマヒナスターズかと思ったら、音はキーボードやシンセを多用したプログレポップス。70年代初頭から91年頃まで活動していたロックバンド「ヤラ」の2ndアルバム。70年代は女性ヴォーカルを含み民族色のあるポップソングを得意としていたが、80年代は男性ヴォーカル西欧歌謡ロック化、国民的ヒットも放つ人気バンドになった。収録曲:カシダ・スプリング教区/ルバイ/ガゼル/最後の詩/君ほど美しい人はいない/比べ物にならない/愁いを晴らしてくれるのは誰?

ВИА "Ялла" - "Учкудук" (1982)



●Лазги ‎– Вокально-Хореографический Ансамбль ‎/ Лазги 『ラッジ - ヴォーカル&振付アンサンブル / ラッジ』
USSR / Мелодия ‎– М30-36645-46 / 1974


女性ダンサーとバックバンドからなるウズベキスタンの民俗舞踊グループ。いかにもなジャケット写真から観光客目当ての商業フォークダンスかと思ったら、ガチな民俗音楽伝承スタイルで嬉しい驚き。ジャケットには英語が一切なくて意味の解読に苦労するが、神を賛美する宗教曲から民話を基にしたコミックソングまで、庶民の生活に密着した民謡のようだ。現在も活動し、大規模なコンサートで観客も一緒に踊る盛り上がりを見せている。

LAZGI Hulkar Abdullayeva/ЛАЗГИ Хулкар Абдуллаева Koncert version2016



●Fistulatores et Tubicinatores Varsovienses ‎/ Fistulatores Et Tubicinatores Varsovienses『ワルシャワのパイパーとトランペッター』
Poland : Polskie Nagrania Muza ‎– SXL 0521 / 1073


1964年にポーランドで舞踊家のカジミエツ・ピウコウスキ Kazimierz Piwkowskiにより結成され、65年11月24日ワルシャワの国立管弦楽ホールでデビューした古楽グループ。グループ名をネット翻訳すると「瘻孔と管状虫歯菌類」という不気味な和訳が出てくるが、中世のポーランドでの木管楽器奏者の呼称「Fistulator」(fistula=pipe)と金管楽器奏者の呼称「Tubicinator」(tuba=trumpet)を組み合わせたものである。リコーダー、角笛、トロンボーン、フィドル、手風琴のルーツとなる古楽器を使ったアンサンブルは、クラシックとエスニックが混然一体としたエレガントな中世音楽を奏でる。紅一点おかっぱ頭の女性パーカッション奏者はピコウスキの奥さんらしい。

Pastoralka Staropolska Wojciech Siemion Fistulatores et Tubicinatores Varsovienses TVP



●上海市舞蹈学校 / 革命现代舞剧 白毛女 The Shanghai School Of Dancing ‎– The White-Haired Girl
China : 中国唱片 ‎– DM-6175, DM-6176, DM-6178(3枚組) / 1971


『白毛女』(はくもうじょ)は、1945年に初演された中国の革命歌劇。貧農の父親の借金の肩に、中国国民党とつながる悪辣な反動地主から暴行を受けた貧農の娘が山奥の洞穴に逃亡、隠れている間に白髪となったものの、解放軍に救い出され、地主を打倒するまでの姿を描く。テーマは、「国民党支配下の旧社会は、人を鬼(妖怪)にするが、共産党による新社会は鬼を人にする」。ブックレットには毛沢東の言葉が引用されている。昔の孫悟空や三国志の映画を思わせる中華オーケストラ演奏に、京劇のようなハイピッチの女声ヴォーカルが乗るスタイルは、西欧や日本とは異なる進化を遂げた中華人民共和国ならでは現代音楽を堪能できる。ジョン・ケージもシュトックハウゼンも勝てない人民思想の力強さに溢れている。

Chinese Ballet-The White Haired Girl 白毛女 Excerption Pt1


音楽には
ブルジョアも
プロレタリアートも
関係ない

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【完全セットリスト+MIX音源公開】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.15~日本一マニアックなDJイベント

2018年07月20日 01時32分49秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.15
Magie du début de l'été

2018.7.16 mon/hoilday
DJ Bar EdgeEnd Shibuya
18:00 Open/Start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink



Time Table
18:00-19:00 DJ Battle 1 : FREE ZONE
19:00-19:30 DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
19:30-20:00 DJ Paimon a.k.a. Moppy
20:00-20:30 DJ Mirage a.k.a. Shinkiro (from Toyama)
20:30-21:00 DJ Bothis a.k.a. MSS
21:00-21:30 DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
21:30-22:00 DJ Lézard Noir (from France)
22:00-22:30 DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武

●DJ Battle : FREE ZONE


DJ Vaby aka 大場弘規
1. Phurpa / Long Life
2. Étant Donnés / Untitled
3. Jorge Reyes / El Despedimento
4. Vasilisk / Photongnoul
5. Roberto Musci & Giovanni Venosta / Technowaltz
6. Current 93 Present Harry Oldfield / One
7. Divine / I'm So Beautiful
8. SAT Stoicizmo / Jačati Tijelo Sportom

DJゲーティアの悪魔 aka 吉峰佳
1. Gregorio Bardini/ Ezra Pound in Mantua
2. Barbarossa umtrunk/ L' effonrement du present
3. Allerseelen/ Santa Sangre
4. Barbarossa Umtrunk/ Kyffhauser:La Citadelle du Roi du Monde
5. Filippo Tmmaso Marinetti/ La Battaglia di Adrianopoli

DJ BEKATAROU aka 伊藤元
1. OVO/ombra nell ombra
2. S.O.B.階段/NOISE, VIOLENCE & DESTROY
3. ANIMA/Meeting in The Studio

DJ Qliphoth
1. Endless Dismal Moan / Kichigai
2. Troll Lullaby / Troll Lullaby


●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫


1 湯浅譲二個展LIVE RECORDING / インター・ポジ・プレイ・ション
2 Armande Altaï /Miroir Miroir Magique
3 三上寛 / おど
4 唐十郎 / 犬殺しの唄
5 沖雅也 / 季節が一つ
6 野坂昭如 / バイバイ・ベイビー
7 マジックランタンサイクル / 紅夜の都市
8 アーント・サリー / Aunt Sally
9 友川かずき / 泥棒猫夜走る
10 水族館劇場(山本紗由) / 紅い月を揺らして 
11 森田童子 / さよなら ぼくの ともだち (ライブ)
12 J・A・シーザー / 引力零年~大滅亡(シナの皇帝)
13 凡天太郎 / 人間賛歌




●DJ Paimon a.k.a. Moppy


1. Sheriff Lindo And The Hammer - Eastern Bloc
2. Stratis - Imprisoned Flesh
3. Delusion Men feat. Steaua de Mare - Călător
4. Renato din Sălaj + Ion din Dorobanți - Nu E Înjoseală
5.Σούπερ Μάριο - Moog Ρεμπέτης
6. Otto - Full Auto
7. Kalbata ‎– Al Shark


●DJ Mirage a.k.a. Shinkiro (from Toyama)


1. Treha Sektori-Vora Esyeh Konteriah (Seperah Teh 2)
2. Ricardo Donoso-Matutinum
3. Delerium-Certain Trust
4. Zoviet France-Ram
5. Talvihorros-Becoming Mechanical
6. ZK-Lady Lazarus
7. Shinkiro-One Part III
8. The Mystery School-Cantilare 13
9. Apócrýphos-Morphing Through Aether
10. Skrol-Absolution
11. Atomine Elektrine-In-Between Spaces
12. Fir§t Law-Bad Influence


●DJ Bothis a.k.a. MSS


1. Maurizio Bianchi - Fragment LW 268
2. Non Toxique Lost - Eigentlich Verstehen Wir Unsere Freunde Nicht
3. Bill Laswell - NOTHING
4. Viking Jews - Untitled(taken from “Viking Jews / Smycken” LP A-side)
5. Preoccupations - Memory
6. MONITOR - BEAK
7. Shoko Asahara - Lord Death’s Counting Song
8. apoptose - i say seven
9. Xao Seffcheque - Hinweise Zum Neuen Klang
10. Kunt - oi love you
11. Janeen Brady - I'm A Mormon




●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


1. JORGE REYES &SUSO SAIZ / Ahi O Hay Te Estas
2. AJIDA / Spcter * Festival (海童道Mix)
3. 弓神楽 / 手草祭文 (海童道Mix)
4. 大野松雄 / 鉄腕アトム音の世界
5. TEIJI ITO / Saranbande
6. 境石投げ踊り保存会 / 石投げ踊り
7. CUT HANDS / I Know What I Must Do
8. SANTERIA HAITIANA / Nago


●DJ Lézard Noir (from France)


1. Loren Nerell « Lilin Dewa » Irama
2. Sleep Chamber « Live At The Rat Club 12_18_85 » Side 1
3. Endvra « Black Eden » When God Was a Snake
4. Peter Christopherson « Time Machines 2 » track 1
5. Carl Matthews « Now & the compilation » As Above So Below
6. Ordo Eqvitvm Solis « Solstitii Temporis Sensvs » Le Crepuscule De La Vie
7. Tropic of Cancer « Restless Idylls » Wake The Night
8. Drew McDowall « Unnatural Channel » Unnatural Channel (Part 2)
9. Monks Of The Dip Tse Chok Ling Monastery « Ritual Music of Tibetan Bhudism and Tantric Hymns » The Offerings for General Protectors
10. Kangding Ray « Monad XI » Cercle



●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


1. Karlheinz Stockhausen / Ceylon
2. Timothy Leary / Tuen On, Tune In, Drop Out
3. Che SHIZU / I'm dancing in my heart ~祭歌
4. Don Cherry / "mu" second part
5. 19 / PIECES
6. HAMIDASYSTEM / 愛しみうらがえし(bandset)
7. 望月治孝 / Free Wind Mood
8. かざまきたかし・向井千恵 / どどど
9. Kenji Siratori / Body Omotya
10. NECRONOMIDOL / Sarnath
11. William Bolcom / Black Host
12. The Plastic People of the Universe / 20
13. Karelia / Engelska
14. Shigeo Roll Over / Foxy
15. 連続射殺摩 / Oh! CHILD...
16. Luciano Berio / Differences
17. Maher Shalal Hash Baz / マヘル・シャラル・ハシュ・バズのテーマ
18. xoxo(Kiss&Hug)EXTREME / 鬱。
19. MAGMA / Floe Essi
20. ふきのとう / 思い出通り雨


★全音源をSoundcloudで公開!!!!★期間限定(次回開催まで)
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.15 Part1 Free Zone~DJ Mirage


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.15 Part2 DJ Bothis~DJ Necronomicon


日本一
マニアックかな
盤魔殿

次回開催!
『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.16』
8月19日(日) 渋谷DJ BAR EdgeEnd

18:00 Open/Start  Charge \1,000 incl.1drink

当日会場にて盤魔殿の異端DJたちが出品する中古LP/CD/書籍など販売!
『中古盤魔市~Disque Daemonium Market~』
特価にて販売!!!詳細後日

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【予告】7/16(月・祝)開催!日本一マニアックなDJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.15』

2018年07月06日 01時09分34秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.15
Magie du début de l'été


2018.7.16(Mon/Holiday)
18:00 Open/Start  
Charge ¥1,000 incl.1drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd
Tel:03-5458-6385
http://www.edgeend.com/access.html

異端音楽+映像 Outrageous DJ Music Party!
Avant-garde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!

★来場者にZINE『盤魔殿AMALGAM』無料進呈
★自由参加コーナーFREE ZONE有
★フランスと富山からゲストDJ参加

Guest DJ:
DJ Lézard Noir (from France)
DJ Mirage a.k.a. Shinkiro (from Toyama)

Resident DJ:
DJ Necronomicon
DJ Athmodeus
DJ Bothis
DJ Paimon
DJ Qliphoth

【異端DJたちの聴かせどころ】
●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
テーマ「私の考えるサイケデリック」。初心に帰って地下音楽中心に才気溢れるトリップミュージックをお届け。シュトックハウゼン、ドン・チェリー、風巻隆、NECRONOMIDOL、集団疎開、The Cynics、だめなあたし、Euqisumorih、Plastic People of the Universe、xoxo(Kiss&Hug)EXTREME、ふきのとう、J.S.バッハ、Maher Shalal Hash Baz、KARELIA、臼井弘行、天地真理etc.

Karelia Group - Lulli Juttanasa Gukkin Piera



●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
ジャパニーズ・リチュアルin M.A.T.S.U.R.I!!!それに米国ミクスチャー魔女宗フェリ・トラディションのスピリッツを強引にブチ込んだ死霊の盆踊りを召喚!!!!!さらには当日持田の私物CDやレコードを50枚ほど格安で決算大処分予定!!!!!!!!!BUY!!!!!!!!!!(ジェームズ・チャンスみたく青タン作りながら


注意:動画はイメージです


●DJ Paimon a.k.a. Moppy
3ヶ月ほと欠席してましたが久しぶりに参加します。
今回はアラブ的な曲を中心にセレクト予定。

Renato din Sălaj + Ion din Dorobanți ‎– Nu E Înjoseală (N-am Cărți De Credit)



●DJ Bothis a.k.a. MSS
基本的にはノージャンルでもぞもぞ選曲する予定ですが、あえてテーマを設けるとすれば「定型/非定型とその狭間」といったところでしょうか。何事も二項対立的に分断せず、行ったり来たりを繰り返しながらも諸々模索していければなぁと。カナダのバンド「Preoccupations」の「Memory」という曲は地下音楽かどうかは別として、そのへんをよく表現できてるなぁと感じます。


Preoccupations - Memory (Official Video)



●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
昭和元禄アングラポップ+α (小沢昭一 永六輔 野坂昭如 唐十郎 一柳慧 頭脳警察 J・A・シーザー 凡天太郎 東郷健 曲馬館 水族館劇場 三上寛 友川かずき 古川壬生 )

First Law - Bad Influence.



●DJ MIRAGE aka SHINKIRO (from Toyama)
2005年フランスのATHANORよりCDデビューの日本人ダークアンビエントアーティスト。ミニマルなドローンアンビエントとは一線を画した実験的なサウンドで、これまでにATHANOR、SSSM、ANT-ZEN、OLD CAPTAIN、ZHELEZOBETON等のレーベルより10作品をリリース。今回、リチュアル・ダークアンビエントDJとして盤魔殿に初登場。





●DJ Lézard Noir (from France)
オカルト/リチュルアンビエント、アヴァンギャルドな音楽作品を数多くリリースしているフランスのAthanorレコードのオーナー。dark Ambient/ritual/concret muzakを中心にspin。






盤魔殿
中古盤市
企画中

前回(6/9)の盤魔殿のFull Mix音源期間限定公開中
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.14 Part 1(DJ Battle : FREE ZONE~DJ Vaby aka 大場弘規)


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.14 Part 2(DJ Battle : ROCK SPECIAL#2~DJ Bothis a.k.a. MSS)

【完全セットリスト+MIX音源公開】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 Vol.14
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【中国前衛音楽見聞録】音と国の端境に生きる先鋭楽隊~IZ Band/马木尔/张东

2016年05月23日 02時04分30秒 | 素晴らしき変態音楽


中国深センの『明天音乐节 Tomorrow Festival』の最終日の即興セッション<明天即兴 Tomorrow Improvisation Unit>には地元中国から李剑鸿(リー・ジェンホン)、马木尔(マーマー),张东(ツァン・ドン)の3名のミュージシャンが参加した。ギタリストのリー・ジェンホンは、PSFから『D!O!D!O!D!』『山海経』の2枚のCDがリリースされ、日本に紹介されている。石をピック代わりに弾く硬質なインプロヴィゼーションは日本のノイズ/インプロシーンに衝撃を与えた。



他の二人、マーマーとツァン・ドンに関しては日本では全く知られていないに違いない。セッションでは、マーマーはベースをエフェクターを通して多種多様な電子ノイズを発生させ、ツァン・ドンはプロパンガスのタンクを二つ並べてメタルパーカッションとして演奏した。一回限りのジャムセッションとはいえ、一癖ありそうな頑固な演奏スタイルには、未知の国の隠された地下音楽水脈の迸りを感じさせた。
灰野敬二/明天即興@中国 深センTOMORROW FESTIVAL 2016.5.15 (sun)





二人はウイグルの草原地帯の同じ街の出身で、現在二人を中心に5つのバンドをやっているという。マーマーは2002年に北京を拠点に活動し、2008年に英国のReal Worldレーベルからアルバム『Eagle』がリリースされ、国際的な評価を得た。「ドンブラ」という中国伝統の二弦楽器の名手としても知られ、現代中国を代表するミュージシャンである。ツァン・ドンはマーマーとの演奏活動に加え、故郷の街でライヴハウスを経営しているが、他の都市から遠方にあり、地元のバンドの数も少ないので、ライヴは多くて週に2回しかできないらしい。

Mamer - Mountain Wind


Tomorrow Festivalの企画者が経営するブックストアで彼らのCDを入手した。中国では自主制作CDやレコードは大手CDショップでは手に入らない。もっぱら先進的な書店やカフェに併設されたCDコーナーで現物を見て購入するのが唯一の方法だ。日本での入手は困難だと思われる彼らの自主制作CDを紹介しよう。


『IZ / 2007』 (2007)
マウスハープの即興演奏で幕を開け、民族楽器のアンサンブルのアコースティック演奏に、呪術的なユニゾンのヴォーカルが聴ける。エスニックではあるが、ワールドミュージック的なヒーリング感とは無縁の邪教の音楽。


『IZ / Kelengke 影子 SHADOW』(2010)
風刺画風のイラストのジャケットから想像がつくように、ポップな色彩感覚を発揮した作品。東ヨーロッパの地下プログレッシヴロック、特にチェコスロバキアのPlastic People Of The Universeに近い怨念じみた歌を聴かせる。個人的にこのCDが最も気に入った。


『IZ / Jangqerek 廻声 Echo』(2013)
前作のカラフルなプログレ色が再び暗黒に回帰し、80年代インダストリアルミュージックに接近。黄泉の国から地響きが聴こえ、チベットの仏教僧の読経に似たディープな低音ヴォイスが魂を誘う。ライバッハ LAIBACH、テストデプト Test Dept.、カレント93 Current 93などを思わせるが、得体の知れない邪悪さに、息をするのも困難になる。


『MAMER 马木尔 / Sky 星空 Kengistik』 (2012)
マーマーによるドンブラ・ソロCD。即興を含む新楽曲を12曲収録。伝統楽器ではあるが、古さ/堅苦しさ/懐古趣味とは無縁の自由度を求めた結果、「癒し」とは異なる聴き手の頭脳改革効果を実現した。

Mamer and IZ - Kazakh/Chinese industrial folk band


「辺境」というバランスを欠いた名称は唾棄すべきだが、我らには「未到達」の中国少数民族にとって<音楽>とは、日常と精神の端境を行き来するマジックカーペットなのかもしれない。

個人的
願いは神に
告ること

▼お土産にもらったジャズフェス茶

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ヤン・シュヴァンクマイエルのシュールな世界

2011年08月28日 01時10分00秒 | アート!アート!アート!

ヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Švankmajer、男性、 1934年9月4日 - )は、チェコスロバキア・プラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家、映画監督。

そのユーモア溢れる感性は笑わせるとともに人生の不条理・不可解さに言及している。1988年の「アリス」1994年の「ファウスト」など長編が有名だが、ウィットに富んだ短編フィルムも多数作成しており、YouTubeで検索すれば色々観ることが出来る。

彼の作風はあくまでCGを使わず模型や粘土をコマ撮りしたアナクロなものに固執している。それが非常にいい味を出しており希代のシュール作家と言われる所以である。

8月下旬から数カ所で彼の作品が公開されるので機会があれば是非観に行って欲しい。
シュバンクマイエル情報サイト



旧共産圏
チェコスロバキアは
面白い

チェコのPlastic People Of The Universeというバンドについて以前書いたことがあるので参照いただきたい。
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反骨精神で40年~The Plastic People Of The Universe

2009年08月31日 00時20分07秒 | 素晴らしき変態音楽
共産主義下のチェコスロヴァキア。1968年「プラハの春」という自由化運動は旧ソ連軍に弾圧された。しかしそれ以降チェコのアンダーグラウンド・シーンはむしろ活発化し、反体制派の文化運動が密かに盛んになった。

そんな中から産まれたアヴァンギャルド・ロック・グループがプラスティック・ピープル・オブ・ザ・ユニヴァースである。バンド名はフランク・ザッパの曲名から取られた。マザーズ・オブ・インヴェンション、キャプテン・ビーフハート、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ファグスなどから影響を受け独特の実験的ロックを展開する。ヴァイオリン、サックス、エレピなどを取り入れたサウンドにはチェコスロヴァキアの民族音楽の影響が濃く、当時の写真などをみるとかなり演劇的なステージを行なっていたらしい。

彼らは1969年頃から活動を開始したが、政府当局から「国民の恥」として弾圧を受け、正規の音源を本国で発表することは許可されなかった。そんなプラスティック・ピープルの存在が西側世界に知られたのは、1978年ヘンリー・カウの提唱するRock In Oposition(反対派ロック)の手によってフランスでリリースされた「Egon Bondy's Happy Hearts Club Banned」(1974年録音)というアルバムだった。彼らの闘争史を綴った50ページのブックレットの附属したこのアルバムで、彼らの驚異のサウンドと堅固な意志が明らかになり高い評価を得て、その後もカナダなど本国以外で作品がリリースされていくことになる。

本国ではメンバーの逮捕/投獄が繰り返され、そんな中で後のチェコ共和国のハヴェル大統領とも交流を深めたと言う。
1989年「ビロード革命」でチェコとスロヴァキアが民主化される直前プラスティック・ピープルは解散。
1997年ハヴェル元大統領からの依頼もあり再結成。結成40年を経ても反骨精神溢れる演奏活動を続けている。

裸のラリーズ、頭脳警察など日本にも反体制のロック・バンドが存在したが、ロック自体が弾圧された東ヨーロッパの状況を考えるとその不屈の反骨精神にめくるめく思いがする。

弾圧の
果てに産まれた
真の意志

政権交代に浮かれる日本でこそ語りたいバンドである。

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