A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【灰野敬二ライブ情報】急遽、来日アーティストとの共演が決定。4/10(月)シャザード・イズマイリー&メロープ/5/14(日)パトリック・シロイシ&嶺川貴子

2023年03月31日 00時50分09秒 | 灰野敬二さんのこと


4月10日(月) 東京 神保町 試聴室 
灰野敬二, Shahzad Ismaily, Bert Cools, Indrė Jurgelevičiūtė

開場 19:00 / 開演 19:30
チャージ 4,000円 (1ドリンク, スナック込)
http://shicho.org/2023/04/1_230410/

灰野敬二(g,vo,etc.),
Shahzad Ismaily(b,key) from New York
Bert Cools(g,synth)/MEROPE from Lithuania
Indrė Jurgelevičiūtė(vo,kanklis)/MEROPE from Lithuania

シャザード・イズマイリー Shahzad Ismaily
ニューヨークで活動するギタリスト、ベーシスト、アコーディオン奏者、作曲家。パキスタン移民の両親のもとに生まれた。ルー・リード、ローリー・アンダーソン、トム・ウェイツ、ジョン・ゾーン、ネルス・クラインなど多数のミュージシャンと共演、また演劇や舞踏の音楽も手がける。

メロープ MEROPE
リトアニア、ベルギー、フランス出身の3人のミュージシャンを中心としたワールド・オルタナティブ・ミュージック・バンド。リトアニアの伝統音楽にインスパイアされた、フォーク、アンビエント、ジャズなどを組み合わせた感性豊かなサウンドを展開する。今回はバート・クールズ Bert Cools(ベルギー)とインドレ・ジュルゲレヴィシウテ Indrė Jurgelevičiūtė(リトアニア)の二人で来日。




5月14日(日) 東京 神田小川町 Polaris
【パトリック・シロイシ来日公演】
Patrick Shiroishi + 灰野敬二 ゲスト:嶺川貴子

18:30 開場、19:00 開演
前売:4,000円 障がい者割引:2,000円 当日:4,500円
https://polaris230514.peatix.com/

灰野敬二(vo,g,etc.)
Patrick Shiroishi (sax)
嶺川貴子(electronics)

パトリック・シロイシ Patrick Shiroishi
ロサンゼルスを拠点に活動する日系4世アメリカ人のマルチ楽器奏者、作曲家。特にサクソフォンによる拡張的で密度の濃い演奏で知られる。 2013年のソロ・デビュー作『black sun sutra』以来、ソロや数々のコラボレーションによる作品を多数発表し、ロサンゼルスで最も優れた即興演奏家の一人として高く評価されている。
https://www.patrickshiroishi.com/

嶺川貴子
1990年頃より歌うことを始める。幅広い様々な表現者とのコラボレーション/音楽制作を経て、今に至る。近年は微かな気配のような音像風景を模索している。
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【ライブレポート】第十五回公民館運動~MOGRE MOGRU 2/3+2+1/巨人獣/火炎瓶テツ/ちゃんやま&国立ダンサーズ@国立公民館 2023.3.19sun

2023年03月24日 01時42分03秒 | 素晴らしき変態音楽


第十五回公民館運動
2023年3月19日(日)
会場:国立市公民館地下ホール
木戸銭:0円

80年代地下音楽系ミュージシャン&パフォーマーの実験の場だった「公民館運動」を現代に蘇らせた奇跡のイベントにモグモグとして初出演が叶った。公共施設で変態音楽・異端表現の百鬼夜行が繰り広げられていることは驚異的だが、それ以上にパフォーマンスのレベルの高さとバラエティの広さ、そして何よりもどんな表現をも受け入れる“開かれた場”であることは、得てして閉鎖的・排他的になりがちな地下文化のイメージを一新する存在として世界に誇るべきであろう。いつか今日のパフォーマンスが伝説と呼ばれる日が来るに違いない。というより「公民館運動」は毎回が伝説なのである!

●MOGRE MOGRU 2/3+2+1


剛田武 (flute, violin)
黒い瞳 (musical saw, toy instruments)
鈴木和美 (flute)
ひるり (dance)
のざあたかし (live painting)

10年近く前に昭和歌謡ロックバンド、サロメの唇で観て以来憧れのフルート奏者だったかずみんぐこと鈴木和美と共演できる日が来るとは半年前までは想像だにしなかった。そんな感慨を心の内に秘めてトップバッターとして出演した公民館の音楽室は簡易PAでも音の広がりたっぷりで、レトロな三色ライトの照明が幻想性を増加させ、不思議な空間を生み出した。剛田のシンセ、黒い瞳のガムラン、かずみんのハーモナイザー・フルートが異界の宇宙を創出し、ひるりのダンスは時にコミカルに時にドラマティックに、ストーリーのない芝居を演じ、のざあたかしがその波動を背中で感じて未確認生物の鱗を描き出す。静かながら濃厚なコラボレーションであった。




●巨人獣


島田透(dr)
河本隆弘(dr)
佐伯武昇(perc.trombone)
時岡秀雄(Bsax)
ガッツツガヌマ(Tsax)
吉野繁(Asax)
浅原良一(Bsax)

ツインドラム vs サックスカルテット vs 佐伯武昇の構図が巨人獣という名の由縁だろう。サックス隊の咆哮とドラムの爆撃で狩りだされた佐伯の暴れパーカッションが駆け回る。猛獣狩りを思わせる激しい音楽劇は、観る者の心の中の灰汁を吐き出させて浄化する。




●火炎瓶テツ&ムラカミロキ&コーラ


火炎瓶テツ(voice .noise)
ムラカミロキ(voice )
コーラ(voice )

一転してヴォイスパフォーマー三人の初コラボ。火炎瓶テツのアジテーションをセンターに、ムラカミの野太いヴォイスと拡声器ハウリング、コーラの高周波シャウトが脇を固めるスタイルは、ヴォイス版ロックトリオと呼びたくなるカッコよさが溢れ出ていた。




●ちゃんやま&小玉陽子&国立ダンサー


ちゃんやま(piano.syn.琴)
小玉陽子(dance)
国立ダンサーズ(dance)

ちゃんやまのピアノとシンセの抒情的なサウンドは公民館運動の環境音楽(アンビエントミュージック)と言えるだろう。白いシーツを繭にする小玉陽子のソロダンスに続いて、客席からわらわらと虫のように現れるダンサーたちが脈動する群舞は、公民館に住まう亡霊たちの幻影を詳らかにする試みのように思えた。




▼はいチーズ!


▼MOGRE MOGRU 2/3+2+1 FULL動画



フルート2本
バリサク2本
ヴォイス3人
ダンサー多数

【MOGRE MOGRUライヴ情報】


3月25日(土) 吉祥寺NEPO
CASIOS
open 17:20 start 17:40
前売/当日 ¥2200- 配信 ¥1000-
予約ページ:https://nepo.co.jp/schedules/view/1808
配信ページ:https://nepostream.myshopify.com/collections/new/products/0325-casios

出演:
MOGRE MOGRU 2/3(Tanao+黒い瞳)
Einy
Wanday
特選おはしとDoormats
Puppy Sweat
あんぽんたん

吉祥寺NEPOの企画ライヴにTanaoと黒い瞳のモグモグ2/3として出演。対バンは若手ロック&エレクトロ系のバンドが多く、アウェー感は否めないが、逆に考えればどんなジャンルの隙間にも入り込める柔軟性のある音楽性で若いファンに向けてモグモグの世界を伝えるチャンス。今後はジャンルに関係なく様々な音楽スタイルとどんどん交流を深めていきたいと思っている。それこそ本当のDIVE DEEPなのだから。

TIME TABLE
17:40 ~ 18:10 あんぽんたん
18:25 ~ 18:55 Puppy Sweat
19:10 ~ 19:40 特選おはしとDoormats
19:55 ~ 20:25 Wanday
20:40 ~ 21:10 Einy
21:25 ~ 21:55 MOGRE MOGRU 2/3




4月1日(土) 高円寺Oriental Force
春の雪
18:30 OPEN 19:00 START 
¥1,500 + 1 Drink

出演:
MOGRE MOGRU
佐野麻呂梨王
ムラカミロキ x NRYY
電気馬骨

2022年10月にオープンして以来、ユニークな企画を連発しているギャラリー&ライヴバーOriental Forceの企画に出演。モグモグとしては2回目の出演だが、不思議なアートと幻想的なライティングのOriental Forceはモグモグの世界観にピッタリ。その場にいるだけでDIVE DEEPしそうな空間で、個性派そろいの音楽とおいしいコーヒーやお酒が楽しめる、演奏しなくても訪れたいお店である。この日の出演はムラキミロキ+NRYY以外は初対バン。どんな不思議な音楽が聴けるか楽しみでならない。

TIME TABLE
19:00〜19:30 MOGRE MOGRU
19:45〜20:15 佐野麻呂梨王
20:30〜21:00 ムラカミロキ x NRYY
21:15〜21:45 電気馬骨


NEW!!!
4月8日(土) 阿佐ヶ谷 mogumogu
东京杉並区阿佐谷南1-36-15マガザン阿佐ヶ谷3F
(阿佐ヶ谷パールセンター商店街内100米)
mogulive MOGRE MOGRU
19:30
入場無料・投げ銭制


4月30日(日) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7
詳細後日
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【ライヴレポート】DIVE DEEP vol.6~即興のかたち:ひとのかなしみ/ニュージャージーズ/及川耕碩+サトウユウキ・デュオ/MOGRE MOGRU@吉祥寺NEPO 2023.3.17 fri

2023年03月21日 00時51分06秒 | 素晴らしき変態音楽


2023年3月17日(金) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.6~即興のかたち

open 18:30 start 19:00

MOGRE MOGRU
ニュージャージーズ
ひとのかなしみ
及川耕碩+サトウユウキ・デュオ

もぐもぐ主催イベント6回目のテーマは「即興」。結成時から即興演奏を続けるMOGRE MOGRUではあるが、改めて即興の意義を問うことで「難解」「理解不能」「マンネリ」と呼ばれがちなこの演奏手法の刷新を図ろうという意図があったかもしれない。しかしながら三者三様の即興演奏を展開する対バンを観るうちに、即興とか作曲とかジャンルとかスタイルとかお題目は頭の中から霧散し、音楽を創造する喜びとそれを五感で感じる楽しみに溺れていって、またしても音楽の深みに潜る経験を深めるイベントと相成った。我々の歩いてきた(泳いできた)道が間違っていないことを確信した一夜であった。

●ひとのかなしみ


元絶対零度の中川一郎、新潟ポストパンクシーンの雄ガリノイズの佐藤信昭というカリスマ・ミュージシャン二人からなるユニット。アンビエント侍の異名をとる中川のもはやギターの痕跡のない空間音響に包まれて、鋭い言葉を発する佐藤のポエトリーリーディングが屹立するスタイルは、表現の極北を目指す堅固な意思に貫かれている。<即興文学>という名称が頭の中に浮かんだ。


●ニュージャージーズ


NEO UNDERGROUNDシーンを代表する無法パフォーマーのひとり佐伯武昇のパフォーマンスの凄さは生で体験しなければわからない。ステージ狭しと暴れまわる佐伯をよそに冷静な表情でギターを操るYUTASTARとの対比は、ジキルとハイドの二重人格者の細胞分裂のようだ。創造された音は傍若無人の中に秩序整然の宇宙が凝縮されている。<即興アスリート>とでも呼べばいいだろうか。


●及川耕碩+サトウユウキ・デュオ


ロックバンドてろてろのメイン二人による即興デュオ。サックスをループさせて戦没者の独白のような小説を朗読する及川と、ギター、キーボート、エレクトロニクスを駆使して反復する電子音響を生み出すサトウの世界は、一編の音楽劇を体験するようなシアトリカルなパフォーマンスだった。<即興朗読劇>と呼んでみたい。


●MOGRE MOGRU


<即興アンビエント>を自称するMOGRE MOGRUにとって即興要素マシマシとはいかなる意味か。メンバー間で議論するよりも実践するが早し、ということでパフォーマンス・スタート。黒い瞳のランダム抽出法による即興詩の朗読をはさみ、横向きの音の流れを縦に分断する演奏に臨んだ。その成果については賛否両論あるが、この日のイベントを通して得られたものが今後の表現活動にどう活かされるのか、メンバー自身も楽しみにしている。


即興の
道はヤマタノ
オロチ並み

【モグモグ次回のライブ】


3月25日(土) 吉祥寺NEPO
CASIOS
open 17:20 start 17:40
前売/当日 ¥2200- 配信 ¥1000-
予約:https://nepo.co.jp/schedules/view/1808

出演:
MOGRE MOGRU 2/3(Tanao+黒い瞳)
Einy
Wanday
特選おはしとDoormats
Puppy Sweat
あんぽんたん

吉祥寺NEPOの企画ライヴにTanaoと黒い瞳のモグモグ2/3として出演。対バンは若手ロック&エレクトロ系のバンドが多く、アウェー感は否めないが、逆に考えればどんなジャンルの隙間にも入り込める柔軟性のある音楽性で若いファンに向けてモグモグの世界を伝えるチャンス。今後はジャンルに関係なく様々な音楽スタイルとどんどん交流を深めていきたいと思っている。それこそ本当のDIVE DEEPなのだから。

TIME TABLE
17:40 ~ 18:10 あんぽんたん
18:25 ~ 18:55 Puppy Sweat
19:10 ~ 19:40 特選おはしとDoormats
19:55 ~ 20:25 Wanday
20:40 ~ 21:10 Einy
21:25 ~ 21:55 MOGRE MOGRU 2/3
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【盤魔殿アマルガム vol.44】あなたの聴かない世界/Eyescream/機関銃爆発合奏団/ダンスリー/Ghouls Overcome/Imperial Black Unit

2023年03月14日 00時13分12秒 | ネコ動画


●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


「あなたの聴かない世界 スピリチュアル・ミュージックの歴史とガイドブック」持田保著 DU BOOKS 2023年3月24日発売予定
パブです!!!!!!!!見えないものを見ようとし聴けないものを聴こうとする精神運動「あなたの聴かない世界」ついに書籍化。エリック・サティからサイキックTV、ヴェイパーウェイヴまで、音楽表現の地下水脈に流れる霊的領域の秘密解読を試みる世界初の一冊。と同時に日本の霊的運動史~(ニューエイジではなく)精神世界史を紐解き、なぜ日本にカウンターカルチャーが育まれなかったか、オウム真理教や秋元康などに骨抜きにされたシャバい「サブカル」しか育たなかったかも(多分)納得できるはず。また音楽書としてのディスクガイドもマジで充実しまくりだし、盤魔殿的には宇田川岳夫氏にも超ヤバい寄稿いただいていてガチ無敵すぎる内容。スピリチュアリズム、オカルティズム、サイケデリック、パンクマギック、テクノシャーマニズム・・・・・etc非衛生的精神文化をキメまくるための「人間革命」ガイドブック。ぜひ一家に一冊!!!!!!!!。


●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規


Eyescream / The End - Complete Discography (CD or LP)
先月開催された第3回『輝く、盤魔殿レコード大賞!!!~2022バンマーキング決定戦』に於いて、数多の強豪を差し置いて準バンマーキングに選ばれた作品をご紹介。2022年リリース。 2018~2019 年 と僅か 1 年の活動期間ながら、そのリリース作品が大きな注目を集めた仙台発女性フ ロントマンの Eyescream 。ほぼ無名状態でリリースされた1stカセットテープが口コミレベルから大きく全国、そして世界へと波及。The Comes のチトセを彷彿させるヴォーカルをはじめ 80年代ハードコアのテイストを自然と感じるのは、同じく仙台を拠点に活動していたDisarray(ADKからリリース有り。ココバットの初代Vo.在籍)のメンバーが楽器隊に居るからだろう。本作は単独音源としての2本のカセットテープ、そして3WAYスプリットの音源全てと、惜しくも解散ライブとなってしまった2019年8月11日、西横浜EL PUENTEでのライブ音源をほぼ全曲収録した、コンプリートディスコグラフィーとなっている。しかも今ならCD、アナログどちらも購入可能なので是非是非このサウンドを体感してみて下さいまし。




●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク『コンゴ盆地』+機関銃爆発合奏団『悲歌慷慨』(Cassette 2023)
昨年末にイギリスの覆面ドラマー、キカンジュ・バクと日本の地下ミュージシャンが国境を越えて結成したフリージャズユニットMachine Gun Explosion Ensemble(機関銃爆発合奏団)待望のカセットテープアルバム、限定183本。カップリングはなんとフリージャズの生きる伝説ロスコー・ミッチェル(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)という胸熱すぎるコラボ!80歳を過ぎてなお変態サックスを聴かせるロスコーにキカンジュのブラストビートが絡むA面、キカンジュの爆裂ドラムを上回る奔放さで多種管弦打楽器と電子機器の生コラージュが暴発するB面。どちらも完全即興ではあるが、通底する人間味と異物感あふれる遊び心が、単なるフリージャズやフリーインプロヴィゼーションを超えたヒューマン・アンサンブルを生み出した。サイケデリック/ノイズ/インダストリアル/プログレ/現代音楽のファンにも聴いてほしい最高に激ヤバな作品です。

▼Machine Gun Explosion Ensembleデビューライヴが決定。歴史的瞬間を見逃すな!


2023年4月23日(日) 東京・大久保ひかりのうま
The Phase Of Free Jazz To Come~フリージャズ来るべき位相

MACHINE GUN EXPLOSION ENSEMBLE vs KIYASU ORCHETRA
open 19:00 / start 19:30 /
door ¥2000 + 1 drink


●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫


ダンスリー『よき人に逢っての帰り Retour』 ミサワクラシックス CSD-6 (1989年)
神保町にある良質な音楽をセレクトして販売するVasistas Recordはモダーンミュージックの在庫を引き継ぎ、そのスピリットを継承する稀有なレコード店である。土日しか開店しない店ではあるが、階段を上って2階に上がり、踊り場の向こうに別の店(古書店であるが…美容院ではない…)があり、その前を通って店に入るあたりは、かつてのモダーンミュージック旧店舗にたたずまいが似ていて、何か新しい音楽に出会えるような高揚した気持ちになれる。Vasistasには80年代のパンク・ニューウェーブの日本版在庫やSuper Natural Organisationのリリースの在庫も大量にあったのだが、円安の昨今、海外の目ざといコレクターが来店し、爆買いされてしまったのは先月の話だ。それでも棚をよく見ると良い音楽がまだまだある。その中の一つ、未開封新品で購入できたのがこの盤だ。リュート奏者の岡本洋一氏(2022年没)が1972年に結成して以来、ダンスリーは中世西洋音楽・ルネッサンス音楽をレパートリーとして数多くの作品を残しているが、現在そのほとんどが廃盤である。有名なところでは1982年に坂本龍一とコラボして作品『エンド・オブ・エイシア』を残している。この作品『よき人に逢っての帰り Retour』はバブル華やかなりしころ、ミサワホームの音楽部門としての古楽レーベルから発売されたもので、中世ヨーロッパの吟遊詩人の楽曲をたぐいまれなる技巧で当時そうであったように再現しようとしたものである。楽曲のすばらしさと演奏のすばらしさを30数年もの後に知ることができたのは私にとって大きな喜びである。注目すべき音盤との出会い…これは生悦住さんのお導きだと思う…


●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元


Ghouls Overcome / Hell Raiser Backyard No 2
Ghouls Overcome氏による本作はフランスの地下音楽レーベルMid-day massage parlorより2021年にリリースされたカセットテープ作品である。
怪光放つコラージュ、雲がかった音の輪郭と魔獣の咆哮のように太い低音に全神経が音に集中している間に逆立ち、 実際には自分が音の一部であり、音の中を泳いでいるに過ぎないのではないのかと錯覚を起こしてしまう。後半では波動が地下深くにまで及び、地層を破壊し、生まれた暗黒の沼に聴くものを引きずりこむ…現れた亜空間では正に一筋縄ではいかない地下音楽の展開が…!呪術的なビート、そして明滅するゴングの狂乱舞があまりにトランシーな挙句更には低音ノイズ地獄!!!全てが圧巻なので可能なら全編廻したいほどだ…!
Mid-day massage parlorは他にも面白いコラージュ、ノイズ、インダストリアル等のフランスの現行地下音楽作品を多数リリースしているので是非チェックしていただきたい。


●DJ Bothis a.k.a. 山田遼


Imperial Black Unit - Murder Under Establishment 12"EP 2019 (aufnahme + wiedergabe)
ここのところ、またいつのまにかぶり返してきた個人的インダストリアル・テクノ熱。自分でも分からない不定の周期でやってくる、「めちゃくちゃ暗くて重いテクノで静かにアガリたい」欲求。そんな私のわがままな欲求に二つ返事で応えてくれるのが、共にフランス出身で、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動する二人組インダストリアル・テクノ、EBM、DJユニットのImperial Black Unitである。
このユニットの存在を知ったのは確か二年ほど前、ベルリンに存在する、DJのストリーミングをYouTubeで配信するスタジオ兼YouTubeチャンネル「hör berlin」を視聴していた時のこと。キャリアのあるベテランから新進気鋭の若手まで、分け隔てなくフィーチャーしてストイックにダンスミュージックを配信するこの番組に突如現れた黒ずくめの男二人組のダークかつストロングスタイルな選曲と世界観に魅了されてしまった。調べていくうちにimperial Black UnitことPablo BozziとThomas Chalandonの二人はDJとしてだけではなく、オリジナルの作品の発表も行うアーティストであることがわかり、既発の4枚のEPを一枚ずつ聴いていたところ、今回紹介する12"EP『Murder Under Establishment』の3曲目「God, Ceinture & Miséricorde (Club Edit)」に度肝を抜かれてしまった。音割れ寸前のピークアウトラインのギリギリを攻める爆撃のような重低音に、それを引き立てる小気味良い裏打ちのリズム。クラブでかけることを前提とした、これぞまさにインダストリアル・テクノの真骨頂とも言える、攻撃的圧を伴った音響処理は秀逸の一言。この曲を知ってからは自宅の中、通勤での移動中もspotifyで毎日のようにヘビーローテーションしている次第である。
ところで、ノイズリスナーと一口に言っても、ざっくりふたつに分けると、ひたすら厳格(?)にハーシュやパワエレのような、リズミックな要素を排した音しか聴かない層と、私のようなリズムも許容する層の二手に分かれているような気がする。リズムと言っても、もちろんチャラチャラしたオシャレなパリピ文化としてのダンスミュージックには全く水が合わないのだが、インダストリアル・テクノやゴシックEBMの暗いリズムは、そのようなチャラいリア充ミュージックとは対局にある、己の無意識の奥底にあるダークマターを孤独に崇拝し、一人孤立して踊るための漆黒の太陽崇拝トランスのようなものである。盤魔殿レジデントDJの中で、そのようなインダストリアル・テクノ熱に侵されているのはきっと自分だけだろうと思いながらふと隣を見ると、なんと盤魔殿主催のDJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫氏もとっくにこの病に感染して高熱を発していた。これぞまさに霊的空気感染。霊的濃厚接触。今、インダストリアル・テクノが熱い。諸君も1日も早くこのインダストリアル・テクノ病に感染し、独自の自然免疫を獲得せよ。


<――――――――――――EVENT INFORMATION――――――――――――>



3月25日(土)  Qliphoth VJで出演!
音楽とダークアートの祭典 Midnight★Mess presents 迷宮の森 Wonder Forest
木場EARTH+GALLERY
オープン 16:00
VIP指定席15.000円 
自由席 前売り 4500円|当日 6000円 +1D
30歳以下、3月生まれ 3000円*身分証提示
◆スペシャルライブ:デグルチーニ (大阪)
◆スペシャルコラボレーションショー
ベリーダンス&ギリシャギター(Bouzouki)ー、
◆DJs:DJ ZIN(CLUB WALPURGIS/Zin-François Angélique/Zinny Aerodinamica)、石丸運人(造形アーティスト/酔鯨館)、Ray Trak、rXr、
◆VJ:Qliphoth
<フェイスペイントブース> 変化師オリ 他




3月26日(日)混沌の首
「靈的革命 vol.2 〜予祝呪術としての儀式と行為〜」
国立新美術館で開催される「日本アンデパンダン展」にて展示および、儀式/パフォーマンス(3月26日(日)12:30開始予定)を行います。館内での行為の後に街頭に出て練り歩き、ある場所に向かいます。街頭では列席者(観客)もお歩きいただけますのでぜひご一緒ください。また、4/2(日)には混沌の首メンバー神林和雄のソロダンス「今、不屈の民を踊るということ」も行われますので合わせてご高覧いただけたら幸いです。詳細http://kondon.org
混沌の首/羅入、石川雷太、神林和雄、北野美月、山田遼、昼間光城
街頭練り歩き幟隊/渡井真歩、蔦谷K、他
スタッフ/衣装:混沌の首、ヤマギワユミコ、山田遼




<――――――――――――MOGRE MOGRU Live Information――――――――――――>



3月17日(金) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.6~即興のかたち

open 18:30 start 19:00
 adv/door 2500yen + 1 order streaming 1000yen
出演:MOGRE MOGRU、ニュージャージーズ、ひとのかなしみ、及川耕碩+サトウユウキ・デュオ




3月19日(日)  国立市公民館地下ホール
第十五回公民館運動

開場:18:30 開演:19:00 
木戸銭:0円
出演:MOGRE MOGRU2/3+鈴木和美(fl)+ひるり(dance)+のざあたかし(live painting)、巨人獣、火炎瓶テツ+ムラカミロキ+コーラ、ちゃんやま+ねやしょうへい




3月25日(土) 吉祥寺NEPO
CASIOS

open 17:20 start 17:40
前売/当日 ¥2200- 配信 ¥1000-
出演:MOGRE MOGRU 2/3、あんぽんたん、Puppy Sweat、特選おはしとDoormats、Wanday、Einy




4月1日(土) 高円寺Oriental Force
春の雪

18:30 OPEN 19:00 START ¥1,500 + 1 Drink
出演:MOGRE MOGRU、佐野麻呂梨王、ムラカミロキ x NRYY、電気馬骨


4月8日(土) 阿佐ヶ谷 mogru mogu
モグモグ in mogu mogu

19:30 Start ¥2,000(1ドリンク込)
出演:MOGRE MOGRU


4月30日(日) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7

詳細後日

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【MIX音源あり】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.46@ 阿佐ヶ谷TABASA 2023.3.10 fri

2023年03月13日 00時54分35秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.46
2023.3.10 fri 阿佐ヶ谷TABASA

前回が2022年度盤魔殿レコード大賞決定戦だったので、今回が2023年度最初の盤魔殿となった。レギュラー(レジデント)DJだけの出演となったのは偶然だが、それゆえ各レギュラーDJの志向と個性が際立つ充実した内容になった。以下各DJのコメントと共に当日のMIX音源を紹介しよう。

●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


フリージャズからスカムノイズまで音楽シーンの深淵に潜伏して活動する爆裂ドラマー、キカンジュ・バクの関連音源を特集。謎のプロジェクトのオンパレードだが、かなり凄いと話題に。

1. OPS-PSE / 114 Trax Of Killer Mosquitos
2. Jet Jaguar KR-3 Kill Spree / Sipping Tea on a Sunday Morning
3. Asscavern / Manker
4. Pseudoku / Load Loss at Zero-G
5. Roscoe Mitchell with Crang Taborn and Kikanju Baku / Who Dat
6. Machine Gun Explosion Ensemble / Deception 欺瞞
7. Bollock Swine / Totem Shoal
8. DWTW / Ultimatums Not Obsecrations
9. Jesus of Nazareth / Untitled
10. Urine Gagarin / Outward Urge
11. Kuttekop / Sis Azazel




●DJ Athmodeus a.k.a.持田保


3月24日にDU BOOKSから出版される著書『あなたの聴かない世界』縛りの選曲。柔硬い入り乱れる異端音源のオンパレードに書籍の充実した内容がうかがえる。

1. The KLF / Chill Out
2. Joe Meek / I hear new world
3. John C Lilly & P.B.C / The emerging love of man
4. 出口王仁三郎&ヘンリー川原 / Amatsunorito
5. 前田日明 /巧言令色鮮いかな仁
6. Alex Sanders. / a witch is born
7. Coil / Answers come in dreams 2
8. Psychic TV / I.C. water
9. サイケアウツ / 逆襲のサイケアウツ




●DJ Bothis a.k.a.山田遼


昨年から継続するMB特集の三回目はMBの中でも最も難関とされるLeibstandarte SS MBに特化。空気が凍り付くような震撼の30分だった。

1. Leibstandarte SS MB - Triumph Of The Will
2. Leibstandarte SS MB - Plutoniumetrio
3. Leibstandarte SS MB - Untitled(taken from "Teban Slide Art (The Come Organisation Files) disc3 "Lebensraum" track2)
4. Leibstandarte SS MB - SS 20 Attack




●DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda


ニューウェイヴ、サイケ、歌謡曲、フォーク、ムードミュージックに心洗われたのは前がSS MBだったことも多分に影響されているだろう。

1. Holger Hiller / konlginnen
2. YELLO / Stanztrigger
3. Caetano Veloso / No dia em que eu Vim-me Embora
4. LOVE / Softly to me
5. Butthole Surfers /Earthquake(Hall,Erickson)
6. Tuxed moon / Holy wars
7. YELLO / pinball cha cha
8. 渡辺はま子/ 夜来香
9. ピンキー&クレイジーラブマシーン /枯れ葉のエチュード
10. 赤い鳥 / 紙風船
11. YELLO / You gotta say yes to another excess
12. 夏の日の恋 / パーシー・フェイスと彼のオーケストラ




●DJ Vaby a.k.a.大場弘規


超定番からマニアック盤までインダストリアル系の選曲。同じインダストリアルでも多様なふり幅がある事に驚嘆した。

1.Ministry / Burning Inside
2.Dessau / Isolation
3.SPK / Mekano
4.Throbbing Gristle / Adrenalin
5.SAT Stoicizmo / 9:36:57 Po Srednjeevropskom Vremenu
6.Noisex / Congenital Defect
7.Dive / Dreamhunter
8.√964 Sound Tracs / 墟会
9.Grim / Holy Drive




●DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元


沈み込むような穏やかさの中に狂気の刃を感じる選曲。カセットテープ抜きのBEKATAROU DJは新鮮だった。

1.Roland P. Young:Counter top
2.The use of ashes:Where the fish can sing
3.D'red D'warf:Spookey action at a distance
4.Neutral:Bellevue
5.Neutral:RASTPLATS
6.Le Forte Four / Doo-Dooettes:Green
7.Horacio Vaggione:La Maquina De Cantar 

8.日野繭子:Atomism




●DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫


誰も知らないテクノイズの神髄を込めた選曲はほかの現場でもアピールするに違いない。

1 Celidod – Avigiftad : Flint Glass, Collapser 21:30:10 to 21:36:47 (6:37)
2 Frozen : Moctan 21:36:47 to 21:40:46 (3:59)
3 Fabrikgerausche : Unhuman 21:40:46 to 21:45:41 (4:55)
4 Sharped Records – SHARPVA002 : Foreign Policy – Would You Just Let’s Go 21:45:41 to 21:52:06 (6:24)
5 Hunghrr-Ah : Ah Cama – Sotz 21:52:06 to 21:58:23 (6:18)



盤魔殿
音のふり幅
1万メートル

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即興アンビエントユニットMOGRE MOGRUライヴ・スケジュール:3/17(金)即興のかたち/3/19(日)公民館運動/3/25(土)CASIOS/4/1(土)春の雪

2023年03月10日 00時25分40秒 | 素晴らしき変態音楽


MOGRE MOGRU(モグレモグル/愛称:モグモグ):
剛田武:violin, flute, clarinet, percussion, etc.
TANAO:guitar
黒い瞳:voice, musical saw, glockenspiel, toy instruments, etc.

2021年7月結成。レトロなアコースティック楽器とディープなエレクトロニクス&ギターによるインプロ・アンビエントユニット。都内を中心に「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉にライヴ活動を行っている。Twitter: https://twitter.com/MogreMogru



2023年3月17日(金) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.6~即興のかたち
open 18:30 start 19:00
adv/door 2500yen + 1 order 
streaming 1000yen
予約:https://nepo.co.jp/schedules/view/1828

出演:
MOGRE MOGRU
ニュージャージーズ(佐伯武昇:perc+YUTASTAR:g)
ひとのかなしみ(佐藤信昭 of ガリノイズ:poetry reading+中川一郎 a.k.a. Ambient Samurai:guitar)
及川耕碩+サトウユウキ・デュオ(from TERRO TERRO -てろてろ-)

音楽表現の深淵に深く潜ることを目指すモグモグ主催イベント『DIVE DEEP』の第6回目。今回は即興(Improvisation)をテーマに、何にもなしで何でもありの自由闊達な演奏スタイルのダイナミズムを開拓する。それぞれ独自の音楽観を追求するデュオ編成のユニット3組が出演、モグモグもいつもよりインプロ度70%増し(当社比)の演奏を展開するでしょう。

TIME TABLE
19:00-19:30  ひとのかなしみ
19:45-20:15  ニュージャージーズ
20:30-21:00  及川耕碩+サトウユウキ・デュオ
21:15-21:45  MOGRE MOGRU




3月19日(日)  国立市公民館地下ホール
第十五回公民館運動
開場:18:30 開演:19:00 
木戸銭:0円

出演:
MOGRE MOGRU 2/3+2+1
巨人獣
火炎瓶テツ+ムラカミロキ+コーラ
ちゃんやま+ねやしょうへい

80年代地下音楽シーンで多様な音楽家・表現者の交流および実験の場として開催されていたイベント「公民館運動」が21世紀の東京に復活!これまで15回を重ね、数々の伝説的パフォーマンスが展開された一大異端イベントにモグモグが出演。今回は剛田と黒い瞳によるモグモグ2/3に、今年2月の主催イベント「DIVE DEEP vol.5~おと と からだ」に出演した鈴木和美(フルート)+ひるり(ダンス)デュオと、ライヴ・ペイントにロックバンド「それ以染に」ののざあたかしを迎えて、五感で感じる音楽+舞踏+アートの総合芸術パフォーマンスを繰り広げる。

・19:00〜19:30
MOGRE MOGRU 2/3+2+1:
剛田武 (flute, violin)
黒い瞳 (musical saw, toy instruments)
鈴木和美 (flute)
ひるり (dance)
のざあたかし (live painting)

・19:40〜20:10
巨人獣
島田透(dr)
河本隆弘(dr)
佐伯武昇(perc.trombone)
時岡秀雄(Tsax)
ガッツツガヌマ(Tsax)
吉野繁(Asax)
浅原良一(reeds)

・20:20〜20:50
火炎瓶テツ(voice .noise)
ムラカミロキ(voice )
コーラ(voice )

・21:00〜21:30
ちゃんやま(piano.syn.琴)
ねやしょうへい(dr)




3月25日(土) 吉祥寺NEPO
CASIOS
open 17:20 start 17:40
前売/当日 ¥2200- 配信 ¥1000-
予約:https://nepo.co.jp/schedules/view/1808

出演:
MOGRE MOGRU 2/3(Tanao+黒い瞳)
Einy
Wanday
特選おはしとDoormats
Puppy Sweat
あんぽんたん

吉祥寺NEPOの企画ライヴにTanaoと黒い瞳のモグモグ2/3として出演。対バンは若手ロック&エレクトロ系のバンドが多く、アウェー感は否めないが、逆に考えればどんなジャンルの隙間にも入り込める柔軟性のある音楽性で若いファンに向けてモグモグの世界を伝えるチャンス。今後はジャンルに関係なく様々な音楽スタイルとどんどん交流を深めていきたいと思っている。それこそ本当のDIVE DEEPなのだから。

TIME TABLE
17:40 ~ 18:10 あんぽんたん
18:25 ~ 18:55 Puppy Sweat
19:10 ~ 19:40 特選おはしとDoormats
19:55 ~ 20:25 Wanday
20:40 ~ 21:10 Einy
21:25 ~ 21:55 MOGRE MOGRU 2/3




4月1日(土) 高円寺Oriental Force
春の雪
18:30 OPEN 19:00 START 
¥1,500 + 1 Drink

出演:
MOGRE MOGRU
佐野麻呂梨王
ムラカミロキ x NRYY
電気馬骨

2022年10月にオープンして以来、ユニークな企画を連発しているギャラリー&ライヴバーOriental Forceの企画に出演。モグモグとしては2回目の出演だが、不思議なアートと幻想的なライティングのOriental Forceはモグモグの世界観にピッタリ。その場にいるだけでDIVE DEEPしそうな空間で、個性派そろいの音楽とおいしいコーヒーやお酒が楽しめる、演奏しなくても訪れたいお店である。この日の出演はムラキミロキ+NRYY以外は初対バン。どんな不思議な音楽が聴けるか楽しみでならない。

TIME TABLE
19:00〜19:30 MOGRE MOGRU
19:45〜20:15 佐野麻呂梨王
20:30〜21:00 ムラカミロキ x NRYY
21:15〜21:45 電気馬骨


4月30日(日) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7
詳細後日

モグモグの
音楽仲間を
増やしたい

▼川崎レジデンツさんの還暦記念オムニバス・サンプラーCD に参加させていただきました。曲は「かごのとり」。


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【灰野敬二4月のライヴ・スケジュール】4/2(日)矢野礼子+河崎純/4/16(日)TOMO/4/21(金)高岡大祐+高橋保行/4/28(金)吉田達也+中尾憲太郎

2023年03月08日 00時00分02秒 | 灰野敬二さんのこと


4月2日(日) 渋谷 公園通りクラシックス
事 ある 事 ~ 灰野敬二、矢野礼子、河崎純

時間:19時開場、19時半開演
料金:予約:3,000円/当日:3,500円 予約

灰野敬二(guitar)
矢野礼子(violin)
河崎純(contrabass)

矢野礼子
東京生まれ。幼少よりクラシックバイオリンを学ぶ。早稲田大学で美術史を専攻。
2008年より即興演奏を始め、あらゆるジャンルの演奏家を中心に、ダンス、詩、映像等、様々な表現者と即興での共演を重ねながら、バイオリンの持つ生の音の美しさと、可能性を探求している。

河崎純(作曲家・コントラバス奏者)
主に舞台作品の音楽監督、構成、委嘱作品の作曲。2022年は著書「ユーラシアの歌」(ぶなのもり)、韓国、ロシアの歌手を擁する二作の作曲作品CD「HOMELANDS」「STRANGELANDS」(BishopRecords)を発表。主催する音楽詩劇研究所では、ユーラシアンオペラの第三作目となる「A Night The Sky was Full of Crazy Stars」を作曲、演出。
演劇・ダンス・音楽劇、実験的なパフォーマンスを中心にこれまで100作以上の舞台作品の音楽監督、作曲、演奏を手掛ける。歌、声の表現、朗読、演劇、コンテンポラリーダンス、伝統芸能の要素を用いた詩劇、音楽劇スタイルの舞台作品の作、構成、演出。




4月16日(日) 高円寺Forth Floor II
灰野敬二+TOMO

18:30 open / 19:00 start
予約 3300円+1ドリンク(500円)
当日 3800円+1ドリンク(500円)

灰野敬二(Hurdy Gurdy)
TOMO(Hurdy Gurdy)

TOMO (hurdy gurdy / vielle à roue)
ハーディーガーディー奏者。
ルーツ・ミュージック/トラッド/古楽のエッセ ンスと、共鳴や倍音を意識したドローン・ミュージック を軸に、ギターをはじめ民族楽器など様々な楽器で創作 を行う。創作活動の過程で、千年以上の歴史をもつメカ ニカルかつユニークな機構の古楽器「ハーディーガーデ ィー」に出会い、関心を持つことになる。
以後、ハーディーガーディーをメイン楽器として、その 楽器の可能性と独自の奏法を探求しながら、作品の制作・ 演奏活動を行っている。




4月21日(金) 阿佐ヶ谷Yellow Vision
灰野敬二+高岡大祐+高橋保行
開場19:30 / 開演 20:00
前売3,500円 / 当日4,000円

灰野敬二(g,vo, etc.)
高岡大祐(tuba)
高橋保行(tb)

高岡大祐 (Daysuke takaoka) tuba player,recordist
低音金管楽器tubaの限界と常識を突破するアウトサイダーtuba奏者。時には電子音的変調のようなエフェクティブなサウンドを肉体のみを駆使した非電化生音で発生させ、あるときはアンプリファイドして増幅させたtubaを発振器のように演奏するなど幅広く演奏。ジャズミュージシャンとの共演も多く、本来tubaが存在しない音楽を中心に演奏活動を続ける。
自己のレーベルからフィールドレコーディングと即興演奏を共存させた作品を多数発表中。
近年は粂田剛監督作品のドキュメンタリー映画「なれのはて」「ベイウォーク」などの音楽制作を担当。

高橋保行(千葉県出身)
24歳からトロンボーンをはじめる
もともと打ち込みで(DTM)音楽を作っていたので、基本トロンボーン奏者だが楽器にあまりこだわりなく自分が聴いたことない聴いてみたい音楽を作るべく日々活動している。
バークリー音楽大学中退し帰国後はジャズ、即興音楽を中心に国内外にて活動中。
自身のリーダーユニットcooking songs、びびび、DOBU SOUND SYSTEMでは作編曲、録音編集作業も担当する。
渋さ知らズ、藤井郷子オーケストラ、林栄一Mazuru Orchestra等で演奏
TV.CM.youtubeの音楽制作も手掛ける




4月28日(金) 秋葉原GOODMAN
吉田達也 × 中尾憲太郎 NORTH EAST JAPAN TOUR FINAL
open19:00 start19:30
前売¥3500/当日¥4000 予約

吉田達也 (drums)
中尾憲太郎 (bass)

スペシャルゲスト:
灰野敬二 (guitar)
中村達也 (drums)
スガダイロー (piano)

『GIGA FESS』から生まれた吉田達也×中尾憲太郎という凄いユニット、その初ツアーのファイナルを飾るイベントです。ゲストもまたスゴイことになっております!!!是非お見逃しなく。


もしかしたら
追加があるかも
しれません。

録・灰野敬二 25639



録・灰野敬二 25568

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【JazzTokyo#299更新】反逆の即興音楽が世界を救う?~『ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク / 進化的事象』

2023年03月06日 00時50分19秒 | 素晴らしき変態音楽


音楽情報サイト「JazzTokyo Jazz and Far Beyond」の最新号が公開された。カバー・ストーリーはジム・ホール。剛田武は以下の記事を寄稿した。

●ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク / 進化的事象

#2238 『Roscoe Mitchell & Kikanju Baku / Evolutionary Events』

世代とスタイルを超えた反逆の音楽家の邂逅。
ふたつのRebel Music(反逆の音楽)が、世代や文化的背景や音楽スタイルの違いを超えて「ひとつ」になり得ることを証明する、タイトル通り『進化する出来事』を記録した作品である。



レベル・ミュージック
・オブ・
シカゴ・ロンドン・東京

▼Bandcampで販売開始!!


『ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク / CONGO RIVER BASIN』
『Machine Gun Explosion Ensemble(機関銃爆発合奏団)/ 悲歌慷慨』

スプリットカセット(1500円+送料150円)
 
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/album/congo-river-basin-split-cassette

【リリース情報】米英日の異次元フリージャズ・コラボ~ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク/機関銃爆発合奏団(マシンガン・エクスプロージョン・アンサンブル)
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【NEO UNDERGROUNDライヴレポート】「織部」剛田武 x Uzl/よくばりChameleon/藤井美陽/VOQ@高円寺Oriental Force 2023.2.28 tue

2023年03月02日 00時00分00秒 | 素晴らしき変態音楽


2月28日(火) 高円寺Oriental Force
「織部」
19:00 Open 19:30 Start

剛田武 x Uzl
よくばりChameleon
藤井美陽
VOQ

●剛田武 x Uzl


10日前にハードオフ三鷹店の閉店セールで購入したバイオリンベースとPlaytech製フルートを使用。Uzlが自宅から持ち込んだシンセ2台とギターアンプと並ぶと、リック・ウェイクマンとクリス・スクワイアのLoFi版といった風情。前半はフルートとキーボードでメロディアスに、中盤にベースをバイオリンの弓弾きドローンに浮遊するシンセ、終盤ファズベースの地響きとエレクトロノイズの爆音でエンディング。二人とも出自がロックということもあり、プログレ風味のインプロになった。ベースをライヴで弾くのは高校以来だが、低音の振動が心臓の鼓動と共鳴し精神が高揚するエクスタシーは癖になる。このデュオは面白くなりそう。


●よくばりChameleon


これまで何度か対バンしたりライヴペインティングを観たりしてきたよくばりChameleonだが、ソロライヴを観るのは初めて。小さな身体で大きなレスポールを抱えてのヴォーカルに始まり、エレクトロ演奏でPC映像のコラージュ、さらにリキッドアートからライヴペインティングと、複数のサウンドとアートが重層的に連続する30分。名前通りの「よくばり」で濃厚な世界をたっぷり堪能した。出来上がった絵画は彼岸花。




●藤井美陽


川口雅巳(ニューロックシンジケート、The Hardy Rocks)の大学時代のサークルの後輩という予備知識があった。女性シンガーソングライター藤井美陽がOrietal Forec初出演。いつもはアコースティックギターらしいがこの日はテレキャスターの弾き語り。透明な声でシンプルなメロディを歌うスタイルは現代版アシッドフォーク。渚にてや工藤礼子、朝生愛などを思い出したが、筆者が一番感じたのは谷山浩子かもしれない。自然や動物が出てくる歌詞はメルヘンぽくもあり、シュールでもあり、暗さや儚さをアピールしがちな旧来のアシッドフォークとは異なる薄暮の光と軽い空気を感じて、頭の中でフルートやバイオリンを重ねながら夢見心地で聴いていた。


●VOQ


以前Orienal Forceで対バンして美しいヴォーカルに感動したVOQ(ヴォク)。今回は急遽よくばりカメレオンのリキッドライティングとのコラボレーションになった。アコースティックギターやタンバリンを音源としてヴォーカルをエレクトロ変調し重ねていくハーモニーが、カメちゃんの描く色彩の渦の中へ溶け込んでいく幻想的な時間をもたらした。色に色が重なり、最後にビッグバンのような宇宙が描かれるにつれて、アコギの弾き語りへ回帰していく流れは壮大な物語のような素晴らしい体験だった。Oriental Forceに新たな宇宙が生まれた。



この日に搬入された次回展示”なかがわ寛奈個展「深淵」”の不思議なアートに囲まれた不思議な空間で不思議な音楽とアートを体験できた貴重な夜だった。

音楽と
アートの深淵
新宇宙

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