A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【モグモグ今週末のライヴ】『東京インプロカーニバルvol.10』12/3(土)大久保ひかりのうま~MOGRE MOGRU/村中裕季(舞踏)+大久保組(パーカッション)

2022年11月30日 00時30分51秒 | 素晴らしき変態音楽


東京インプロカーニバル vol.10
2022年12月3日(土) 大久保ひかりのうま

open 19:00 start19:30
¥2,000+1dr

●出演予定
19:30-20:10 MOGRE MOGRU
20:20-21:00 村中裕季(舞踏)+大久保組(パーカッション)
21:10-22:00 フリージャムセッション
​お問合せ:info@mari-pla.me

■東京インプロカーニバルについて
https://www.mari-pla.me/impro
即興芸術が日々生み出されている街、東京。
即興というジャンルを愛している多くのお店があって、そこには多くの表現者がいて、日々熱い時間がそこにはあります。
私が​はじめて即興芸術に触れたとき、そのエネルギーに圧倒されました。その美しさに感動し涙が流れました。
世界中の多くの方々に東京のインプロシーンをみていただきたい。体感してほしい!とはじめた企画です。
ジャンルを限定することなく「気になる方々&気になる会場」をシリーズで企画していきます。
どうぞよろしくお願いします。 
マリプラ

●MOGRE MOGRU(モグレモグル)

剛田武 Takeshi Goda:flute, clarinet, violin, accordion, percussion, voice, etc.
TANAO:guitar, voice, etc.
黒い瞳 Aura Noir:musical saw, glockenspiel, recorder, toy instruments, voice, etc.
盤魔殿主宰にして木管楽器やヴァイオリン、アコーディオン等を操る地下音楽家・剛田武、1990年代より音楽活動を開始し現在ノイズ系アンビエント・ユニット”INIBURA”を主宰するTanao、同じくINIBURAにミュージックソー、打楽器、おもちゃ楽器、朗読などで参加しつつソロでアンビエント・環境音楽を制作するAura Noir=黒い瞳からなるトリオ。2021年7月結成。ライヴ・パフォーマンスを“DIVE ACTION”と呼び、「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉に表現活動を行っている。アコースティック楽器の即興演奏とディープなアンビエントギターで“Improv-Ambient(インプロヴアンビエント)”サウンドの新たな地平を切り拓く。

村中裕季(舞踏)

2003年とりふね舞踏舎「BAKKE-花咲く乙女たち-」で、舞踏デビュー。
以後、とりふね舞踏舎・三上宥起夫、三上賀代に師事し、研鑽を積む。
2018年独立公演「王国に雨ガ降ル日」を絵空箱にて行う。
墨田区在住

●大久保組(パーカッション)
大久保潤さん
https://www.facebook.com/jun.okubo.58
今回は、西尾早智子さん、齊藤理恵さんもご一緒とのことです。

大久保で
モグモグと一緒に
インプロまつり

MOGRE MOGRU 2022 11 17 thu Kichijoji NEPO
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【イベント情報】12/9日(金)『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.44』阿佐ヶ谷TABASA~ゲストDJ:アビシェイカー、Live Act:恐山vibration

2022年11月25日 01時14分25秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.44

2022.12.9 fri 阿佐ヶ谷TABASA
18:00 Open/Start
Charge 1,000YEN + 1 drink

Live:恐山vibration(持田保, TKD, 剛田武)
Guest DJ:aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)

DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元
DJ Vaby a.k.a.大場弘規
DJ Bothis a.k.a.山田遼
DJ Necronomicon a.k.a.剛田武

Avantgarde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Idol, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weirdness About Music!

異端音楽の祭典『盤魔殿』が贈る師走スペシャル。ゲストDJに群馬出身のローファイ/スカム・パフォーマー「アビシェイカー」を迎え、ライヴアクトには、盤魔殿DJの中で最も霊的にアレな存在と言われるDJ Athmodeus a.k.a.持田保が結成したライヴユニット「恐山vibration」が盤魔殿初登場。レギュラーDJ陣も満を持したセットリストで阿佐ヶ谷TABASAの年末商戦に灯をつけるに違いない。世間一般の音楽イベントに飽き足らない彼女や彼氏はぜひとも足を運んでみていただきたい。決して損はさせません。

TIME TABLE
18:00 DJ Vaby a.k.a.大場弘規
18:30 DJ Necronomicon a.k.a.剛田武
19:00 DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
19:30 Guest DJ:aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)
20:00 DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元
20:30 Live : 恐山vibration(持田保, TKD, 剛田武)
21:00 DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
21:30 DJ Bothis a.k.a.山田遼


【出演者の横顔と聴かせどころ】
●恐山vibration(持田保, TKD, 剛田武)
恐山Vibration宣言
Japanese Pagan Dance Association!!!
恐山Vibrationは滅ぼされたものたち、忘れ去られた神々、まつろわぬ亡霊たちのためのダンスミュージックをまなざす結社である。
宗教、政治、経済、社会、文化などを通して我々は物心ついたときから洗脳されていることを自覚しなければならない。洗脳は消去するものではなく上書き保存する以外対応策は存在しない。
そして洗脳はトランスと共に発動される。故に恐山vibrationはあらゆる霊的トランスを肯定するものである。
秩序よりもカオスを、器官なき身体のフリクションを、覚醒よりも酩酊を、真実は無い全ては許されている…かもしれないがアイツらだけはガチ許さない‼︎‼︎という心意気を、恐山vibrationは音楽化するものである。集え賛同者たちよ




●aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)
Katsumasa Motoki a.k.a. aBiSyEikAh⊆(アビシェイカー)。 元・猟奇趣味的激烈音楽集団、現・極上音楽。主にエフェクター、シンセサイザー、コンピューター、PCDJ、声、等を使い支離滅裂かつジャンル特定不能な曲を目指して作っている。また近年のライブでは、マルチチャンネル・スピーカーによる立体音響での演奏も展開し、更にリスナーの脳内を攪拌させることに注力している。
今回のライブは10月に出演したヴィジュアル系オンリーDJイベントで、時間の関係で披露出来なかったオリジナル・エディット音源などを交えたヴィジュアル系音源オンリーのライヴ・コラージュ・スタイル、通称”ヴィジュアル・コンクレート”で攻める。




●DJ Vaby a.k.a.大場弘規
2014年に惜しまれつつ解散してしまった伝説的アシッド・フォーク/チェンバー・ロック界の至宝、世界に誇る幻想的無国籍音響バンドと称されるGHOSTのフロントマンであり、現THE SILENCEでの活動でも知られる本邦サイケデリック界の奇才、馬頭將器氏。今回はGHOSTを中心に彼の関わったヴァラエティに富んだマテリアルを皆様にお届け致します。ではでは、日一日と寒さが募ってまいりますが、皆様ご自愛専一にお過ごし下さいませ。




●DJ Bothis a.k.a.山田遼
前回から始まりました、私的M.B.=maurizio bianchi特集では、手始めにM.B.の初期名義「Sacher-Pelz」の70年代後半の作品をご紹介致しましたが、今回からいよいよM.B.名義での1980年〜1984年までの作品を共有していきます。エホバにハマってさぁ大変、になる前の初期M.B.の作り出す、あらゆるモノの負の部分をごった煮にしたような闇鍋的サウンドスケープを共有します。






●DJ Necronomicon a.k.a.剛田武
【Jazz Not Jazz】剛田がイギリスの覆面ドラマー、キカンジュ・バクと日本の剛腕インプロヴァイザーと共に結成した新ユニット「機関銃爆発合奏団 Machine Gun Explosion Emsenble」の初出音源を中心に“私が考えるジャズじゃないジャズ”を爆音で解放します。




●DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
年の瀬に相応しく、暗めでゴスなムードでまとめます

●DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
マーシャルインダストリアルとテクノイズとネオフォークで行きます。戦争と革命の音楽。

●DJ BEKATAROU a.k.a.伊藤元
後送

年末は
家族揃って
紅白盤魔殿

▼前回のレポート・MIX音源試聴可
★全音源試聴可能!!【異端DJイベントレポート】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.43@阿佐ヶ谷TABASA 2022.10.29sat
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【100フォークスのススメ】第7回:”殉教のダンディズム”昭和フォーク界の割礼=因幡晃のディープな自己陶酔世界。

2022年11月22日 01時41分00秒 | こんな音楽も聴くんです


ハードオフのジャンクレコード・コーナーで大抵出会う黒サングラスで俯き加減でタバコをふかす男のジャケット。灰野敬二というより、光束夜の金子寿徳を思わせる風貌で、浅川マキや森田童子、長谷川きよしと並ぶグラサン・フォークシンガー因幡晃がその人である。長年100円レコードを掘り続けてきた筆者にとっては、さだまさし、松山千春、長渕剛、谷村新司、かぐや姫らと並んで“いつでもどこでも手に入る”定番百均フォーク王のひとつという印象がありしばらく手を出さなかったのだが、ふきのとう、N.S.P.、長谷川きよしといった偏愛フォーキーをほぼコンプリートしたところで、欲望の九つの対象の次のターゲットとしてサングラスの奥の本性を覗きたい愛好家の血が騒ぎ『何か言い忘れたようで・・・』と題されたモノクロジャケを我が家に連れて帰ることとなった。

リリカルなピアノと流麗なストリングスに導かれて歌う声は温かくも、過剰な感情表現を自己抑制しようとするストイックさを感じる。しかし曲が進むにつれ、禁欲の裏に秘められた情念の炎が否応なしに溢れ出て、過剰なビブラートとリバーヴの波が聴き手の心に襲い掛かる。さらに女言葉で綴られた歌詞の陰影が倒錯の世界に溺れさせ、自己陶酔の海の深みに迷い込むかのような音楽の旅を体験することとなる。ひたすらスローテンポで言葉の中に沈みこむように歌う因幡晃の世界は、日本を代表するサイケデリックバンド割礼に通じている。

▼デビュー・シングル「わかって下さい」(編曲:クニ河内)はパイプオルガンの荘厳な響きから始まる溺れっぱなしのジャパニーズバロックサイケの傑作。


本名・因幡晃。昭和29(1954) 年3月18日。秋田県大館市生まれ。父親の影響で鉱山技師として働きながら、ギターを持って歌い始めた。「ボクの仕事は、あくまで鉱山技師。ボクの創作活動の場は、あくまで大舘です」と言い切り、北国の灰色の街の自然や街並みをさまよいながら、青年のリリシズムでもって、自己の青春を謳うコトバのひとつひとつを選び、重ねていく。「ぼくの歌のほとんどは、別れた人の想い出そのものなんです。恋をして、たった一言、疲れた!で別れてしまったその人のことが忘れられなくて・・・」ひとりの女性の想い出を、男の心に写る女のコトバで歌い続ける悲壮な姿はまさに2ndアルバム『暮色』の帯のコピー通りの”殉教のダンディズム”。さらにこんな告白も。「歌っている時、女になりきっていくのです。これは、自分でもゾーッとすることがあります」。つまり彼の音楽は自己抑制と倒錯世界の狭間の真空地帯に漂う蜃気楼なのである。

筆者がジャンクレコードの海から探し出したレコードは1st『何か言い忘れたようで』(1976)、2nd『暮色』(1977)、5th『静炎 (ほのお)』(1979)の3枚のみだが、「わかって下さい」のディープな歌心は全編に流れ続けている。LPだけでも10枚以上リリースされているので今後の出会いが楽しみでならない。

▼3rdシングル「別涙(わかれ)」のライヴ映像。白い衣装で祈るように歌う姿はアシッドフォークの殉教者の真骨頂。


殉教者
ロマンティストの
歌の海

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【ライヴレポート】DIVE DEEP~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺:MOGRE MOGRU/Asutur/それ以染に/Kill me ELKとZoo Zoo Adult@NEPO 11.17thu

2022年11月19日 01時45分51秒 | 素晴らしき変態音楽


MOGRE MOGRU presents
DIVE DEEP vol.4~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺


2022年11月17日(木) 東京・吉祥寺NEPO
Open 18:30 Start 19:00

【出演】
MOGRE MOGRU
それ以染に
Kill me ELKとZoo Zoo Adult
Austur

★ライヴ配信アーカイヴ1週間視聴可
Live Stream Ticket
https://nepostream.myshopify.com/products/1117-mogre-mogru-presents-dive-deep

モグモグ主催イベント『DIVE DEEP』第4回目が吉祥寺NEPOで開催された。最初「NEOPOP in NEPO」というサブタイトルを考えたのだが、MOGRE MOGRUをPOPと呼んでいいのかと自問自答した末に「レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺」というイージーゴーイングなタイトルに落ち着いた。結果的には4バンドともベクトルの異なるポップセンスを体現したAnother Side Of NEO UNDERGROUNDの豊潤さを明らかにするイベントになったと自負している。出演者もお客さんもイベント自体を楽しんで、新たな交流が生まれたことが何よりも嬉しい。

●Austur(ウストゥル)


動画で想像していた以上に幻想的な糸のパフォーマンス。しかもハンドメイドの機材でこれほどのものを作り上げる創造力に感服した。ドラマー氏も百均の材料だけで作った楽器を演奏するらしい。いつか百均おもちゃ楽器セッションをやろうと意気投合した。


●MOGRE MOGRU


主催のバンドはたいてい最初か最後に出演するのに何で2番目?と笑われたが、深く潜るのに順番は関係ない、それがモグモグ流と言う訳です。流れは10月の40分セットを踏襲し、2度の野外ライヴの経験を活かした開放感のある演奏を心掛けた。Tanaoのギターの素晴らしさが特に光るセットだった。


●それ以染に


ファズギターとドライヴベースとパワードラムが一体となって駆ける新世代サイケロックの雄。軽妙なトークがこれまた楽しい。ちょうど来日中のUSロックバンド、クルアンビンを思い出したのは、決してヴォーカル&ギターのタカシ君のルックスのせいだけではない。雑食性こそ現代ポップのキーワードなのだから。


●Kill me ELKとZoo Zoo Adult


初めてNEPOに出演した時に、鉄琴やピアニカやオタマトーン等雑多な楽器を使うスタイルがモグモグと似ていると言われて対バンになったのがKill me Elkと職場の仲間たち。観ればみるほど癖になる不思議なポップセンスが魅力的。月間20本近いライヴを精力的にこなす彼らこそ、NEO UNDERGROUND POPの顔と言えるだろう。


▼多数の方にご来場いただきありがとうございました。


吉祥寺NEPOというユニークな空間が、音楽の海に深く潜るのにふさわしい場であることを再確認した。今後もDIVE DEEP 企画イベントを開催したいものです。よろしくお願いいたします。

NEPOの海
深く潜れば
新世界

【MOGRE MOGRU次回のライヴ】
●12/3(土) 大久保ひかりのうま
東京インプロカーニバル vol.10


open 19:00 start19:30
¥2,000+1dr

●出演
19:30-20:10 MOGRE MOGRU
20:20-21:00 村中裕季(舞踏)+大久保組(パーカッション)
21:10-22:00 フリージャムセッション

​info@mari-pla.me
FACEBOOK

●村中裕季(舞踏)
2003年とりふね舞踏舎「BAKKE-花咲く乙女たち-」で、舞踏デビュー。
以後、とりふね舞踏舎・三上宥起夫、三上賀代に師事し、研鑽を積む。
2018年独立公演「王国に雨ガ降ル日」を絵空箱にて行う。
墨田区在住
●大久保組(パーカッション)
大久保潤さん
https://www.facebook.com/jun.okubo.58
今回は、西尾早智子さん、齊藤理恵さんもご一緒とのことです。
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【灰野敬二12月ライヴ情報】12/4(日)灰野+山㟁直人@越生 山猫軒/12/18(日)灰野+矢野礼子@高円寺 Fourth Floor II

2022年11月17日 01時22分55秒 | 灰野敬二さんのこと


2022年12月4日(日) 埼玉・越生 ギャラリー&カフェ山猫軒


灰野敬二、山㟁直人
開演 18:00
料金:予約 3,000円 / 当日 3,500円 +1オーダー

灰野敬二 音のようなこと
山㟁直人 音のようなこと

予約 問い合わせ:info@naotoyamagishi.com

17時に越生駅西口に送迎の車が参ります。送迎ご希望の方は予約時に申し出ください。。


2022年12月18日(日) 東京・高円寺 Fourth Floor II


灰野敬二+矢野礼子+? ワンマン公演
18:30 open / 19:00 start
予約 3300円+1ドリンク(500円)
当日 3800円+1ドリンク(500円)

灰野敬二(guitar,vocal,etc.)
矢野礼子(violin)


矢野礼子

東京生まれ。
幼少よりクラシックバイオリンを学ぶ。早稲田大学で美術史を専攻。
2008年より即興演奏を始め、あらゆるジャンルの演奏家を中心に、ダンス、詩、映像等、様々な表現者と即興での共演を重ねながら、バイオリンの持つ生の音の美しさと、可能性を探求している。

予約:https://fourthfloor.jp/contact-us/

コメント (3)
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【森の音楽会レポート】不思議なおんがく~MOGRE MOGRU/DISCO WITCH/ムラカキロキ/東京ハムカツ/Dr.stutter@埼玉・風来の森 2022.11.13 sun

2022年11月15日 01時09分01秒 | 素晴らしき変態音楽


『不思議なおんがく』
モグモグ&でぃすこ⭐︎うぃっち主催
森のバーベキュー会
風来の森 アウトドアフィールド(cycle mole)

MOGRE MOGRU
DISCO WITCH
ムラカキロキ
東京ハムカツ
Dr.stutter



MOGRE MOGRUとDISCO WITCHの異質のアンビエントバンド2組が主催する森のゆるふわバーベキュー会。元々は夏休みのキャンプ場で開催する予定だったが、諸事情で遅れて晩秋の開催となった。会場は埼玉県大宮市から新都市交通ニューシャトルで8駅目の丸山駅から徒歩10分の住宅地の中に拓けた「風来の森」というバーベキューやキャンプが出来るアウトドアスペース。午後遅くに雨が降るという予報だったが、一瞬小雨が降っただけで、ほぼ好天の中、両バンドのメンバーとゲスト・パフォーマーと興味を持って駆けつけてくれたお客さんも含め、野外でバーベキューと音楽ライヴを楽しんだ。森の空気とBBQの煙と不思議な音楽がひとつに溶けあう至福体験だった。

●東京ハムカツ


シンセやサンプラーでダンスビートを鳴らす東京ハムカツ。ヒップホップ感のあるリズムが心地よい。パートナーのういりおがライヴ・ペイントで参加。イベントが終わるまで描き続けた。

●ムラカミロキ


アコースティックギターでユーモアたっぷりの歌を聴かせるムラカミロキに、飛び入りゲストで華音がカホンで参加。焚火を囲んでフォークソングを歌うのはキャンプファイアーの正しい在り方。

●Dr.stutter


Dr.Stutterは買ったばかりのムスタング・ギターのシューゲイザー/ドローンノイズで弾語り。野外に響く幻想的なアルペジオとのノイズギターは何となくフジロックの香りがした。

●MOGRE MOGRU


1週間前のくにたち秋の市民まつりに続き2度目の野外演奏だが、街中よりも森の中のほうがモグモグには似合う。木々の中から聴こえる鳥の囀りとコラボレーションできたのが最高の歓びだった。

●DISCO WITCH


4人組アンビエントノイズユニットDISCO WITCHは野外に相応しく、ジャンベとカリンバを使った演奏。アブストラクトな集団即興アンビエントが森の精を呼び起こす儀式のようだった。後半は他の参加者が飛び入りしてカオスと化した。



これまで主に地下のライヴハウスの密室で活動してきた東京ネオアンダーグラウンドの音楽家たちが、アウトドアでも全く問題なく自己表現活動ができることを証明した画期的なイベントだった。てか単純に楽しかったからまたやりましょう!

森のアート作品➀ういりお


森のアート作品②よくばりカメレオン


森のアート作品③純々



森の中
煙たなびく
音楽会

【MOGRE MOGRU次回のライヴ】予約受付中!


MOGRE MOGRU presents
DIVE DEEP vol.4~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺

2022年11月17日(木) 東京・吉祥寺NEPO

Open 18:30 Start 19:00
Adv / Door ¥2,500 + 1 Order
Streaming : ¥1,000

【出演】
MOGRE MOGRU
それ以染に
Kill me ELKとZoo Zoo Adult
Austur

【チケット予約】
https://nepo.co.jp/schedules/view/1652
各出演者予約も受け付けています。

Live Stream Ticket
https://nepostream.myshopify.com/products/1117-mogre-mogru-presents-dive-deep

「深く潜れ」を合言葉に活動するMOGRE MOGRUが、表現の深海を追求するためにバンドやアーティストを集めて開催する主催イベント『DIVE DEEP』の4回目。これまでの会場は渋谷EdgeEnd、大久保水族館、阿佐ヶ谷TABASAといったクラブやバーでソロアーティスト中心のラインアップだったが、今回は近未来型ライヴハウス吉祥寺NEPOということでロックバンド2組と音響パフォーマーをフィーチャー。スタイルは三者三葉だが、いずれもヴォ―カリ有り。インスト&即興&アンビエントのモグモグと交わることでどのような化学変化が起こるか、主催側としても楽しみでならない。東京NEO UNDERGROUNDのポップサイドを象徴するイベントになることは間違いない。

【タイムテーブル】
18:30 Open
19:00-19:30 Austur
19:45-20:15 MOGRE MOGRU
20:30-21:00 それ以染に
21:15-21:45 Kill me ELKとZoo Zoo Adult


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MOGRE MOGRU(モグモグ)at 園田游踊り場@第53回 くにたち秋の市民まつり、第十一回 公民館運動@国立市公民館地下ホール 2022.11.6 sun

2022年11月09日 00時51分23秒 | 素晴らしき変態音楽


11月6日(日)国立市で開催された二つのイベントにMOGRE MOGRUとして参加した。



昼間は3年ぶりの開催となる国立市最大の祭り「第53回 くにたち秋の市民まつり」。国立駅南口大通りを封鎖して様々な出し物や屋台が並ぶ中、最も駅に近い好立地に舞踏家の園田游氏が「踊り場」として、非現実的な空間を作り出す。道路の半分を占めるビニールシートの上に敷かれた赤と白の布を舞台に踊る園田氏を囲む形で、10数人の演奏家・非音楽家が音を奏でる約3時間の長舞台。ミニアンプを使ったMOGRE MOGRUのドローン・サウンドと、エレキベース、サックス、トランペット、チェロ、ジャンベ、パーカッション等の即興演奏が青空の下で混ざり合い、赤い着物と三度笠で半裸で踊る園田游氏と二人のダンサーの上を風のように吹き過ぎる。
道端にしゃがんで興味深そうに眺める子供たちと、演奏を聴きながらうっとりとした表情で微睡む柴犬が面白かった。







夜は国立市公民館の地下ホールで開催された「第十一回 公民館運動」へ。1980年代にパフォーマーの霜田誠二氏が、格安の公民館を利用して、地下アーティストたちの実験的表現の場として開催したシリーズイベント「公民館運動」の意志を引き継ぐイベントである。昼間「園田游 踊り場」で共演した音楽家も参加し、即興音楽の手練れがセッションを繰り広げる。最後のセッションに飛び入りし、昼間の穏やかな演奏とは真逆の躍動感あふれる激情プレイを楽しんだ。



青空と地下ホール
ふたつの世界が
繋がった

▼園田游氏の筆書き出演者リスト
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【モグモグ主催決定!】11/17(木)吉祥寺NEPO『DIVE DEEP vol.4~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺』w/ それ以染に/Kill me ELKとZoo Zoo Adult/Austur

2022年11月06日 00時55分03秒 | 素晴らしき変態音楽


MOGRE MOGRU presents
DIVE DEEP vol.4~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺


2022年11月17日(木) 東京・吉祥寺NEPO

Open 18:30 Start 19:00
Adv / Door ¥2,500 + 1 Order
Streaming : ¥1,000

【出演】
MOGRE MOGRU
それ以染に
Kill me ELKとZoo Zoo Adult
Austur

【チケット予約】
https://nepo.co.jp/schedules/view/1652
各出演者予約も受け付けています。

Live Stream Ticket
https://nepostream.myshopify.com/products/1117-mogre-mogru-presents-dive-deep

「深く潜れ」を合言葉に活動するMOGRE MOGRUが、表現の深海を追求するためにバンドやアーティストを集めて開催する主催イベント『DIVE DEEP』の4回目。これまでの会場は渋谷EdgeEnd、大久保水族館、阿佐ヶ谷TABASAといったクラブやバーでソロアーティスト中心のラインアップだったが、今回は近未来型ライヴハウス吉祥寺NEPOということでロックバンド2組と音響パフォーマーをフィーチャー。スタイルは三者三葉だが、いずれもヴォ―カリ有り。インスト&即興&アンビエントのモグモグと交わることでどのような化学変化が起こるか、主催側としても楽しみでならない。東京NEO UNDERGROUNDのポップサイドを象徴するイベントになることは間違いない。

【タイムテーブル】
18:30 Open
19:00-19:30 Austur
19:45-20:15 MOGRE MOGRU
20:30-21:00 それ以染に
21:15-21:45 Kill me ELKとZoo Zoo Adult

【出演アーティスト・プロフィール】
●Austur


Austur ウストゥル
糸電話の原理を応用した創作楽器「アップライト・ストリングラフィ」を奏でる音楽家。
水嶋一江ストリングラフィ・アンサンブルのメンバーとして国内外で演奏活動を行った後、2013年よりソロでの活動を展開。
http://austur.jp

Austur (ウストゥル) 『AUSTUR』 MUSIC VIDEO



●それ以染に


それ以染に(それいぜんに)
東京都を中心に活動中のポストサイケデリックバンド。
Gt.Vo TAQACY(@TAQACY)👁Ba.KTMB👁Dr.きき👁メールsoreizenni.contact@gmail.com👁

それ以染に「外来種」Music video



●Kill me ELKとZoo Zoo Adult


”kill me Elk”
バンド Day and Buffaloを主宰する音楽家 森達希によるソロプロジェクトとして始まったものである。
時代によって流行り廃りが繰り返される中、変化しない本質的な音を追い求める事をテーマに、隣人を愛しながら良質な音と美酒を求め仲間達と旅をする。
1本のベースの音を中心に、町や自然の音と融合したロードムービー的な音は、人生の美しさや日常に潜む人間の思考を切り取った様な幻想的な世界を創り上げている。

kill me Elkと職場の仲間達 -【犬と花の恋】 feat.Niyan(HIJOSEN)



●MOGRE MOGRU


MOGRE MOGRU(モグレモグル)
剛田武(フルート、ヴァイオリン他)、Tanao(ギター)、黒い瞳(ミュージカル・ソー、グロッケンシュピール他)からなるトリオ。2021年7月結成。ライヴ・パフォーマンスを“DIVE ACTION”と呼び、「DIVE DEEP!/深く潜れ!」を合言葉に表現活動を行っている。アコースティック楽器の即興演奏とディープなアンビエントギターで“Improv-Ambient(インプロヴアンビエント)”サウンドの新たな地平を切り拓く。

MOGRE MOGRU "遊" 2022/10/27 thu 吉祥寺NEPO -extract-


木曜日
深く潜ろう
吉祥寺

【MOGRE MOGRU ライヴ・スケジュール】
2022年
11/6(日) 国立駅南口正面大学通り
第53回 くにたち秋の市民まつり~園田游 踊り場 

12:00~15:00過ぎ
観覧無料

11/13(日) 埼玉・風来の森 アウトドアフィールド
不思議な音楽~モグモグ&でぃすこ☆うぃっち主催 森のバーベキュー会

正午開場
入場・観覧無料
BBQ参加費 2000円
MOGRE MOGRU / DISCO WITCH / ゲスト: ムラカミロキ / 東京ハムカツ / Dr.stutter

11/17(木) 吉祥寺NEPO
DIVE DEEP vol.4~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺
Open 18:30 Start 19:00
Adv/Door ¥2,500+1d
Streaming : ¥1,000
MOGRE MOGRU / それ以染に / Kill me ELKとZoo Zoo Adult / Austur

12/3(土) 大久保ひかりのうま
東京インプロカーニバル vol.10

open 19:00 start19:30
¥2,000+1dr
MOGRE MOGRU / 村中裕季(舞踏)+大久保組(パーカッション) *フリージャムセッション有

12/16(金) 高円寺fourth floor II
対バンイベント(詳細後日)
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★全音源試聴可能!!【異端DJイベントレポート】盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.43@阿佐ヶ谷TABASA 2022.10.29sat

2022年11月03日 01時25分22秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.43
2022.10.29 sat 阿佐ヶ谷TABASA
18:00 Open/Start
Charge 1,000YEN + 1 drink

Live:BEKATAROU a.k.a.伊藤元(モジュラー・シンセ)
Guest DJ:Reiko.A

DJ Athmodeus a.k.a.持田保
DJ Bothis a.k.a.山田遼
DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫

ハロウィン(10月31日)を二日後に控えて一足早い異端音楽の祭典・盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會の第43回目が開催された。43=黄泉に繋がるナンバーに因んだ訳ではなかろうが、死者が息をぶっ吹き返すように得体の知れない音楽が次々宙に解き放たれる有様は、ハロウィンよりも魔女たちがサバトで跋扈するヴァルプルギスの夜を思わせる。異端=普通じゃないと解釈すれば、型にハマった「普通」の枠外で跋扈する音楽の魅力を世に問うことが盤魔殿の存在意義であろう。盤魔殿でしか体験できないことが間違いなくあるに違いない。嗚呼、これから盤魔殿を初体験できる人が羨ましい限りである。

●DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda


Rie fukuda自身がヴォイスパフォーマーであるからか、美声・悪声から絶唱までヴォイスの魅力が感じられる選曲だった。とりわけどろんこ雲の呟き人力テクノが乾ききった聴き手の心の襞に甘い蜜のような潤いを与えた。

1. DIAMANDA GALAS / MUTILATUS
2. 葬×孤魔 / Les Cendres
3. Mitsuru Tabata /The last man on earth
4. Original love / Orange Mechanic Suicide
5. Mitsuru Tabata / Orbital Resonance
6. SANDII / Ikan kekek
7. どろんこ雲 / POCKET PISTOL
8. Screamin' Jay Hawkins /I Love paris



●DJ Athmodeus a.k.a.持田保


音楽と非音楽の間に潜む狂気を詳らかにするセトリ。マリファナCDのクラウス・シュルツェを凌駕するエレクトロ・ミニマルが、某グルを凌駕する寂聴の講話と一体化すると、旧統一教会を凌駕するマインド・コントロールが可能に違いない。盤魔殿は音楽界のΩ心理狂になれるかも。

1:ザ・マリファナCD〜マインド・コントロール・サウンド+ 瀬戸内寂聴 / 愛には渇愛と慈悲があるMIX
2:ヘンリー川原 / ニューロ・ダンサー
3:Toxobam / In the name of yahman
4:ダムダムTV / Namo hand wrinkles stoie
5:Freak Outlet Morgue / アシッド浸けのハワイ羊
6:グリム / エレクトロ・スピリタス
7:恐山ヴァイブレーション / 寝ロジャジャングル
8:ヤン富田 / レディオ・ミュージック



●Guest DJ:Reiko.A


DJ初体験のReiko.Aは曲をかけながらレコにまつわる逸話を語るラジオ・ディスクジョッキー・スタイル。ネットでは知り得ない実体験のストーリーは口に出されて初めて他人に伝わる。終わってからのひとこと「なんで、マイケル・ハッチェンスを持ち出してきたかっていうと、この人も首吊り自殺をしたからだったのに言うのを忘れた!」。”語り部DJ”としてまた出演してほしい。

1,URIAH HEEP / Return to Fantasy from RETURN TO FANTASY 1975
2,MIKE OLDFIELD / Airborne, part 1 of Platinum from PLATINUM 1979
3,NOISE / 死 from 天皇 1980
4,PRETTY THINGS / Drowned Man from SAVAGE EYE 1975
5,PRETTY THINGS / Theme for Michelle from SAVAGE EYE 1975
6,JOY DIVISION / Shadow Play - Means to an End - Passover / from STILL 1981
7,MICHAEL HUTCHENCE / The Green Dragon from the soundtrack of DOGS IN SPACE 1986
8,MARIE HOY & FRIENDS / Shivers from the soundtrack of DOGS IN SPACE 1986
9,MIKE OLDFIELD / Punkadiddle from PLATINUM 1979
10,BLUE OYSTER CULT / Morning Final from AGENTS OF FORTUNE 1976



●DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫


テクノイズと聞くとエスプレンドール・ジオメトリコが頭に浮かぶ筆者のような頑迷固陋者にとってはユーロビートと混同してしまうような偽装BPMの楽曲軍は、ハロウィンに相応しい異教の地下ダンスパーティだった。

1 The Devil & The Universe – Iblis
2 Unhuman – Nylon Speech
3 Ancient Methodes – Untitled(AM02A1)
4 Hecate Legacy – Hall of Inner Reflections
5 Die Form – Bite Of God XXX
6 Iszoloscope – unearth me (iszoloscope remix. Original version by cenotype)
7 Mas – Géométrie Du Coeur – Celui Qui N’avait Qu’un Coeur
8 Iszoloscope – all is immensity and chaos (intro)



●Special Live: BEKATAROU a.k.a. 伊藤元


盤魔殿一の頑固者、信念のDJ BEKATAROUが2,3年から始めたBuchlaシンセによる電子音楽を初めてライブで披露。頭を垂れて赤や黒の接続コードが絡み合う機材の操作に専心する演奏スタイルは、エレクトロニクス界のシューゲイザーと名付けたい。生み出される音像は、BEKATAROUのポーカーフェイスに相応しく、無駄な装飾を省いて出すべき音だけを選び抜こうとする禁欲性と、穏やかな外見の裏に渦を巻く多様な感情の波しぶきを秘めた無限性を併せ持つ。いつか日本のマウリツィオ・ビアンキ(M.B.)と呼ばれる日が来るかも知れないが、全く別の方向へと転がる可能性もある。別の日・別の場所・別の時に彼の演奏を再び聴いてみたいものである。






●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


陰鬱な地下音楽や、茫洋としたアンビエントや実験音楽を愛好する筆者のルーツにはハードなロックの爆音がある。THE HARDY ROCKS のLPを聴いて目覚めたロック衝動を盤魔殿で再現するセトリ。ヘヴィサイケの連続で酩酊した後に、40年前のチェリーボーイのアイドル、ランナウェイズの日本語ヴァージョンで〆るという自己満足の極みで至極満足した。

1. Thee Hypnotics / Half Man Half Boy
2. Subert Blaze / Summertime Blues
3. Barebones / Speed Freak
4. Mainliner / Revelation Space
5. Boris / Statement
6. Haino Keiji & The Hardy Rocks / My Generation
7. Yellow Machinegun / Again
8. ゆらゆら帝国 / ゆらゆら帝国で考え中
9. High Rise / Turn You Cry
10. ガールズ / チェリー・ボンブ



●DJ Bothis a.k.a.山田遼


トリを飾るのは盤魔殿一のハードコア野郎DJ Bothisのプレ・マウリツィオ・ビアンキ=サッチャー・ペルツ特集。すべて似た黒ジャケットのレコから流れるインダストリアル・ノイズはどれも同じく病的でダウナーで、聴き手を奈落の底に突き落とす。そもそも盤魔殿の提唱する「踊れない音楽」とは斯様なものではなかったか?初心忘るべからず、と心に刻まれた30分であった。

1.Sacher-Pelz - Helter Skelter
2. Sacher-Pelz - In Dem Tod-tal
3. Sacher-Pelz - Crime Uberall
4. Sacher-Pelz - The Skeleton
5 Sacher-Pelz - La Cartilage Palpitant
6. Sacher-Pelz - Venus
7 Sacher-Pelz - Excitements
8. Sacher-Pelz - Sans Sang


秋の夜
盤魔殿で
更けていく



★次回盤魔殿 vol.44は12月半ば予定。決まり次第告知します。
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【盤魔殿アマルガム Vol.41】マリファナCD/BUCHLA NOW/THE HARDY ROCKS/Organum Electronics/鶴田錦史/D. GALAS/DARK OMEGA

2022年11月01日 00時53分18秒 | 素晴らしき変態音楽


●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元


VARIOUS ARTISTS ” BUCHLA NOW “
アメリカのコラージュレーベルUltraviolet Lightが昨夏出版したBuchlaシンセサインザーのみを使用した楽曲を集めたコンピレーションである。参加アーティストはSuzanne Ciani,Marcia Bassett, Dan Deacon, Jonathan Fitoussi, Steve Horelick, Kaitlyn Aurelia Smith, Hans Tammen そしてTodd Barton。
BuchlaシンセとはDon Buchlaが設計したモジュラーシンセサイザーのシリーズで1963年に最初の"100Series"を開発。その後1970年により洗練された"200 Series"を開発し、以降も新たなシリーズをリリースし続けた。最近では2021年にTiptop Audioとのコラボレーションによって先に触れた200 Seriesのユーロラックバージョンを発表し、更に2022年には1970年に発表したBuchla 200 Seriesを復刻させてシンセサイザー界隈を騒つかせている。さて本作の内容に触れるが参加アーティストそれぞれがbuchla仲良く付き合っているようで流石、、、無二のシンセ魅力をしっかりと引き出している…場を異次元に移行させるかのような強力な音圧、生々しい脈動、微細なノイズの四散を感じているともはやbuchlaというシンセ自体が生き物なのか何なのかが分からなくなってくる。ただ音を生々と解き放っているのは分かる。
聴き終わった時、僕はただただ音と共にありたいと願った。


●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武


HAINO KEIJI & THE HARDY ROCKS/きみはぼくの めの「前」にいるのか すぐ「隣」にいるのか(2022)
灰野敬二は1970年に前衛バンド「ロスト・アラーフ」でデビューする以前に、ブルースロックバンド「実況録音」にヴォーカリストとして参加していた。ビアホールに出演すると「うるさい!やめろ!」と野次が飛び、中断になることが多々あったという。当時の日本のロックは英米の物真似ばかりで、オリジナリティを追求するバンドはほとんどいなかった。自分だけの本当のロックをやりたいと灰野が加入したのがロスト・アラーフだった。それ以来40年に亘り独自の音楽表現を実践してきた灰野が、10代の頃に戻ったようなカバーバンドを結成したのは初期衝動への原点回帰だろうか? 
否。灰野は言う「ロックを同窓会にするな!」と。90年代半ばに灰野が結成した哀秘謡は、童謡、歌謡曲、フォーク、海外ロックをメロディを解体して日本語で歌うことで「歌=言葉」を本来あるべき姿に戻す試みだった。それに対してTHE HARDY ROCKSは、ロックの老化現象(同窓会化)を阻止し、忘れ去られていた猛々しい野獣の魂を復活させる蘇生術と言えるだろう。逞しき音像は万物の源。あまりにも生々しいこの音は、デジタルではなくアナログ盤により世に解き放たれるべきだと思う。


●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規


Organum Electronics / Wildness
2019年末に新名義Organum Electronicsを立ち上げ、全てのファンを驚愕させた英国の重鎮David Jackman。これまでは鈴木大介氏が運営するSiren Recordsからのリリースを続けていましたが、本作をもって同レーベルによるOrganum Electronicsのリリースは完結となる第5弾であり、今後はドイツのDie Stadtによるリリースが予定されているとの事です。
~以下、レーベルインフォメーションをご紹介~
「タイトル”Wildness”が示すように,本作では熱と冷気を同時に放出するエレクトロニクスによる音塊がスピーカーのボックス内で振動し,空間に生じる音圧とスピーカー正面に放射される音圧が重なることで,ワイルドな低音効果を生み出しています。スピーカーに対峙して放出される音の輪郭を掴もうと意識を集中することで,自分自身が音に包まれる感覚を味わうことが出来ます」
まぁ昔からのファンからは、あまり高い評価を受けないような気しますが、いつまでも過去の幻影を追いかけている方が間違いでありOrganumではなくOrganum Electronicsとし、ニュートラルな気持ちで聴いて欲しい作品なのです。  


●DJ Bothis a.k.a. 山田遼


Kinshi Tsuruta(鶴田錦史) - Japon - Satsuma - Biwa 1991 CD Ocora
世界的に著名な現代音楽家・武満徹の代表曲「ノヴェンバー・ステップス」の演奏において、尺八の横山勝也と共に薩摩琵琶を演奏する強面の人物を見たことはあるだろうか。袴を履いて色付き眼鏡をかけ、まるで男性のように見えるかもしれないが、この人こそ日本の薩摩琵琶の第一人者にして異端である鶴田錦史その人である。小学校低学年より既に師範として弟子に指導する立場にあり、10代の頃よりプロとして演奏活動をするも、結婚、出産の後に夫と別れ、1930年代に実業家へと転身。ナイトクラブの経営などで当時の長者番付に名を連ねる程の大成功を収めたものの、その後音楽業界へとカムバック。突如男装をして演奏活動を再開する。それから鶴田は、1965年に小林正樹監督の映画「怪談」の音楽を担当した武満徹と運命的な出会いを果たす。古典的な薩摩琵琶の演奏技法を発展させた新しい技術を持て余していた鶴田錦史と、邦楽器による新しい音楽と劇伴を模索していた武満徹はお互い意気投合。その後の邦楽器とオーケストラを融合させた日本独自の曲として世界的に評価を受けた「ノヴェンバー・ステップス」へと結実していくのであった。
この辺りの鶴田錦史の数奇な人生は2011年出版の佐宮圭(著)『さわり -天才琵琶師「鶴田錦史」その数奇な人生-』に詳しいのでぜひ参照されたし。
さて、「ノヴェンバー・ステップス」においては尺八の横山勝也と共に、巌流島における宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘を想起させるような二人の掛け合いが印象的であるが鶴田錦史の独奏でも、その技量と強度は比類の無いものだ。名曲「壇の浦」を聴いてもらえればわかるが、圧倒的な本物。地を這うようなボーカルと鋭利な薩摩琵琶の調べには、全くつけ入る隙がない。実業家として、音楽家として、夫と子どもを捨て、男装して生きた鶴田錦史という稀有な孤高の天才の名と音楽を、是非とも多くの方に知っていただき、記憶してもらいたい。


●DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda

DIAMANDA GALAS / BROKEN GARGOYLES
何か別の盤を探していてサンプルを見つけ、瞬時に気に入って購入した一枚。タイミングよく新譜であった。
彼女の印象は未だ、二本のマイクを掴み叫び狂う姿であろう。その記念すべきデビューアルバム(正確にはその前にミニアルバムがあるらしい?)からもうかなりの時間が経った。
しかしエイズで亡くなったお兄様へ捧げた作品は静謐な空気に満ちていた。
またライブアルバムも傑作であったが、印象はレコーディングしたものと殆ど変わらず、パフォーマーとしての実力も存分に発揮している。
この作品はかなり実験的な内容で、様々なノイジーなバック演奏に、抑えたトーンで語られる。とても狭い、黴臭い地下室に閉じ込められ、地上の全てを呪っている様な.....そんな映像が浮かんで来る。途中、ふと自主制作のダークなトーンの映画でも観ている気分になった。暗く寂しく、残酷な物語が浮かんで来る。
長い二曲のみで構成され、死のイメージが濃厚に打ち出された、創作の荒野に独り立つ姿をただ崇めるしか出来ない一枚。


●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


ザ・マリファナCD〜マインド・コントロール・サウンド (Della) 1995
歴史的円安時代に突入した我が国ジャパンにおいて霊的経済結界を祀る百円コーナー音源オンリーのDJパーティー"百均王ヒャッキング"を開催準備中…というアレで今回は地元ブックオフでヒャッキングしたアイテムを紹介。本作をリリースしたギロッポンの会社Dellaは今でこそ資本主義ヒーリングCDのレーベルとしてブックオフの中古ヒーリング・コーナーで多大なる勢力を誇っているが、かつて日本が合法ドラッグにフィーバーしていた90年代中盤にサブリミナルと称して本作のようなトリップ路線にもちゃっかり手を染めていた。まあコレ聴いただけで実際に実物を体験したようなブリブリになるとかトリップするとかは流石に無理だが、アシッド・キャピタリズムとは何か?という問いの一端を担うアイテムとして貴重だと言えよう。


●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫


DARK OMEGA – Lucky (Camembert Electrique CE2202)
Music Performed by Toshiyuki Hiraoka, All sound generated by Gen Thalz synthesizer
DARK OMEGAは、平岡俊之氏によるGen Thalz社のモジュラーシンセのみを使用したテクノイド・ミュージック。本作品はヴァージン・プリューンズとの共演やホラー映画のサントラなど、多種多様な方面での作曲・演奏などの音楽活動で活躍中の平岡氏が、独創的なモジュラ―シンセの開発元であるGen Thalz社のシンセEngine 609とPercussive Noise Synthを使用して作成したラジカルでコールドなテクノ・ミュージック10曲を収録した限定30枚のCDアルバムだ。カバーアートはポーランドのDo It To Yourselfによるハンドメイド。カバーデザインはPawl Nalysnikによるモジュラーシンセの機体をイメージしたものである。Gen Thalzはフィリピン出身のMarlon Zoleta(マーロン・ゾレタ)氏による一連のハンドメイド・シンセ・プロジェクトであり、実験的なノイズとテクノ・ミュージックの境界線上にあるような音楽を作成するためのデバイスである。また発売元であるCamembert Electroniqueレーベルはフランスに本拠があり、注文したCDはフランスから送られてきた。このようにDARK OMEGAは世界各地の様々なアーティストの才能が国境を越えてインターナショナルに結ばれた成果として結実したものである。さて収録された音楽であるが、一聴してみて、80年代のカセットカルチャー最盛期にも通じる熱気に満ちた音楽であると思った。ハンドメイドの電子機器はあの時代のアナログな機材に非常に近い音色を持ち、個々の楽曲も良い意味で時間を遡らせるような感覚を私に与えてくれた。カセットリリースで聴いてみたい気もするし、ライブを見たいと強く強く願っている。

<―――――――――――----EVENT INFORMATION――――――――――――――>


【DJ Athmodeus a.k.a. 持田保】
12/15(木)阿佐ヶ谷TABASA
クレイジーミュージック探訪 ~ 黒人音楽史 奇想の宇宙 編

OPEN 19:00 START 19:30
チャージ ¥1000+D
ケロッピー前田&持田保
黒人音楽を触媒とし黒人秘境主義や宇宙論を展開させた名著"黒人音楽史 奇想の宇宙"をドロップした暗黒批評家、後藤護氏をゲストに迎えてのトーク!アフロ・フューチャリズムの裏街道を仏恥義理‼︎‼︎


【DJ Bothis a.k.a. 山田 遼】
11/20 (日) 国分寺いずみホール
第59回国分寺市民文化祭 古典尺八演奏会

午後1時30分~(開場=1時)
入場料:無料


【DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武】
MOGRE MOGRU ライヴ・スケジュール
11/6(日) 国立駅南口正面大学通り
第53回 くにたち秋の市民まつり~園田游 踊り場 

12:00~15:00過ぎ
観覧無料

11/13(日) 埼玉・風来の森 アウトドアフィールド
不思議な音楽~モグモグ&でぃすこ☆うぃっち主催 森のバーベキュー会

正午開場
入場・観覧無料
BBQ参加費 2000円

MOGRE MOGRU
DISCO WITCH
ゲスト:
ムラカミロキ
東京ハムカツ
Dr.stutter

11/17(木) 吉祥寺NEPO
DIVE DEEP vol.4~レッツ・ダイヴ・イン吉祥寺

Open 18:30 Start 19:00
Adv/Door ¥2,500+1d
Streaming : ¥1,000

MOGRE MOGRU / それ以染に / Kill me ELKとZoo Zoo Adult / Austur

12/3(土) 大久保ひかりのうま
東京インプロカーニバル vol.10

open 19:00 start19:30
¥2,000+1dr
MOGRE MOGRU / 村中裕季(舞踏)+大久保組(パーカッション) *フリージャムセッション有

12/16(金) 高円寺fourth floor II
対バンイベント(詳細後日)


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