【徹底解明】非常階段の歌姫"JUNKO"メジャー・デビュー記念企画～世界に羽ばたくジュンコの輪

気ちがひといふおどろしき言葉もて人はJUNKOをよばむとすなり
----高村光太郎 知恵子抄より改題

Hey now, hey now
Junko, Junko, un de'
Jockamo feeno ai na nay'
Jockamo fee na nay'
----Dr.John「Iko Iko」より改題


マル非のセンターJUNKO念願のメジャー・デビュー作『VOICE & DESTROY～JUNKO VERY BEST COLLECTION～』がリリースされた。BiS階段でアイドルデビューし、先日の自家発電イベントでヴォーカル宣言をして、これまでのヴォイス・パフォーマーからレベルアップしたJUNKOの、2002年ソロ・デビュー作『Sleeping Beauty』から2013年のヨーロッパ・ツアーまで11年間の音源から厳選したベスト盤。かねてよりマル非『NO PARIS／NO HARM』（1988）のジャケット（＆内容）が好きだった筆者は、リリースされたばかりの『Sleeping Beauty』のLPを今は無き代々木デンザツショップで購入し、同年やはり今は無き代官山ClassicsでのJOJO&JUNKOのライヴで初めてご本人に挨拶した。後れ髪を風になびかせ目を細める横顔のモノクロのジャケットから想像するよりもずっとスリムで華奢な姿と、何よりも気品のある立ち振る舞いが印象的だった。以来何度もマル非の現場で拝見するうちに、世界の中心で愛を叫ぶのはこの人しかいない、と確信するに至った。

　　

それを証明するようにヨーロッパを中心に叫び続け、世界の極端音楽界で一目置かれる存在になった。昨年から広重やT.美川の単独行動が活発になり、マル非の遺伝子が若い世代のアーティストに伝授されているが、JUNKOのソロ活動は海外に限定されており、フランス、スペイン、ドイツなどで嫡子（作品リリース）が確認されている。本作をきっかけに国内でもJUNKOソロ＆コラボ活動を期待したい。例えそれがカラオケBOXツアーだとしても。



ジュンコ（JUNKO／純子／順子／淳子／準子／潤子／徇子、以下略）という名前は、キラキラネーム全盛の現代では古風かもしれないが、かつてはかなりハイカラな響きがあった。小学校時代のクラスのマドンナは純子という名前だった。甘酸っぱい記憶が残るこの名前の秘密を調べてみた。
＊調査方法:ようつべでJUNKOを検索し、出てきた順番に経歴をググり、隠された秘密を探る。

●Dancehall Queen JUNKO


トップに出たのがレゲエダンサーのJUNKO（工藤純子）。青森で高校時代に耳にしたレゲエに痺れて以来、レゲエ三昧の人生を送り、単身ジャマイカに乗り込む。日本ではまだマイナーだったレゲエダンサーとして本国ジャマイカで評判になり国際ダンスコンテストで優勝。自力で掴んだ栄光をバネにダンスホールクイーンとして君臨する。そのスタンスはマル非JUNKOと相通ずる。




●JUNKO FURUTA


こんなざけた記事（動機は100% マジだが）で取り上げるのは躊躇われたが、敢て記載する。日本を震撼させた女子高生コンクリート詰め殺人事件の被害者。加害者が全て少年（未成年者）であったこと、犯罪内容が重大・悪質であったこと、犯行期間も長期におよび、少女が監禁されていることに気づいていた周囲の人間も被害者を救わなかったことなどの点で社会に大きな衝撃を与えた。この事件をモチーフにしたノンフィクション小説『十七歳、悪の履歴書』を原作として2004年に制作された映画が『コンクリート』。公開を巡って様々な誹謗中傷・妨害脅迫が飛び交い公開中止が相次いだ。レンタル店ではR15指定になっている。




●エノシマジュンコ


江ノ島盾子はPSP専用アドベンチャーゲーム「ダンガンロンパ」に登場するキャラクター。超高校級のギャル。人気ファッション誌で読者モデルを務めるカリスマ系女子。「マジ」「ヤバイ」「ありえない」などを多用する今ドキのギャル口調で話す。容姿も口調も軽いが、本人は軽い女扱いされたくない模様（曰く、「男ってみんな野獣になるって言うから」）。




●JUNKO


インドネシアのラッパー。PVで歌っている女性ではなくて、男性の方である。インドネシア北部のコロンタロ州在住、人気ヒップホップグループG-Town HipHop Communityのメンバー。曲のタイトルは「あなたを理解したい」という意味。ちと古いがインドネシア版SoulJa feat.青山テルマ「ここにいるよ」みたいなものか？写真の通り20代前半のイケメンで女性ファンからモテそうである。JUNKOという名前は日本に由来するものではなく、インドネシアの一般的な男性名とのこと。




●JUNKO


数多いジュンコを抑え我らが広重ジュンコさんが第5位にランクイン。この動画は2004年カナダ・オンタリオで開催されたNO MUSIC FESTIVALでのニヒリスト・スパズム・バンドとの共演。演奏がどうだろうとひたすらマイクに叫び続ける素顔の君は美しい。




●山本潤子


1969年フォークグループ赤い鳥でデビューし、解散後はハイファイセットのメンバーを経てソロになった女性シンガーソングライター。代表曲に「翼をください」（作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦）、「卒業写真」（作詞・作曲:荒井由実）などがある。初音階段が「卒業写真」をカヴァーしたのは、人知を超えたジュンコ繋がりの宿命だったのである。




●石原詢子


岐阜県出身の演歌歌手。美風（詩吟師範代としての名前）、いとう冨士子（作詞・作曲時の名前）、石原じゅんこ（企画シングルで使用する名前）と4つの名前を使い分け、テレビやラジオのパーソナリティ、「せんねん灸」「揖斐茶」、株式会社西陣、小林豊子きもの学院のイメージキャラクター、花井幸子のショーのモデル、「ひだ・みの観光大使」など八面六臂の活動を誇るスーパーウーマンである。「ホレました」「あなたと生きる」「きずな酒」「ふたり傘」「会いたい、今すぐあなたに・・・。」「しあわせの花」という曲のタイトルから一途な愛を貫くジュンコ気質が読み取れる。しかし最新シングルは「さよなら酒」。恋に破れ独り身のジュンコは、今が狙い目である。




以下、大西順子（ピアニスト）、八神純子（シンガーソングライター）、大橋純子（歌手）、秋元順子（歌手）と大物ジュンコが続くが、忘れてはならないのがジュンコ連合総元締のこの人。

●コシノジュンコ


ご長寿番付では世界のKUSAMAに一歩譲るが、世界のファッション業界に名立たるコシノ三姉妹の二女として、ジュンコ業界では怖いものなしの女帝である。74歳にしてアイドルグループBiSに終身名誉メンバーとして加入。こんな大英断（我がまま）が許されるのもトップジュンコならでは。アイドル業界の代表的ジュンコの桜田淳子も約20年ぶりに姿を見せたことだし、日本のアイドルシーンにジュンコ旋風が巻き起こることは間違いない。




ジュンコとして生まれ
ジュンコとして生き
ジュンコとして生み落とす

【急報】次回、ジュンコの対抗勢力、サチコの野望を暴く！