A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

FUMICS PYOSHIFUMIX 展:組原正+美川俊治/三浦モトム+小川直人@八丁堀 七針 2013.7.7(sun)

2013年07月09日 00時11分07秒 | 素晴らしき変態音楽


『000/Fumics』イラストマシーンFUMICS PYOSHIFUMIX 展
ライブ出演:組原正(グンジョーガクレヨン)+美川俊治(インキャパシタンツ、非常階段)/三浦モトム+小川直人

ーFumics略歴ー
札幌在住 
2000年 初の個展開催
2006年 根本 敬氏の紹介により、仏の「HOPITAL BRUT」誌に作品が掲載される。
2011年 ベルリンにてグループ展参加
2012年 市場大介氏らと、初のライブペインティング。
      蔦木俊二氏のアルバムジャケットを手がける


札幌在住のイラストレーターFumicsと出会ったのはFacebookだった。ブログのマゾンナの記事をシェアしたので気になって本人のウォールを訪れ、ユニークなイラスト数々に驚き、友達になった。今回のイベントの企画者も元々はTwitterやFacebookで知り合い、彼のイラストに魅せられたという。それがきっかけで蔦木俊二のCDジャケットを手掛け、この日のイベントが開催され、非常階段やグンジョーガクレヨンに繋がることになったのだから、SNSが生んだ奇蹟的な邂逅というしかない。今や現実世界を生きるためには、ネットを介したヴァーチャル・コミュニケーションが欠かせないことは紛れもない「現実」である。


●三浦モトム+小川直人

(写真・動画の撮影・掲載に関しては出演者及び主催者の許可を得ています。以下同)

クラブ仕様エレクトロ・ファンク・バンドHALBACHのギタリスト、三浦モトムと、ひとりパンクバンド、小川直人のデュオ。コルグのシンセサイザーを抱えてエレクトロノイズを発しながらシャウトする小川に、三浦がノイジーなギタープレイで絡み、阿吽の呼吸でスポンテニアスな即興演奏を展開。チープなリズムボックスが80年代風のムードを醸し出し、音だけ聴いたら大竹伸朗の19/JUKEに似ているかも。そこにはっちゃけた身体パフォーマンスが加わると、一層キッチュでポップな魅力が発揮される。ネコがじゃれ合うような天真爛漫さに新世代のインプロ魂が垣間見えた。因みに三浦と小川は共に札幌出身で、旧くから札幌のアンダーグラウンドバンドシーンで数々のフライヤーを手がけていたFumicsのイラストはその界隈では有名だったという。





●組原正+美川俊治


当初は蔦木俊二(突然段ボール)が加わり、突段グンジョーインキャパという日本極端音楽の"ネ申"三つ巴対決になる予定だったが、都合により蔦木は不参加。そのおかげ(?)で逆に二人ががっぷり四つに組み、焦点の定まった円熟の演奏になった。昨年7月組原の2ndソロ「inkuf」レコ発から1年ぶりの共演だが、旧知の仲のように信頼関係が成り立っているのが流石。キノコホテルTシャツ着用の美川は前日スーデラでのインキャパシタンツから2連投。マル非のメンバーは昨年から積極的にソロやセッション活動を始めているが、特に美川の活躍ぶりは見事。何処で誰とやっても100%美川というのが素晴らしい。当たり前だが、一生非常階段である前に「一生美川俊治」なのである。組原も昨年来セッション活動が著しい。ふたりとも完全にオープンマインドで「何でも来い!」と覚悟を決めている。そんな二者の共演が良くないはずがない。信頼関係=馴れ合いではない、ということが一聴して理解できる、厳然とした個と個のぶつかり合いは一時もだれることなく、緊張感に満ちた演奏が40分に亘って展開された。





壁一面に飾られたFumicsのカラフル&ストレンジなイラストが類い稀なインプロ天国を異世界へワープさせ、下町にぽっかり空いたブラックホール=七針は今夜も東京の軸を数ミリだけ移動させた。










ネットが繋ぐ
アートとノイズと
インプロヴィゼーション

Art of Noise & Improvisation at ftftftf.

The Portrait Of A Family

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (プッカホワイト14世)
2013-07-09 02:04:45
「140字のポエマー」小川君がこうやって紹介されてるのが嬉しいです!
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角刈り (miro)
2013-07-09 06:07:14
小川さんもそうですが、組原さん、ノイズ好きの友人K君と3人角刈り頭だったのが、個人的にツボでした。

ノイズ/インプロ界に角刈り旋風到来か???
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