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Girls Sazanami Beat! vol.5 Release Party! 3daysの二日目!
出演:That’s a NO NO!, The Yummys(岡山), 原子力牧場(静岡), ザ・ゲルピンズ(札幌), The Lubies, THE RICOTTES, ザ・ランチェリーズ,よなよなモリーズ
優良インディーレーベル、サザナミレーベルのガールズコンピ「Girls Sazanami Beat!」の第5弾が発売された。ガレージロックの雄ゴーグルエースのリーダーのカマチガクにより2003年に設立されたサザナミレーベルは独自のセンスと嗅覚と何よりも音楽への愛情に貫かれ今年10周年を迎える。発足当時から精力的に日本および海外のガレージロックシーンと交流しコンピCD「Wild Sazanami Beat! 」をリリース。2008年から「Girls Sazanami Beat!」として女性アーティストに特化したコンピ・シリーズをスタート。"CDからライヴ"という現場主義が信条で毎回レコ発イベントを開催。チョコメイツ(岡山)、ミルキィズ(神戸)、thee 50's highteens(福岡)などサザナミコンピ&イベントで知りファンになったローカルバンドも多いし別ルートで入手し気に入っていた原子力牧場(静岡)を初めて東京に呼んでくれたのもサザナミだった。今回のリリースパーティーは新宿JAMで3日間に亘り開催。その中日、原子力牧場が出演する二日目に参戦した。
トップのよなよなモリーズは見逃したので最初はThe Lubies。揃いの衣装の女の子ふたりと男性ドラマーのトリオ。全員平成生まれの若さ弾けるサウンドには敬愛するブリティッシュ・ビートの香りがたっぷり。サザナミイベント出演の全バンドに共通するが常に笑顔を絶やさず楽しそうに演奏するのが観ていて嬉しい。
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(撮影・掲載に関しては主催者の許可を得ています。以下同)
2番手はザ・ランチェリーズ。コチラもお揃いミニのワンピースの女性トリオ。失礼ながらThe Lubiesよりはだいぶ年季が入っているご様子。GSやR&Rのカヴァーを含みコーラスもバッチリの元気なステージ。「皆さん手拍子お願いします!」というMCの口調に聴き覚えがある。あとでプロフィールをみたら何と元タイガーリリィのク二コ(g)とチャオポア(b)のバンドだった。このシーンが素晴らしいのは解散や脱退があってもまた新たなユニットで活動を続けるアーティストが多いことだ。みんな初期衝動を忘れずに頑張っている。
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SEのB級GSザ・ムスタングの「ゲルピン・ロック」に乗って登場したのは札幌のザ・ゲルピンズ。メンバー全員ポニーテール姿に萌える。キュートなルックスに似合わずドスの効いた歌謡ロックやブルースも飛び出す破天荒さに驚く。札幌といえばこのコンピシリーズの第1弾に収録されたイタリヤギターというジャンクなガレージバンドが気に入り音源が欲しいと連絡したところバンド活動が停滞していたらしく1年後にやっと入手できた覚えがある。ザ・ゲルピンズのメンバーに尋ねたらイタリヤギターを知っていた。3枚だけ持ってきたCDR「今夜だけは本気でハグしてゲルピンズ」を購入。音割れした爆裂ガレージパンクから「いつまでもここにいると思ったら大間違いのブルース」(!)という演歌ロックまで収録、北国の謎がますます深まる1枚。3月に正式アルバム・リリースを予定。
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4番目は原子力牧場。ドラマーの脱退で暫く活動がストップしていたが前回のサザナミイベントにヘルプで参加したAUが正式メンバーとなり昨年2ndアルバムを制作。その「原子力牧場II」を携えての上京ライヴである。1年ぶりに会うもよぽんは少し大人っぽくなっている。今までのバンドは皆ユニホームだったが彼女たちは思い思いの衣装。曲調はガレージではなく通称SHOCK POP・VENOM ROCK。初めて聴いたとき神聖かまってちゃんのの子のようにヴォイス変換機を使っているのかと思ったもよぽんの変幻自在のヴォーカルと彼女の倍の年齢でジミヘン好きのもたんのハードなギターワークが特徴。J-RockにもV系にもガレージにも属さない特殊な世界を許容するサザナミの懐の深さが分かる。新作も捻くれた曲満載で聴き応えたっぷり。
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5番目はTHE RICOTTES。ゲルプ教授というメガネのおじさんが率いる大所帯パーティーバンド。スクーターズを思いっきりバタ臭くした感じ? 教授と二人の女性ヴォーカルの円熟のパフォーマンスとバックを固めるイケメンプレイヤーの対比がユニーク。オーディエンスもダンス大会でノリまくり。イベントのハイライトといえる盛り上がりを見せた。
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6番目は岡山のThe Yummys。ハロウィン風衣装はクランプスの影響か。ファズギターが唸りを上げるヘヴィーガレージサイケ。紅一点のベーシストのニコやかな笑顔が素敵だ。後半ゲストギタリストと革ジャン女子ヴォーカルトリオが参加し賑やかに盛り上げる演出は高知のモンドダイヤモンドに通じる。西日本に特有のノリなのだろうか。
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トリはThat’s a NO NO!。昨年リリースのデビューCD「YES or NO」は久々のガールズガレージ・マストピースだった。一昨年のサザナミイベントでは揃いの衣装だったがこの日は黒基調にバラけたスタイル。ドラムはザ・シャロウズの新道。前回はサザナミイベントの後にシャロウズのオールナイト・ライヴがあったが、今回は翌日がシャロウズ・ワンマンライヴ。忙しいことこの上ないがそれも理解出来る素晴らしいドラマーだ。長身のヴォーカルのヨシケイと小柄なギターのトモカとの凸凹具合が面白い。流石トリだけあって迫力・演奏力ともに抜群。「YES or NO」を聴いていない方はご一聴をお薦めする。
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サザナミで
踊り狂って
夏になる
7月6日に新宿ロフトで開催されるサザナミレーベル10周年イベントで伝説のガールズバンド、ポルトガルジャパンが再結成するとのこと。このバンドも滅茶苦茶カッコいいので是非観ていただきたい。
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