A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

THE 5.6.7.8's/THE GENO@六本木SuperDeluxe 2015.1.30(fri)

2015年02月01日 00時45分38秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


THE 5.6.7.8's TANUKI GOTEN Release Party

THE 5.6.7.8's with MORGAN FISHER, ENOCKY and more
THE GENO


D.J.
GENO SATO
KAZZMAN(Hidden Charms)
JIMMY MASHIKO
TAGO!
DADDY-O-NOV
MIYOLINO



今でこそアイドル中心に女子現場に入り浸り恥ずかし気もなくヲタ活丸出しのブログ主だが、10年前このブログをはじめた頃は女子交歓の場はノイズとガレージロックだけだった。ノイズ女子はJunkoとSachikoを核に非常に限定され新規参入は余りないので、新たな女子との出逢いは新宿/幡ヶ谷/下北沢/東高円寺などで開催されるガレージ系イベントしかなかった。six、ママギタァ、ロマーンズ、タイガーリリィなど東京のバンドやチョコメイツ(岡山)、ミルキィズ(神戸)、Thee 50's High Teens(福岡)などローカル出身バンドも多くかなりガチに追っかけたこともあった。しかし女子バンの常で長続きするバンドは少なく、今でも現役バリバリなのはキノコホテルだけ。コチラもチャットモンチー、SCANDALで新たな女子の味を占め、アーバンギャルド、きゃりーぱみゅぱみゅ、更にアイドル界隈に未知の出逢いを求めて侵入し、ガレージ界隈とは疎遠になる一方。









日本ガールズガレージ界の最長寿THE 5.6.7.8's通称ゴロッパチも、10年前の2005年6月にワンマンライヴを観て以来、音源を中古で漁る程度の付き合いしかなかったが、昨年11月に赤坂で再開し、お互い10年歳を取ったものの相変わらずのオリジナリティに痺れた。そこで共演したモーガン・フィッシャー(モット・ザ・フープル)も参加した12年ぶりのスタジオ新作『TANUKI GOTEN』のリリースパーティが六本木スーパーデラックスで開かれた。スー寺といえば、昨年最も足繁く通ったライヴ小屋。地下/前衛/変態音楽のメッカという印象だが、シャレオツなギロッポンの立地は伊達じゃない。2009年11月にはメジャーデビュー直前のキノコホテルのワンマンが開催された胞子にとっては聖地のひとつ。
The 5,6,7,8'sのライヴを観たよ(2005年6月24日記)



ゴロッパチは日本以上に海外で人気が高く、しかもギロッポンなので外国人客が1/3を占めるコスモポリタンな雰囲気。オールバックに黒ぶちメガネのバディ・ホリー風が多く10年前に見た顔もいる気がする。久々のガレージ系イベント参戦なので忘れていたが、この手の現場に酒と煙草は必需品。禁煙などと言ったら暴動覚悟。煙草の煙からの避難場所がなく辛い想いをしたが仕方がない。DJがかけるのは50/60年代ロックンロールとガレージパンク。かつて相当入れ込んだが、そればかりだと飽きる。開演時間から1時間過ぎてもバンドが登場する気配はない。しかし満員のフロアはしゃべり声と煙草の煙で噎せ返る程の熱気。

●THE 5.6.7.8's

(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

やっとゴロッパチの3人が登場すると客がステージ前に押し掛ける。馴染みの客が多いようでメンバーが笑顔で挨拶。「証城寺の狸囃子」からスタート。ブリッツで観た時以上にユルい演奏だが、ステージが進むにつれグルーヴにぐいぐい惹き込まれる。流石30年やっているだけあり、音量やテンポに関係なくロケンローのグルーヴを産み出す術を心得ている。ベースが二人いて、途中で交代。それも自然でいい。元祖モッズと紹介されてモーガン・フィッシャーが赤いジャケットで登場。鍵盤ロケンロープレイを発揮。

●THE GENO


アルバムのプロデュースを手がけたジーノ佐藤(The Hair)が率いる6人組バンドが登場。男女ヴォーカルのルーツ寄りロケンロー大会。コチラもパワーではなくグルーヴで客を踊らせる技アリバンド。10年前に新宿Red Clothで何度も観たエノッキーがゲスト参加。当時は足踏みドラムで独りロケンローを演奏していた。派手さはないが、安定の日本ロケンロー界の至宝である。

●THE 5.6.7.8's


ゴロッパチの第2部が始まったのは23時近かった。酒と音楽で出来上がった客も多く、ノリは第1部の比ではない。バンドもますますノリまくり、楽器を置いてマラカスを手にダンスしたり、最後はドラムのフロアタムを手に紙吹雪を撒きながら客席を練り歩くお祭り大会になった。モーガン・フィッシャー、エノッキー、ジーノ佐藤もステージに上がり、ロケンローのお祭り姐さんのパーティーを盛上げる。ベテランガレージ女子パワーは、小娘ロック女子やアイドルさんとはひと味違ったお色気溢れる魅惑で、ギロッポンの夜をメラメラと萌やした。


THE 5.6.7,8's公式サイト

昼間の雪の影響ではなかろうが、中央線が激混み。物販でアナログLPを買おうか悩んで辞めといて良かったかもしれない。身体に染み付いた煙草の臭いに10年前を思い出しながら深い眠りについた。

ガレージに生まれ
ガレージに生き
ガレージに死ぬ


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