A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【Disc Review】THE NOVEMBERS『Hallelujah』〜逆光の果ての賛美の歌。

2016年09月15日 01時04分26秒 | ロッケンロール万歳!


彼らは逆光の果ての賛美の歌を求めて歩き出す。

21世紀も16年を数える今、洋楽だ邦楽だと云々するのは時代錯誤と言われるかもしれないが、グローバル化を推進して来た反動で、ナショナリズムの台頭の兆しがあることは、例は悪いがイスラム国や北朝鮮を考えれば明らかであろう。それはロックシーンでも同様で、7,80年代洋楽への憧れ全開だった日本のロックが、90年代バンドブーム〜渋谷系〜メロコアを経てJ-ROCKとなり、海外のバンドに負けない人気と市民権を得た。21世紀にはガラパゴス的に超ドメスティックな要素をロックと称して混ぜ込む手法が定着。ダンスロックと呼ばれる四つ打リズムで人生応援歌を歌う輩がやたらと増えた。

そんな潮流に逆らうように、洋楽に接近しようとバンドを結成し、模写(コピー)を極める中で、日本の風土に拘らないインターナショナリズムに独自の視点を注ぐ一部のバンド群が密かに増えている。11月を意味するノーベンバーズと名乗る4人組が、順調に行けば更なる存在の耐えられない高みに上り詰めることが夢と消えた現代に『主をほめたたえよ』と歌い上げるのは、弛まず未来に挑戦するポジティブ男子のお手本となろうとした訳ではない。ネガティブ男子だって草取り程度はするかもしれない。だがしかし、それは乞食を見て見ぬ振りが出来ない不器用さを笑わば笑え、と自暴自棄になる必要性を世に問う為でもない。

レイ・ブラッドベリは小説『10月はたそがれの国(原題 Ocotber Country)』で幻想と怪異の世界を描いたが、もし11月(November)だったらどのような世界が描かれただろうか。その答えを探し出そうと30代そこそこの若者4人組THE NOVEMBERSが自らの物語を語り始めた。「美しさ」が何度もリフレインする「1000年」と「美しい火」。「愛はなけなし」だけど「あなたを愛したい」。「時間さえも年老いて」「ただ遠くへ」「いこうよ」という暗号。「バカはパンクで茹で死に」というテロリズム。この11月には様々な顔があるようだが、すべてを結ぶのは国境なき音楽によるレボルーション。「ハレルヤ」という祈りが実り多い収穫の時を喜ばすことを祝福して!

THE NOVEMBERS 11th Anniversary Year - FILM 4


THE NOVEMBERS (ザ・ノーベンバーズ)『Hallelujah(ハレルヤ)』


MAGNIPH / Hostess HSE-8000 価格:2,600円(税抜)
2016年9月21日(水)Release

01.Hallelujah
02.黒い虹
03.1000年
04.美しい火
05.愛はなけなし
06.風
07.時間さえも年老いて
08.!!!!!!!!!!!
09.ただ遠くへ
10.あなたを愛したい
11.いこうよ
(※T-8読み:そしてバカはパンクで茹で死に)

THE NOVEMBERS 「黒い虹」


11月
あと一月で
来年だ

■バイオグラフィー
小林祐介(Vo/Gt)
ケンゴマツモト(Gt)
高松浩史(Ba)
吉木諒祐(Dr)

2005年結成のオルタナティブロックバンド。2007年にUK PROJECTより1st EP「THE NOVEMBERS」でデビュー。様々な国内フェスティバルに出演。
2013年10月からは自主レーベル「MERZ」を立ち上げ、 2014年には「FUJI ROCK FESTIVAL」 のRED MARQUEEに出演。海外ミュージシャン来日公演の出演も多く、TELEVISION, NO AGE, Mystery Jets, Wild Nothing, Thee Oh Sees, Dot Hacker, ASTROBRIGHT等とも共演。
2015年10月にはBlankey Jet CityやGLAYなどのプロデュースを手掛けた土屋昌巳を迎え、5th EP「Elegance」をリリース。
2016年は結成11周年ということで精力的な活動を行い、Boris, Klan Aileen, MONO, ROTH BART BARON, ART-SCHOOL, polly, Burgh, acid android, 石野卓球等錚々たるアーティストを次々に自主企画「首」に迎える。2016年9月に6枚目のアルバム「Hallelujah」をMAGNIPH/Hostessからの日本人第一弾作品としてリリース。そして11周年の11月11日新木場スタジオコーストワンマン公演を行なう予定。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新世代ガレージ・ロック・バンド、ザ・パロッツが「Let's Do It Again」のMV を公開!

2016年08月20日 01時32分59秒 | ロッケンロール万歳!


D.I.Y.かつローファイなガレージロックを掻き鳴らす新人トリオ、ザ・パロッツ が9月14日(水)に発売されるデビュー・アルバム『ロス・ニーニョス・シン・ミ エド~恐れなき子供たち~』から「Let's Do It Again」のミュージックビデオ を公開!

映像についてメンバーは以下のように語っている。
「この曲は友情と忠誠心について歌ったものだよ。ある夜にコンピューター・ウ イルスに感染したかのように馬鹿な事をしたくなって、翌日その事をすごく恥ず かしく感じるみたいな。笑」

彼らが語る通り本ミュージックビデオでは、ビールを片手に仲間たちと過ごす楽 しい夜が描かれている。お酒を飲む人では誰もが経験するであろう、ひどい二日 酔い…昨晩のことはよく覚えていないけれど、最高だったのはハッキリ覚えてい る。ヴォーカルのディエゴがしゃがれた声で歌う「Let's Do It Again(もう一度 やろうぜ)」。

何にも縛られずに自由を謳歌する彼らを象徴する1曲となっているので、ぜひ聞 いてほしい。

The Parrots - Let's Do It Again (Official Video)


The Parrots - No me gustas, te quiero (Official Video)




■リリース情報
アーティスト:The Parrots(ザ・パロッツ)
タイトル:Los Niños Sin Miedo(ロス・ニーニョス・シン・ミエド~恐れなき 子供たち~)
レーベル:Heavenly / Hostess
発売日:2016 年9月14日(水)
品番:HSE-3862
価格: 2,100円+税
※日本盤はボーナストラック2曲、歌詞対訳、ライナーノーツ付

<トラックリスト>
1. Too High To Die
2. Let’s Do It Again
3. No Me Gustas, Te Quiero~好きじゃなくて、愛してる~
4. A Thousand Ways
5. Jame Gumb
6. Casper
7. E.A. Presley
8. The Road That Brings You Home
9. Windows 98
10. Los Ninos Sin Miedo~恐れなき子供たち~

*日本盤ダウンロードボーナストラック
1. I Am A Man
2. I Did Something Wrong

■バイオグラフィー
スペインはマドリード出身の3人組ガレージ・ロックバンド。大学在学中に意気 投合しバンドを結成。メンバーは、ディエゴ・ガルシア(ヴォーカル/ギター)、 アレックス・デ・ルーカス(バス)、ラリー・バルボア (ドラム)。 2015年、リ ヴァプールのギターポップバンド、フートン・テニス・クラブとツアーを実施。 2016年5月にはUKの大型フェスティバル、The Great Escapeに出演。9月にデ ビューアルバム『ロス・ニーニョス・シン・ミエド~恐れなき子供たち~』をリ リースする。

スペインの
ガレージロックは
トロトロロ

The Parrots - Tenement TV
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Birthday@渋谷クアトロ 2016.7.13(wed)+The Golden Wet Fingers@リキッドルーム 2016.6.24 (fri)

2016年07月15日 01時53分50秒 | ロッケンロール万歳!




The Birthday
Quattro×Quattro Tour’16

7月13日(水)渋谷クラブクアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
INFO.SMASH 03-3444-6751

3月9日(水)&10日(木)のZepp DiverCity 2days公演にて、昨年11月から5か月間、全国37ヶ所38公演のツアー<BLOOD AND LOVE CIRCUS TOUR>が終了したThe Birthday。その後チバユウスケがThe Golden Wet Fingersの全国ツアーを行い、The Birthdayの活動は休んでいるように見えた。しかし、単なる休息ではなかったことは、GWFのツアーファイナル終了の10日後にスタートした「Quattro × Quattro Tour'2016」で明らかになった。武道館公演を成功させ、2000人規模のホールを満員にする人気と実力を誇る彼らだが、根っこはロッケンロー純情派であることは忘れてはいない。人いきれで噎せ返るような天井の低いライヴハウスで空調も効かないほどの熱気で汗まみれになって堪能するロッケンロー。ステージも客席フロアも区別無く一緒に歌い一緒に叫び一緒に踊る熱い空間は、単に「一体感」や「共感」といった言葉では言い表せない、欲求不満や激情を吐き出す場でもある。歓びと怒りと笑いと悲しみが爆音と一緒くたになって渦巻く特殊な現象は、人間と人間の圧縮度に比例して倍増する。この夜、クラブクアトロで経験したのは、結成10周年の歴史も、48歳という年齢も、アルバムやシングルの数も、泣かせた女の人数も、学校の成績も、財産や社会的地位も、すべてから解き放たれて<ロッケンロー>を浴びるためだけの120分であった。長い人生の中では一瞬にも満たない瞬間ではあるが、瞬間風速とトキメキの濃度は10年分に匹敵する奇跡的なモーメント。365日に一度しか訪れない「誕生日(Birthday)」にも似た人生の祝福を800人の他人と一緒に体験できる機会は他には有り得ない。The Birthdayこそは、紛れも無い有言実行の使徒である。

The Birthday - さよなら最終兵器 (Short ver.)




20





The Golden Wet Fingers 2016 TOUR
CHAOS SURVIVE INVADER

6月24日(金)恵比寿 LIQUID ROOM
OPEN 18:30 START 19:30
INFO.SMASH 03-3444-6751

  
2016年4月9日からスタートしたGWFの全国ツアー(23都市 24公演)のラスト東京2daysの初日。チバユウスケがイマイアキノブと中村達也の先輩2名とともにロッケンローの楽しさを最大限に味わうトリオである、と筆者は考える。が、考えたのは後付けであり、GWFのライヴ中は思考回路は停止状態。衝動のまま走り続ける暴走列車のような三匹のマシンガン放射を、何の防御も無く全身で受け止め、弾の傷跡に次の弾を薬として塗り込みながら、治癒する前にその次の弾に殺傷され続ける。臨死体験に似たこのロッケンローの戦場に平和をもたらすのは、イマイアキノブ師匠が文字通り爆弾発言のように発する「なぞかけ大喜利」しかないのかもしれない。停戦調停が実を結び、この翌日の6月25日のリキッドルーム公演にて、GWFは活動を一旦休息することになった。
  
The Golden Wet Fingers - 世界中 (Digest ver.)


世界中
金色に濡れた
誕生日



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Disc Review】壊れちまった世界からの再生〜壊れかけのテープレコーダーズ『SILENT SUNRISE』

2016年07月08日 01時00分50秒 | ロッケンロール万歳!


7/5 tue
新宿 dues
壊れかけのテープレコーダーズ 5th Album
『SILENT SUNRISE』発売記念
フリーライヴ&サイン会

OPEN/START 19:30/20;00
入場無料(※1D代のみ頂戴致します)

※入場は先着順となります。
※ライヴ終了後にメンバーによるサイン会を開催致します。是非ふるってご参加下さい。



そもそも<壊れかけのテープレコーダーズ>という名前の由来は何なのだろう。ネットで検索すれば分かるかもしれないが、それより勝手な想像力を刺激するバンド名が妄想ブロガーには嬉しい。英語では「Half Broken(半分壊れた)」。半分"しか"壊れていないのか、半分""壊れてしまったのか?壊れた半分とはテープレコーダーの再生機能か、録音機能か?回転速度が遅いのか、それとも音が出ないのか?もしかすると、針が飛ぶレコードみたいに同じ部分を繰り返し再生するだけで、ちっとも先に進まないテープレコーダーかもしれない。



一方、何故テレビでもラジオでもレコードプレイヤーでもCDプレイヤーでもなくテレコ(テープレコーダー)なのか?世代的にテレコが最も身近だったのかもしれないが、10数年前は家庭で音楽や会話を録音できる機械はテレコだけだったことに注目したい。有りものを再生するだけのテレビやラジオやレコード/CDに対して、録音できるテレコは全く異なる存在だった。最近のカセット/ラジカセ再評価は、<再生>に偏り過ぎている気がする。レコードやCDの代わりとしての録音済カセットテープ、それも悪くない。が、カセットが本領発揮するのは<録音>(ダビング)機能に他ならない。レコードやラジオから自分の好きな曲だけを録音したカセットをダビングして、曲目を手書きしたインデックスを付けて異性の友人にプレゼントした経験を持つ人は現在30代以上の世代には少なくないだろう。



回りの音楽を吸収(録音)して、消化(ダビング)して、吐き出す(再生する)テープレコーダーは、ちょうど音楽好きな演奏家に通じるものがある。コンサートや録音物でいろんな音楽に触れて、そこから得たものを糧に自らの音楽を作り出す。それは優れたミュージシャンのひとつの在り方と言える。壊れかけのテープレコダーズの小森清貴と遊佐春菜もその仲間に違いない。一時期は高円寺や新宿のライヴハウスに行くと2回に1回の割合で二人に会ったこともあった。現在筆者の主現場はアイドル方面に特化しているので遭遇率は減ったが、小森君がおやすみホログラムにハマっているので、そのうち特典会で会えることを楽しみにしていよう。



『SILENT SUNRISE(沈黙の日の出)』とタイトルされた5thアルバムは、大文字で「ロックス!」とぶち上げ、熱い想いを歌い上げた2014年7月リリースの前作『broken world & pray the rock'n roll(壊れた世界とロックンロールの祈り)』の続きの世界を描いた作品である。2年前に世界はぶっ壊れちまった、半分壊れたテレコ達はしぶとく活動し続けているにも拘らず。だから彼らはロックンロールを祈って、世界を全壊からせめて半壊まで回復させようとした。その闘いは楽ではなく、何度も諦めようと思ったに違いない。1年経った2015年6月には遊佐春菜がソロアルバム『Spring has Sprung(春がそこまで来ている)』で勝利の予感を歌った。しかし勝つためには更に1年の月日を必要とした。

遊佐春菜/五月の雨


そして2年後の2016年7月6日、やっと世界は新しい夜明けを迎えることが出来た。それはまさに沈黙の日の出(SILENT SUNRISE)だった。崩壊した世界(Broken World)から再生するための誓いや決意を内に秘めた内省的な歌詞は希望に溢れ、ライヴ衝動に満ちた前作に代わって、録音効果を活かしたスタジオワークが光るサウンドをクリエイトした。ヴィンテージオルガンのアナクロな音色が全編を貫く世界は、単なるノスタルジーではなく、逆に破壊から再生した世界の近未来感を高める効果を担っており、彼らが10年間育んできたスタイルが、そのまま新局面への鍵となった奇跡の勝利宣言なのである。

壊れかけのテープレコーダーズ/水瓶座の時代

「ロック」は魔法の合言葉~壊れかけのテープレコーダーズとDrop'sの注目の新譜を読み解く
アンチさとり世代宣言~壊れかけのテープレコーダーズ「踊り場から、ずっと/羽があれば」
壊れかけのテープレコーダーズ/鳥を見た@國學院大学 2012.11.4 (sun)

世界から
壊れたかけらを
集めよう



壊れかけのテープレコーダーズ
5th album
「SILENT SUNRISE」(MYRD-101)
2016年7月6日発売
¥2.300+税
1 go to
2 virgin insanity
3 idiot o’clock
4 ゴールドラッシュ
5 サイレント
6 水瓶座の時代
7 MECHANICAL HEART
8 METALLIC DREAM
9 rising sun

全作詞作曲:小森清貴
編曲:壊れかけのテープレコーダーズ
録音、ミックス:馬場友美(TANGOK STUDIO)
マスタリング:中村宗一郎(PEACE MUSIC)
デザイン:ダダオ
写真:柳澤和美

壊れかけのテープレコーダーズ/rising sun


●LIVE SCHEDULE
9/17 sat
青山 月見ル君想フ
壊れかけのテープレコーダーズ5th Album
『SILENT SUNRISE』release party in TOKYO
OPEN/START 18:00/19:00
ADV/DOOR ¥2,500/¥3,000
【出演】
壊れかけのテープレコーダーズ
SuiseiNoboAz
the MADRAS(a.k.a 橋本孝志 with Dots Dash & Rico)

9/24 sat
大阪 三国ヶ丘FUZZ
壊れかけのテープレコーダーズ5th Album
『SILENT SUNRISE』release party in OSAKA
presented by 西岡拓真
詳細未定

10/1 sat
名古屋 KDハポン
壊れかけのテープレコーダーズ5th Album
『SILENT SUNRISE』release party in NAGOYA
OPEN/START 18:30/19:00
ADV/DOOR ¥2,000/¥2,500
【出演】
壊れかけのテープレコーダーズ
ミラーボールズ
グッドバイモカ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド男子カヴァーズ11選〜エコバニ/REM/レッチリ/ニック・ケイヴ他

2016年06月20日 02時26分11秒 | ロッケンロール万歳!


女子ばかり優遇すると男女平等主義支持者の批判が殺到し炎上する恐れがあるので、事前に危機回避のためにヴェルヴェッツ男子による愛憎渦めくカヴァーヴァージョンを投稿しておくことにしよう。ネクロ魔リリイベ参戦で疲れ切ったので、コメント無しでお許し願いたい。後日気が向けば追記するかも。なお、女子版と比較しやすいように曲順は同じにした。

●ギャング・オブ・フォー『スウィート・ジェーン』
Gang Of Four - SWEET JANE




●アダム・グリーン『ユア・ミラー』
Adam Green - I'LL BE YOUR MIRROR




●ベック fest. ニコ・ゴードン(エール)『日曜日の朝』
Beck feat. Nico Godin (Air) - Sunday Morning (HD) Live In Paris 2013




●エコー&ザ・バニーメン『僕は待ち人』
Echo & The Bunnymen - I'M WATING FOR MY MAN




●ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ『オール・トゥモロウズ・パーティーズ』
Nick Cave & The Bad Seeds - ALL TOMORROW'S PARTIES




●スワーヴドライヴァー『ジーザス』
Swervedriver - JESUS




●モンスター・マグネット『毛皮のヴィーナス』
Monster Magnet - VENUS IN FURS




●ブラインド・メロン『キャンディ・セッズ』
Blind Melon - CANDY SAYS




●REM『ペイル・ブルー・アイズ』
REM - PALE BLUE EYES




●レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『アフター・アワーズ』
Red Hot Chilli Peppers - AFTER HOURS




●ビッグ・スター『宿命の女』
Big Star - FEMME FATALE




ヴェルヴェッツ
男子も女子も
面白い

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ主演、アンディ・ウォーホールの実験映画『エクスプローディング・プラスチック・インネヴィタブル』

Andy Warhol - Exploding Plastic Inevitable (High quality)

DEZ COVERES DE MÚSICAS DO VELVET UNDERGROUND
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド女子カヴァーズ11選〜ビョーク/ヴァネパラ/スジバン/ガービッジ他

2016年06月19日 14時28分21秒 | ロッケンロール万歳!


日曜日の朝はやっぱりヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『日曜日の朝』で目覚めたい、とYouTubeをググったところ、いろんなアーティストによるカヴァー・ヴァージョンが見つかった。以前ベックによるVUカヴァー音源・動画をまとめて紹介したことがあったが、今日は女子ヴォーカルによるVUカヴァーを集めてみた。ドラッグ/退廃/前衛/ノイズといったイメージではなく、VUのリリカルな感性が際立つヴァージョンばかり。ヴェルヴェッツ女子の歌声で日曜日の午後のひとときをお過ごしください。
祝!ルー・リード70歳~BeckによるVelvet Undergroundカヴァー・コレクション

●シュガーキューブス『スウィート・ジェーン』
Sugarcubes -SWEET JANE


80年代ビョークが在籍していたアイスランドのバンド、シュガーキューブスが1986年映画『Skytturnar』のサントラに提供したカヴァー。ビョークのその後のアーティスティックな活動の核には当然ヴェルヴェッツの魂が宿っているに違いない。



●ザ・プリミティヴズ『ユア・ミラー』
The Primitives - I’LL BE YOUR MIRROR


ブロンドボブの美形ヴォーカリスト、トレイシー・トレイシー率いるコヴェントリー出身のインディー・ギターバンド。1989年の2ndアルバム『ピュア』のボーナストラックとして発表された。80'sインディーロックシーンに於けるヴェルヴェッツの影響力は多大で、ギターロック/ネオアコ/シューゲイザーなど様々なスタイルのバンドがカヴァーしている。



●NYルース『日曜日の朝』
NY Loose - SUNDAY MORNING


ヴェルヴェッツの1stアルバムの1曲目のこの曲は美しいメロディと気怠いサウンドで、ロックやパンクに留まらず幅広いカヴァーが存在するが、筆者にとっては70'sNYパンクの精神を90年代に継承した"NYパンクの妖精"ブリジット・ウェスト率いるNYルースのデビュー・アルバム『イヤー・オブ・ザ・ラット』に収録されたカヴァーにとどめを刺す。小悪魔風のキュートな歌にニューヨークの魂が宿っている。



●ヴァネッサ・パラディ『僕は待ち人』
Vanessa Paradis- I'M WAITING FOR THE MAN


こちらはフランスの小悪魔のVUカヴァー。92年レニー・クラヴィッツのプロデュースによる3rdアルバム『ビー・マイ・ベイビー(Vanessa Paradis)』に収録。舌足らずな英語の歌は、世界中のロリータファンの喝采を浴びた。当時レニーとの交際の噂もあったが、98年にジョニー・デップと結ばれ1男1女を授かるが2012年に破局。無垢な頃のあどけなさが妬ましい。



●スージー&ザ・バンシーズ『オール・トゥモロウズ・パーティーズ』
Siouxsie and The Banshees - ALL TOMORROW'S PARTIES


元セックス・ピストルズ親衛隊員のスージー・スー率いるパンクバンドの91年12月ロサンゼルスでのアーコ−スティック・ライヴ音源。CDシングル『O-Baby』(94)で発表された。ゴシックな装いでポジティヴパンクの先駆者となったスジバンには退廃的なヴェルヴェッツのサウンドがよく似合う。



●ヴォイス・オブ・ザ・ビーハイヴ『ジーザス』
Voice Of the Beehive - JESUS


86年ロンドンにて結成、カリフォルニア生まれのトレーシーとメリッサの姉妹がヴォーカルをつとめる5人組ポップバンド。ドラマーは元マッドネス。60'sガールズポップのセンスを80年代に蘇らせたカラフルなサウンドで人気を博した。アコースティック版VUカヴァーは88年BBCラジオでのセッション。



●ザ・キルズ『毛皮のヴィーナス』
The Killes - VENUS IN FURS


アメリカ人ヴォーカリスト、アリソン・モシャートとイギリス人ギタリストのジェイミー・ヒンスによるロック・デュオ。2000年に結成、サマーソニックやフジロックで何度も来日する現代ロック界の人気ユニット。結成当時からヴェルヴェッツの影響を公言している。ジェイミーはスーパーモデルのケイト・モスのパートナーでもある。



●ガービッジ『キャンディ・セッズ』
Garbage - CANDY SAYS


90年代グランジシーンを象徴する女性ヴォーカリスト、シャーリー・マンソン率いる4人組。94年ニルヴァーナのプロデューサーのビッチ・ヴィグを中心に結成。間もなくニューアルバム『Strange Little Birds』がリリースされる。VUのアシッドフォークナンバーを歌うシャーリーのコケティッシュな歌声が素敵。



●シェリル・クロウ&エミルー・ハリス『ペイル・ブルー・アイズ』
Sheryl Crow & Emmylou Harris - PALE BLUES EYES


70年代、90年代それぞれのアメリカン女性SSWの代表格の1997年のライヴ共演によるVUカヴァー。VUがアンダーグラウンドを超えて音楽シーン全体に大きな影響を与えていることがよくわかる。カントリー風のアレンジは悪くない。シェリルの声が思いのほかスウィートで萌えてしまう。



●ザ・ホワイト・ストライプス『アフター・アワーズ』
The White Stripes - AFTER HOURS


1997年アメリカ・デトロイト出身のメグ(ds)とジャック(vo,g)のホワイト姉弟によるガレージロック・デュオ。グラミー賞を3回受賞しており、2000年代のロックシーンを代表する存在だが、2011年解散を発表した。2000年大晦日のライヴに於けるVUカヴァーは、珍しくメグがリードヴォーカルをつとめ、VUのモーリン・タッカーを思わせる不安定は歌声を聴かせる。



●ドリー・ミクスチャー『宿命の女』
Dolly Mixture - FEMME FATALE


デブシー(b,vo)、レイチェル(g,vo)、へスター(ds,cho)のトリオで1978年に結成されたガールズパンクバンド。当時のパンクシーンではVUの影響は大きかったが、「I'm Waiting For My Man」「Heroin」「White Light/White Heat」といったハードなナンバー中心で、穏やかな「Femme Fatale」をカヴァーするのは珍しかったという。ドリー・ミクスチャーは怒りの音楽=パンクに、60'sキャンディーポップの要素を取り入た最初のバンドのひとつだった。アマチュア精神が漲ったサウンドはインディーロックのお手本。



ヴェルヴェッツ
日曜以外も
聴くけれど

1966年アンディ・ウォーホールによるヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコのドキュメンタリー映像64分。

The Velvet Underground and Nico '66



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【朗報】英国ロックの裏番長・狂気の医師団『ドクターズ・オブ・マッドネス』12年ぶりの来日決定!

2016年06月18日 01時36分53秒 | ロッケンロール万歳!


Sister Paul & Target Earth Records present
"ゴッドファーザー オブ パンク" from London!!
Doctors of Madness Japan Tour 2016


メンバー
Richard"Kid"Strange(singer/guitarist)
Urban Blitz (electric violin, baritone violectra and lead guitar)
Sister Paul Susumu(vocals, bass guitar)
Sister Paul Mackii(vocals, drums)



70年代半ばのロンドンに、退廃的な狂気を讃えるパラノイアロックの華を咲かせた狂気の医師団『ドクターズ・オブ・マッドネス』の12年ぶりの再来日が決定。1976年デビュー直前のセックス・ピストルズを前座にしたUKツアーが各地でボイコット続出、パンク革命の狼煙を上げた。陰影に富んだデカダンなヴォーカルと過激なヴァイオリンプレイのインタープレイはまさにグラムとパンクのミッシングリンク。3回目の日本ツアーは、リードヴォーカリストのリチャード・"キッド”・ストレンジに、初来日のオリジナルメンバー、アーバン・ブリッツ(ヴァイオリン、ギター)が同行し、2003年と2004年の来日でバックをつとめた東京ゲイロッカーズの雄『シスターポール』と再び合体。1975年の結成から41年の時を経て、時代の証人であるとともに、新たな時代への先駆けとして、見逃せないライヴになるに違いない。
【再録インタビュー】ドクターズ・オブ・マッドネス~狂気の医師団・奇跡の来日!(2003年4月)

Doctors of Madness - Waiting


日程
9/3(土)新代田FEVER (イベント出演)
9/5(月)渋谷ラストワルツ
9/7(水)京都西院ウーララ
9/8(木)京都西院ウーララ
9/11(日)新宿JAM

★9/3(土) 新代田FEVER "ROCK市ROCK座"
フリマ15:00~、ライブ16:00~
前売り3,000円 当日3,300円
※イベント出演。プロモーションでショートライブを行います。

★9/5(月) 渋谷ラストワルツ
18:30オープン/19:00スタート
前売り¥3500/当日¥3800 (+1drink)
*チケットご予約の方全員に缶バッジプレゼント
<共演>
Cuddly ToyZ
キンキーサロン
DJ: Tsuneglam Sam & Keiji Ronson

★9/7(水) 京都西院ウーララ
18:15オープン/18:45スタート
前売り¥3500/当日¥3800 (+1drink)
*チケットご予約の方全員に缶バッジプレゼント
<共演>
カチコチ虫
HONEY MAKER
リキッドスクリーン
DJ: マーチン(夜想)

★9/8(木) 京都西院ウーララ
18:30オープン/19:00スタート
前売り¥3500/当日¥3800 (+1drink)
*チケットご予約の方全員に缶バッジプレゼント
<共演>
Hamah Moh
Baby Dolls
DJ: メリケン

★9/11(日) 新宿JAM
18:00オープン/18:30スタート
前売り¥3500/当日¥3800 (+1drink)
*チケットご予約の方全員に缶バッジプレゼント
<共演>
Flashlights
Anisakis
BabyBlue
DJ

DOCTORS OF MADNESS (2003 in TOKYO)


チケット予約、お問い合わせ
sisterpaul@jcom.home.ne.jp
https://www.facebook.com/sisterpaul
https://twitter.com/MACKii1234

リチャードは
名前の通り
ストレンジ
  ↓



Damascus - Richard Strange

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・クロマニヨンズ@中野サンプラザ 2016.4.20(wed)

2016年04月22日 10時12分38秒 | ロッケンロール万歳!


ザ・クロマニヨンズ TOUR JUNGLE9 2015-2016
4月20日(水) 東京都 中野サンプラザ 18:30/19:00



9thアルバム『JUNGLE 9』を引っさげて2015年11月7日にスタートした6ヶ月に亘る全国70公演ツアーの最後から3番目の公演。ヒロトが♫はしるーはしるー♫と繰り返すのはサンプラザ中野くん。クロマニヨンズを中野サンプラザで観るのは2007年11月25日(日)の『CAVE PARTY 07-08」以来8年半ぶり。前回のライヴのことはまるで昨日のことのように覚えている、というのは真っ赤な嘘だが、受けた衝撃は今回と全く同質のものだったの違いないし、同じように一緒に歌い過ぎて喉が枯れ、拳を挙げ過ぎて右肩が腫れてしまったに違いない。椅子席だろうとオルスタ(オールスタンディング)でもライヴ終了後の充実感と心地よい疲労感は変わらないし、歩き方がちょっと原始人っぽくなるのも毎度のこと。そのような毎度のライヴを一年の半分以上10年間、いやブルーハーツとハイロウズをあわせれば30年やり続けているヒロト&マーシーは、世界的にみても珍しいロケンロー人生の実践者といっていいだろう。



『今夜ロックンロールに殺されたい』という言葉がたとえ話ではなく現実なのがクロマニヨンズなのであり、彼らに殺されたくて集まった2222人の『生きてる人間』すなわち僕たちもまたクロマニヨンズと言えるのだ。かつて私はクロマニヨンズのライヴを<全員ヒロト状態>と形容した。しかし可動範囲の限られた椅子席では、両手を振り回し足を挙げて踊り回る”サルよりもサル”なヒロトダンスを再現することは難しい。その意味ではこの日のライヴは<脳内ヒロト60%/脳内マーシー30%/脳内コビー5%/脳内カツジ5%>のミックスジュースを一気飲みした酩酊状態であった。ロケンロー100%だがノンアルコールなので激しいシェイクに船酔いしても悪酔いしない。俺が政権を取ったら<タバコ禁止&マリファナ解禁><禁酒法施行&ロケンロー奨励策>を公約します。



ザ・クロマニヨンズ観戦記
クロマニヨンズ@川崎Club Citta 2007年3月
2007 LIVE FACTORY 721@Zepp Tokyo 2007年7月
ザ・クロマニヨンズ@中野サンプラザ 2007.11.25(sun)
ザ・クロマニヨンズ@渋谷 C.C.Lemon Hall 2009.2.10 (tue)
ザ・クロマニヨンズ@渋谷AX 2009.11.12 (thu)
ザ・クロマニヨンズ@新木場Studio Coast 2010.3.13(sat)
ザ・クロマニヨンズ@渋谷AX 2010.12.7 (tue)
ザ・クロマニヨンズ@C.C.Lemonホール 2011.2.21 (mon)
ザ・クロマニヨンズ@日比谷野外音楽堂 2011.4.10(sun)
ザ・クロマニヨンズ@渋谷AX 2012.2.16 (thu)
ザ・クロマニヨンズ TOUR ACE ROCKER 2012@渋谷公会堂 2012.5.23 (wed)
ザ・クロマニヨンズ@新木場 STUDIO COAST 2012.6.24 (sun)
クロマニヨンズ@SHIBUYA-AX 2013.6.5(wed)
ザ・クロマニヨンズ@TOKYO DOME CITY HALL 2013.10.27(sun)
ザ・クロマニヨンズ/SCANDAL@Zepp DiverCity TOKYO 2014.8.19(tue)
ザ・クロマニヨンズ@渋谷 TSUTAYA O-EAST 2014.10.21(tue)*カラオケランキング付き



常々思うのだが、ザ・クロマニヨンズ(ヒロト&マーシー)The Birthday(チバユウスケ)、ザ・シャーベッツ(浅井健一)らが牽引する日本のロケンローは、世界的にみてもかなりユニークで突出しているのではないだろうか?30年以上同じデュオで活動するヒロト&マーシー、様々なメンバーを巻き込んでカオス的に活動するチバ&ベンジー、と方法論は異なるものの、いずれもスタイルを大きく変えることなく長年独自のロック人生を生きる彼らの存在はもっと世界に誇ってしかるべきだ。きゃりーぱみゅぱみゅやBABYMETAL、でんぱ組などのアイドル、アニソンやボカロが日本のポップカルチャーとして注目される中、日本のロケンローについてはあまり積極的に海外に紹介されていないように思える。クロマニヨンズやThe Birthdayのライヴは、日本語がわからなくても絶対楽しいに違いない。ロックンロールは世界共通語なのだから。

ザ・クロマニヨンズ / エルビス(仮) 2015.9.18


ロケンロー
世界共通
平和の徴

もちろんヒットを狙うにはそれなりの施策や資金が必要だろうが、もっと草の根レベルで海外のロックファンに日本のロケンローを紹介することはできないだろうか、と考えています。賛同される方がいたら、ぜひとも連絡ください。よろしくお願いします。

一緒に日本のロケンローを世界にお届け!しましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE GOLDEN WET FINGERS@横浜BAYHALL 2016.4.10(sun)

2016年04月13日 08時34分18秒 | ロッケンロール万歳!


The Golden Wet Fingers
TOUR 2016『CHAOS SURVIVE INVADER』

☆料金:ALL STANDING ¥4,500(税込)ドリンク代別
4月10日(日)横浜BAYHALL
OPEN 17:00 START 18:00   INFO.SMASH 03-3444-6751



映画のスピンオフ・プロジェクトで、The Birthdayの農閑期に活動する二毛作バンドだと思っていた『The Golden Wet Fingers』略して『GWF』、通称『ジーダブ』、和訳『金色の濡れた指』は完全にレギュラー・バンドとして定着したようだ。特にイマイアキノブにとっては唯一のステディなグループすなわち本カノであり、元カノであるチバユウスケと、今カノ中村達也と共に全国23カ所で計24公演の全国ツアーは、文字通り『混沌・生存・侵略』の三文字が飛び交うパラダイスに違いない。



4月9日の群馬・高崎club FLEEZに続く二日目横浜BAYHALL公演は、海風の強い日曜日にSOLDOUT状態で始まった。立て続けにイマイのボーカルナンバー。ストイックなチバとエキセントリックな達也に比べアットホームなイマイの人の良さが滲み出る。師匠と呼ばれる駄洒落センスは的中率50%だが、泣きのギターセンスは感涙率80%。



イマイがリードボーカルを取る『GUERRILLA DAYS』は「過去 過去 過去はいらない」と繰り返す。”タバコは50を過ぎてから(達也・51歳)””それじゃ俺は不良だわ(チバ・47歳)”と軽口叩く彼らは半生記に渡る<過去>を生きてきた。そんな3人が<過去>を忘れて叩きつけるゲリラサウンドは、<今、ここにあるロケンロー>を奏でよう、という決意の表れに違いない。



もちろん<決意>という重いものではなく、<生き方>として血肉化されているからこそ、オーディエンスを狂喜乱舞のエルドラドへ導くのである。GWF(ジーダブ)とはバンド・音楽・演奏・レコードには留まらない、森羅万象に存在する<LIFE(命)>と同義なのである。

The Golden Wet Fingers DVD「BREAK THE SHELL」トレイラー


武器のない戦争
武器のない戦闘
武器のない闘争
武器は 無し!
(地獄のエルドラド)



<GWF観戦記>
THE GOLDEN WET FINGERS@恵比寿リキッドルーム 2013.4.15(mon)
THE GOLDEN WET FINGERS@恵比寿リキッドルーム 2015.1.8(thu)
THE GOLDEN WET FINGERS@六本木 EX THEATER 2015.4.29(wed)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ニューヨーク便り①】ヴェルヴェッツが産んだニューヨーク・ロック

2016年04月01日 00時53分24秒 | ロッケンロール万歳!


最初に買ったヴェルヴェット・アンダーグラウンドのLPは『ライヴ・アット・マクサス・カンサス・シティ』だった。確か高3の頃、パンクのルーツとしてヴェルヴェッツに興味を持ったが、当時は殆どのアルバムが廃盤状態で、中古盤もあまり出ておらず、偶々見つけたこのLPを購入した覚えがある。もちろんマクサス・カンサス・シティはニューヨークパンクの震源地として有名だったので、70年のヴェルヴェッツのライヴに大いに期待したわけである。しかしながら意気揚々と買って帰ってターンテーブルに乗せてスイッチを入れてみて、なんか違うぞ、と感じた。スカスカな演奏とダイナミズムのないサウンドは、ニューヨークというよりアラバマあたりの田舎バンドの気分がした。観客がカセットテープで録音した音源ということはのちになって知ったが、当時の雑誌で紹介された「NYのヤバいロックのヒリヒリする緊張感」を求めた高校生にとっては失望感しかなかった。しばらくしてバナナの1stやノイズロックの『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』、アシッドな3rdが日本盤でリリースされたが、最初の悪印象が尾を引いて、熱心に聴くことはなかった。実際最初に買った『マクサス~』は知人に譲り、大学時代に買ったヴァーヴ盤LP5枚組ボックスもあまり聴かず売り払ってしまった。

The Velvet Underground - Candy Says (Live at Max's Kansas City)


熱心なヴェルヴェッツ好きとは言えない筆者であるが、今回ニューヨーク訪問にあたって無性にヴェルヴェッツが聴きたくなり、ホテルでYouTubeでノンストッププレイしている有様。我ながら単純だが、滞在中にレコ屋へ行くチャンスが有れば、B級品で構わないのでアナログ盤を安く購入したいと目論んでいる。他にもヴェルヴェッツに影響されたニューヨークロックのレコードを漁ってみたいと計画ちう。


●ニューヨーク・ドールズ『ニューヨーク・ドールズ』


ニューヨーク・ドールズが1973年に発表したデビュー・アルバム。個性派トッド・ラングレンをプロデューサーに迎え、当時隆盛を極めていたグラム・ロック・シーンのみならず、後のパンク・ムーヴメントにも大きなヒントを与えた1枚。「キスを求めて」「人格の危機」「フランケンシュタイン」他を収録。

<ニューヨーク>を謳ったバンドの代表格がドールズ。最初に聴いた時から裏切られることはなかった。ジョニー・サンダースに憧れて黄色いグレコのギブソンTVモデルを買った二十歳の頃を思い出す。

New York Dolls - Personality Crisis live at Musik Laden 1973


●パティ・スミス『ホーセス』


“ニューヨーク・パンクの女王"が放った衝撃のデビュー・アルバムにして傑作中の傑作。プロデュースは元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルが手がけた。鋭敏な感性から生み出される詩(ポエトリー・リーディング)と刹那的なロックンロールが溶け合った奇跡の作品。いまやパンクという概念や性別をも超えたロック・アートの発信源として活躍する彼女の原点と言うだけでなく時代に風穴を開けた強烈な作品。1975年作品

77年末NHK FMのパンク~ニューウェイヴ特集でパティ・スミスの「マイ・ジェネレーション」のカヴァーを聴いてかっこいい!と思ったが、オリジナル・ナンバーは文学的でイメージギャップを感じた。おとなになってパティの魅力が理解できた。

Patti Smith "Gloria" LIVE 1976 (Reelin' In The Years Archive)



●コントーションズ、DNA、マーズ、ティーンエイジ・ジーザス『ノー・ニューヨーク』


70年代末、ポスト・パンクへの解答をいち早く提示した当時のニューヨーク・アンダーグラウンドの最深部を見事にすくいあげたドキュメント的CDだ。再々評価の声も高いジェームス・チャンスのコントーションズ、アート・リンゼイのいたDNA、マーズ、ティーンエイジ・ジーザスの4グループ収録。プロデュースはブライアン・イーノ。

輸入盤がリリースされた79年に地下音楽界で話題になったアルバムだが、捻くれ者の筆者は同時期にリリースされたレジデンツ、タキシード・ムーン、クローム、MX80サウンドによるオムニバンス盤『サブタレニアン・モダーン』の方を愛聴していた。

Contortions Live



●ルー・リード『ニューヨーク』



歌というより詩の朗読に近いヴォーカル・スタイルを取り入れ、詩人としてのイメージを定着させた1989年発表の記念碑的名盤。人生の大半をニューヨークで過ごしたルーならではの都会的なメッセージが、荒々しいギターに乗せて歌われている。


ヴェルヴェッツ同様ルー・リードに対しても誠実なリスナーではなかったが、期せずして遺作になってしまったメタリカとの共演アルバム『ルル』は『メタルマシーンミュージック』以上の問題作だと信じて疑わない。

Lou Reed - Sweet Jane Live


●シルヴァー・ヘッド『凶暴の美学』


前作から僅か10カ月という短期間で作り上げたセカンド・アルバム。当時、マイケル・デ・バレスのルックスなど話題ばかりが先行し、グループとしての音楽的評価はあまり認められなかったが、本作はそんな過去を払拭し余りある英国ハード・ロックの傑作。

英国ロッカーのニューヨークへの憧れをそのまま謳ったグラムロッカー、マイケル・デ・パレスの美学は、ヴェルヴェッツよりもロッキー・ホラー・ショウにあったのかもしれない。

Silverhead / Hello New York


●エリオット・マーフィー『夜の灯』


`100%NY`で作り上げた純粋なストリート・ロックアルバム。ヴェルヴェット・アンダーグランドのレビューを書いたことがデビューのきっかけになった彼はNYパンクとも繋がりがあり、そのムードは本作に強く現れている。ビリー・ジョエルがピアノで参加。1976年作品。

<ニューヨークの吟遊詩人>という使い古されたキャッチコピーはこの人にこそ相応しい。現在パリ在住のエリオットにはNYのデカダンが宿っている。人生は「売れたもの勝ち」ではないことを実証する存在。

Elliott Murphy - Last Of The Rock Stars


●NYルース『イヤー・オブ・ザ・ラット』


ニューヨークから届けられたファースト・アルバム。ブロンディーがもっと激しくなったような感じで,もちろんパンチと艶がある歌声にも惹かれます。ヴェルヴェット~のカヴァーの⑥では繊細さもチラリ。十二支の文字を使ったアート・ワークも楽し。

30代の頃のガチ恋アイドル、ブリジット・ウェストにNYパンクの小悪魔というキャッチコピーをつけたのは俺かもしれない。

NY Loose - Rip Me Up + Pretty Suicide [1997]


ニューヨーク
ロックな気持ちが
花開く

NY Loose - Chicago - Metro - April 8, 1997

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする