褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 スターダスト(2007) 名優たちがノリノリのファンタジーです 

2016年06月22日 | 映画(さ行)
 大ヒット作のキック・アスキングスマンでキレキレのアクションシーンを見せてくれたマシュー・ヴォーン監督のそれ以前の作品で、しかもファンタジー。よくあるファンタジー映画の王道パターンであるが、子供のみならず大人の方がもっと楽しめる。前半で色々とネタをばら撒いておいて、ラストで一気に回収する結末が気持ち良い展開はファンタジーとして安定感は抜群。しかし、この映画の最大の売りは映画史に傑作を遺している名優たちが、非常にインパクトのある演技を見せること。
 ピーター・オトゥールは殆んど寝ていただけだったような気がするが、ロバート・デ・ニーロが海賊のリーダーという強面の役柄ながら、意外性のあるその演技は観ている者に強烈な驚きと笑いを提供してくれる。そして美人女優としてならすミシェル・ファイファー(当時47歳)の老醜を晒した姿は彼女の実年齢を考えると笑うに笑えない。
 ベテラン俳優達が強烈なインパクトを見せ付けるだけでなく、色々と細かい設定がなかなか楽しい。例えば、低~い壁で囲まれた村から住人を一歩も外へ出さそうとしない番人、行きたいところを願うだけで行かせてくれる蝋燭、王位継承を争って殺されてしまった王子たちの幽霊姿、流れ星の姿が輝く美女である人間、エネルギーが不足していくとボロボロになっていく魔女、空飛ぶ海賊船など、豊富なアイデアによる世界観が非常に楽しめる。

 さて、キャスト、世界観、キャラクター、アイテムなどの要素は楽しいが、肝心のストーリーはいかなるものか。
 周りを壁に囲まれた村に住んでいるトリスタン(チャーリー・コックス)は、壁の向こうに流れ星が猛スピードで去り、落下していくのを発見する。トリスタンは片思いの彼女に流れ星をプレゼントしようと、壁の外に出て流れ星を発見、なんと流れ星はとっても可愛い人間の美女に変身しており、彼女は自分のことをイヴェイン(クレア・デインズ)と名乗っていた。トリスタンはイヴェインを村に連れて帰ろうとする。
 しかし、その一方でイヴェインが持っている王位継承の証明である赤いルビーを奪おうとするストームホールド王(ピーター・オトゥール)の第七王子セプティマス(マーク・ストロング)、永遠の美しさを保ち続ける効力を持つイヴェインの心臓を力づくで奪いとろうとする魔女ラミア(ミシェル・ファイファー)もイヴェインを奪回しようと追いかけてくる

 片思いの彼女に流れ星をプレゼントだなんて、素敵過ぎて俺もチャレンジしようと思ったが、よ~く考えたらあまりにもアホすぎることに書いている最中に気付いた。しかし、本作を全編に渡って貫いているのがツッコミ満載のアホっぽさ。多くのファンタジー映画にある冒険心の熱さを感じることもなく、またスリルよりも笑い重視。この手の映画にしてはけっこう斬新に感じたりする。それと、ラスト近くのバトルシーンなんかはブラックユーモアに満ちていて子供よりも大人の方が笑える。今回は大人が充分に楽しめるファンタジー映画としてスターダストをお勧め映画として紹介しておこう

スターダスト スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
クレア・デインズ,チャーリー・コックス,ミシェル・ファイファー,ロバート・デ・ニーロ,シエナ・ミラー
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


 監督は若干20代半ばで、ガイ・リッチー監督とコンビを組んでプロデューサーとして大傑作ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズを世に送り出したマシュー・ヴォーン。前述したキック・アスキングスマン、そして大ヒット映画の新たなるシリーズ再出発作品のX-MEN: ファースト・ジェネレーションがお勧めです。




 
 

 
 


 
 

 

 
 
 
 


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