褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 カラーパープル(1985) スティーヴン・スピルバーグ監督のヒューマンドラマ

2009年12月11日 | 映画(か行)
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 E.T未知との遭遇等で、既にヒットメーカー監督にして当時は斬新なSF特撮の映像で一躍名をとどろかせたスティーヴン・スピルバーグが、ヒューマン映画にしてSFに頼らない文芸ドラマを撮ったスピルバーグの新境地を試みた作品が今回紹介するカラー・パープルと言っても大げさではないだろう
 確かに彼の映画においてジョーズインディージョーンズシリーズにおけるスリル感のある映画も面白いが、僕が彼の映画で感動するのはシンドラーのリストアミスタッドのようなヒューマン映画
 彼がこのようなSFに頼らないヒューマン映画に凄さを知らせるきっかけになったのが、今回紹介するカラーパープルだと思う
 内容は黒人の世界を描いているが、よくあるアメリカ映画の人種偏見をテーマにした映画ではない黒人社会においての男尊女卑の世界が描かれている
 黒人の世界の中で男性に虐げられる女性の友情と、そして自立が描かれているそして殆どの出演者が黒人なのだが、映像美に対するこだわりがあるかのごとく咲き乱れるパープル(紫色)の花がこの黒人社会の醜い部分をあざ笑う如く綺麗な風景を司る
 それではストーリーの紹介をしよう
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 まだ子供であるセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)は女の子供を産むしかし、父と呼ばれる男から産んだ女の子を取り上げらてしまう
 セリー(ゴールドバーグ)にはネッティ(アコースア・ブシア)という姉と違って、文字の読み書きができて、そして容姿もセリー(ゴールドバーグ)よりも端正な妹がいる
 この姉妹は非常に仲が良く、ずっと一緒に過ごそうとする事を誓うが、父と呼ばれる男はついにネッティ(ブシア)にまで、悪の手を伸ばそうとしていた
 
 そこへミスター(ダニー・グローヴァ)と呼ばれる男がネッティ(ブシア)を見て、父さんと呼ばれる男に彼女を欲しいと頼むと、父さんと呼ばれる男はネッティ(ブシア)では無く、セリー(ゴールドバーグ)をミスター(グローヴァ)に嫁がせる
 セリー(ゴールドバーグ)はネッティ(ブシア)が父さんと呼ばれる男から体を狙われる事を知っていたが、この姉妹の仲は強引に引き裂かれる

 セリー(ゴールドバーグ)はミスター(グローヴァ)の元に嫁ぐが、それは何年間にも及ぶ地獄の苦しみの始まりだった
 既に彼には4人の子供がおり、子供の世話、掃除、そしてミスター(グローヴァ)の相手をしなければならない
 そしてちょっと反抗的な態度をとるとミスター(グローヴァ)からの暴力が待っているセリー(ゴールドバーグ)はずっとびくびくしながら毎日を過ごしていた

 ある日、妹のネッティ(ブシア)がやって来た恐れていた事が起こったのだネッティ(ブシア)は父さんと呼ばれる男から強姦されそうになって、姉のセリー(ゴールドバーグ)の所へ逃げてきた
 この姉妹は改めてこれからの人生を一緒に過ごそうとするが、以前からネッティ(ブシア)を気に入っていたミスター(グローヴァ)は、隙を見てネッティ(ブシア)に襲いかかって来たしかしネッティ(ブシア)は拒否するが、ミスター(グローヴァ)はネッティ(ブシア)を家から追い出してしまう
 ネッティ(ブシア)は姉のセリー(ゴールドバーグ)に毎日手紙を出す事を告げて、彼女は去っていく2人の姉妹の仲はついに引き裂かれてしまった
 そんなある日、ミスター(グローヴァ)は女性歌手のジャグ(マーガレト・エイヴリー)を家に連れてきた
 ジャグ(エイヴリー)はかつてミスター(グローヴァ)の愛人であるようだが、セリー(ゴールドバーグ)はジャグ(エイヴリー)の世話をミスター(グローヴァ)からさせられる
 しかしセリー(ゴールドバーグ)はジャグ(エイヴリー)のミスター(グローヴァ)に対抗し、そして自立している彼女に対して深い尊敬の念を抱き、またジャグ(エイヴリー)はセリー(ゴールドバーグ)がミスター(グローヴァ)から虐げられ、我慢している事に驚いている
 やがてセリー(ゴールドバーグ)とジャグ(エイヴリー)の間には奇妙な友情が生まれるが・・・

 ジャグ(エイヴリー)は歌手として更なる飛躍を求めるため、ミスター(グローヴァ)の家から出て行くが、セリー(ゴールドバーグ)も虐げられた生活から抜け出すためジャグ(エイヴリー)と一緒に彼女も出て行こうとするが、セリー(ゴールドバーグ)には外へ出て行く勇気がなかった

 ミスター(グローヴァ)から虐げられた生活を続けていたセリー(ゴールドバーグ)だったが、再びジャグ(エイヴリー)が結婚して戻ってきた
 そしてジャグ(エイヴリー)がミスター(グローヴァ)のポストを見たときに、セリー(ゴールドバーグ)当ての手紙があることに気付き、ジャグ(エイヴリー)はその手紙をこっそり読み、そしてその手紙をセリー(ゴールドバーグ)と一緒に家中を探す実はその手紙こそ妹のネッティ(ブシア)からの手紙だったのだ
 ネッティ(ブシア)はきっとセリー(ゴールドバーグ)は、ミスター(グローヴァ)の邪魔を受けて手紙が姉のセリー(ゴールドバーグ)に届かないだろうと思っていて、たくさんの手紙をおくっていたのである
 姉のセリー(ゴールドバーグ)は妹のネッティ(ブシア)が実はすでに死んでいる可能性があると心配していたが、ネッティ(ブシア)はアフリカに渡り、結婚して慈善活動をしている事を知り、そして更に・・・
 ミスター(グローヴァ)のネッティ(ブシア)からの手紙を隠してきた行いに、ついにセリー(ゴールドバーグ)はミスター(グローヴァ)から離れる決意をして、自立することを誓う
 そして奇跡が・・・続きは映画を観てください

 永遠に一緒だと誓った姉妹が引き裂かれ、そして男尊女卑的な生活が約40年続けられる姿がロングドライブでジックリ描かれる
 実際に黒人の世界がこのような男尊女卑が全部ではないと思う時代は20世紀初期のアメリカの南部が舞台になっているだけに、あくまでも舞台設定的に黒人社会の男尊女卑の描き方がされているけれど、このような男尊女卑と言うものは世界中にある
 そういう意味ではこの映画は男尊女卑がテーマではなく、実はウーピー・ゴールドバーグ演じる、実の父親の子供を産まされ、そして男性から受ける暴力にもただ耐え続けるだけの女性が、自立していくストーリーこの自立こそ、この映画の1番のテーマになっていると僕は思う

 今回改めて観たけれど、良い映画だと思った最近スピルヴァーグ監督も、宇宙戦争インディージョーンズシリーズの4作目?のような、ひたすら無意味な映画を最近撮るようになってきたが、またこのようなヒューマン映画を撮って欲しいね

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