20日㈬、春分の日の祝日。9時半にITビルへ。
第20回「あやべ寄席」(保坂朋宏実行委員長)の準備作業に参加した。
実行委員会の構成団体は、あやべ福祉フロンティア、綾部ローターアクトクラブ、ふるさと綾部の老人を守る会、自立支援センターいかるがの郷、あやべボランティア総合センター、綾部市社会福祉協議会でNEXTが後援し、きたきんき落語会に協賛していただいている。その他、市民実行委員にも参加していただいており、どなたでも参加できる実行委員会となっている。
第1回「あやべ寄席」は2001年(平成13年)11月18日に旧綾部市民センターで開催した。当時、私は27才、綾部ローターアクトクラブの会員で、会長は現在の実行委員長の保坂朋宏くんだった。
保坂会長の想いは「数十年後にも続く、綾部市民に喜んでもらえる事業を創りたい」というもので、当時、両丹経済新聞(現在の北近畿経済新聞)の取材を通して知り合った福知山市在住の女流落語家、桂三扇さんにお願いして「あやべ寄席」は始まった。
たまたま保坂くんと三扇さんは中高の先輩後輩の間柄でもあり、「あやべ寄席」は当初から「綾部での桂三扇後援会的な存在として三扇さんを継続的に応援していこう」と話していて、今でも当時のアクト会員に関わってもらっている。
また、今日は三扇さんがFMいかるでパーソナリティを務める『三扇のど・真ん中放送局』の放送日と重なり、放送はITビルの会場と隣接するスペースに特設スタジオを作って、そこからすることになった。
寄席の開催前で、三扇さんも他のスタッフも忙しい、ということで、第1回から第9回までは中心的な実行委員だったが、第10回の年から府会議員となったことで、そこまで深く関われていない立場の私が「過去の歴史を知っていて、当日はヒマだろうから」とラジオ番組のメインコメンテーターを務めることになった。
順番に出演者や実行委員の皆さんに出演してもらった。最初は出演者の笑福亭笑利さん。パペット落語で有名な笑福亭鶴笑さんのお弟子さん。
続いて、実行委員長の保坂くん、初期からの実行委員で今も中心的にお世話になっているあやべボランティア総合センターの田中克典事務局長、NEXTの今川信吾代表。
第3回から毎回、津軽三味線を演奏してくれるプロ囲碁棋士の中野泰宏九段(関西棋院所属)。
あれから約22年、コロナで「幻の第19回」があって19回は2回あったり、開催できない年もあったが、記念すべき20回を迎えることができて感慨無量だ。当時30才前後だった実行委員も50才を超えた。
ハッピやノボリはたしか京都府の地域力再生プロジェクト交付金(現在の地域交響プロジェクト交付金)を活用して作らせてもらった。
「笑いで綾部の町を健康に!」と生の落語やお笑いを提供することを目的に開催しており、障害者や高齢者にもバリアフリーで楽しんでいただくために、字幕放映や磁器誘導ループ設置、車椅子席を作ることなどにも取り組んでいる。
桂三扇さんの挨拶で、14時から第20回は始まった。20回記念の特別ゲストはテレビ等で大活躍の桂小枝さん。有名人の小枝さん効果でチケットは販売開始から1週間ほどで売り切れとなった。今日も200名を超える観客で会場がいっぱいとなった。
15時半過ぎに終了し、約1時間で撤収し、17時半からは花山で打ち上げ。
出演者の桂三扇さん、中野泰宏くんと今回は出囃子の生演奏があり、三味線のはやしや都美礼さんにも参加していただいた。落語界の裏話なども聞ける楽しい時間だ。
あやべ寄席は綾部市で福祉やボランティアに関わる若手の交流とネットワークづくりも目的としており、これからもできる形で、細く長く継続していけたらと思っている。
有志で二次会にも行き、反省なり、これからへの想いを話し合った。