冬の大原を友人ご夫婦と一緒に歩きました。(2月6日)

三千院は門前を素通りして、少し先の実光院でお茶をいただき、お庭を散策しました。

この門を入ると、

銅鑼があります。ボオーンと意外に重い音がしました。

この開け放ったお座敷で、お抹茶を頂きました。

お茶碗には大根の絵が描いてあります。お菓子は、八ッ橋饅頭。
床の間に、こんな変わった果物が飾ってあります。

佛手柑という柑橘類ですが、食べることはできません。京都ではお正月の飾り物として時々見かけます。
このお寺は天台声明の道場です。

昔、音律を調整するために使われた石です。音の高さにすべて名称がついています。
このお寺では、参詣者に叩いてみることを許可しています。
「展示物には触れないでください」というお寺や神社が多い中で、とても良い体験をすることができました。

これは後世に作成されて寄進された調律用の鐘です。

不断桜がチラホラと咲いていました。お寺の方に聞くと、霜が降りると花びらが凍ってしまい、茶色く干からびるので花が長持ちしないそうです。

フキノトウが出ていました。・・・美味しそうだったので、つい、門前の漬物屋で「蕗のとうみそ」を買ってしまいました。笑

暦の上では春になったとはいえ、まだまだ寒い時期ですから花は少なかったのですが。

椿や、

白梅。

枝ぶりがとても複雑な梅の木。

十両でしょうか。葉まで赤くなっています。
このお寺さんはTwitterで季節の花々の写真を発信しています。
その記事によれば、「一両」もあったようですが、見落としました。

薄曇りの寒い日でしたが、観光客の姿も少なくてすっきりとした空気を吸って楽しい散策となりました。







ここは一度だけ拝観しております。
三千院は数回、消失前の寂光院に一度訪れました。大原にはベニシアさんもお住まいですね。
原谷苑の桜の時期を外して失望、大原へ向かったことがあります。期待に違わず紅枝垂れが満開でした。その折抹茶を運んだ修行僧の年が18歳と聞き胸が熱くなったものです。
朝顔様の格調高いブログに出合えて光栄です。因みに当地では紅花復興の機運が高く(主に観光目的であるが)栽培が復活しております。最上(もがみ)紅花は上質で江戸時代は金と等価、年によっては金よりも高かったそうです。
仏手柑と思われます。
先ほどは自分のことに結びつけたコメントばかりで品性に欠けたことを反省致します。
小さな植物にもお目を留めての良いお写真ですね。十両とは初めて聞くお名前です。ご友人ご夫妻もしみじみと旅情を満喫なされたことでしょう。大原には当県出身の日本画家@故、小松均が居を構えておったので何やら親しみがあります。しかも当地の焼き物の里(平清水)とも似通った風情があるのです。
このブログでは、京都一周トレキングで門前を歩いたことがあります;
http://blog.goo.ne.jp/geneve1992/e/c6f99ae9c731b97f7b437c91efd37d50
小松均は「大原の仙人」と言われていました。確かにそのエリアは最高地味ですね。桜の節に山越の桜守、佐野藤右門氏のお庭を訪ねました。お庭と言っても育苗が主なので植木屋さんの畑とでも申しましょうか。最寄りのバス停から歩いてウグイスの声を堪能したもので。地味と言えばあのエリアも相当地味でした。私も物好きですね。しかも50代の折でした。朝顔様のブログは整理整頓がなされ良きナビ役を果たしてくれます。何れは哲学の道最寄りの蛍も堪能したいものです。
草深いみちのくとて今は暗渠工事で蛍の生育条件に適う場所はなく、人工的な繁殖場所ももう一歩山手となるので見ることも適いません。
いつか哲学の道でとは思っていたので健康寿命のうちに望みを果たしたいものです。