朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

「クロアチア」の水

2009-05-11 | 食べること、レストランなど
外国から食物を輸入すると、それらを運送するために多量のエネルギーが使用される。それを数値化して、マイル=距離に表現しています。フードマイル:FoodMile。
 つまり、地元で生産されたその季節の食物を、仮に価格は高くとも、出来るだけ消費しましょう。
 まあ、賛成なんだけれど、自由経済主義では、原理として効率は価格に反映されるはずです。もし高価格でも許容されていは、効率化は進行しません。
 もう一点、あくまで国産にこだわるとしたら、石油使用の温室栽培の季節はずれの野菜や果物などは、大いに問題ありです。(絶対に買ってはいけません)

 この写真の「ガス入りミネラルウォータ」。
 なんと、欧州はクロアチア(元ユーゴスラビアの一つの国)からの輸入です。
 地中にて炭酸ガスが自然に溶融した地下水を汲み上げるのです。1828年から販売されているとラベルに表示してあります。冷やすと、なかなか美味しい。

 欧米で生活するまでは、炭酸ガス入りの水は、好きではなかったのです。外国旅行で、食事の時はいつも、ノンガス下さいと言ったり、エビアンEvianにしますと注文していました。北米以外のレストランでは、食事の時に水を買わねばならいと知ったので。
 でも、ある欧米の友人が曰く、「ノンガスだと水道水を持ってきても分からない(通常、お店ではその疑いを晴らすため客の面前で栓を抜く。しかし栓を付けなおしてごまかしはできる)。ガス入りならば、開栓時のガスの出方でごまかせない」
 自宅用に食品スーパーで飲用水を買うとき、ガス入りを買ってみたところ、脂っこい肉料理にはとても良くあうことが分かりました。ワインの合間の口直しにも、コンガス(ガス入り)は最適です。

 とういわけで、帰国後の生活で、日本には「ハイボール用の炭酸水」(ウイスキーをこれで割る)人工的に炭酸ガスを封入した水、しかなくて残念でした。もっとも、フランスの高級水ペリエPerrierはあったのですが。
 そのうちに、フランスのバドアBadoitなども輸入が始まりました。Badoitは炭酸ガスの濃度がマイルドで心地よいです。最近では、イタリア産も複数種類輸入されています。

 この写真は、Jamnica ヤムニツア。バドアと同種の味がします。
 神聖ローマ女帝マリアテレジアが愛飲したミネラルウォーター、と書いてあります。
 フードマイル的には最悪ですが、生産国の経済には貢献しているとはいえます。
 例えば、日本は地球儀的には辺境に位置するので、開発途上国からの生産物は全て長距離輸送が必要で、マイル的には「悪い」物品です。しかし、それらの商品が売れなくなると先進国からの資金が流れなくなるので、経済的、国際政治安定の観点からはいいこととは言えないと思います。
 
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