朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ボジョレー・ヌヴォー(Beaujolais nouveau)

2008-11-21 | 食べること、レストランなど
毎年、11月の第3木曜日がこの新酒ワインの一斉発売日です。今年は11月20日。
 気になっている点が、3つ。
1)発音(とカタカナ表記)
2)PETボトル、で新発売(←写真、クリック)
3)価格

 発売をあおる(宣伝)、地元FM局女性アナウンサーの発音で、最初の音を「ボー」と強調して伸ばすこと、そして「ヌー」のところも強調しています。最後の「ボー」は長く引っ張る。TVニュースで、NHKアナウンサーも同様でした。
 なにか非常な違和感があり、フランス語のサイトで発音を調べようと思いましたがまだ到達できていません。

 Wikipediaの日本語ページに、
[Beaujolais の日本語表記については現在、種々の表記がみられる。「ボジョレー」(最後の音節に来る規範アクセントを長音符で表した場合)、「ボジョレ」(表さない場合)、「ボージョレ/ボージョレー」(eau を慣習的に長音の「オー」で転写する場合)がある。新聞などは「ボージョレ」という表記を採用しているところが多い。一方、雑誌やワイン売場の店頭などでは「ボジョレー」「ボジョレ」という表記がよく見られる]
と、記述がありました。すこし納得。
 eauを長音で転写表記したため、カタカナとして読む時に(自然と)強調されるようです。むしろ、フランス語発音では、フラットにボ、ジョ、レ、で、最後のレがやや強調されるのではないでしょうか。「ヌヴォー」に至っては、日本語の「ぬ~ぼ~」とした人(ぼやっとした)の連想の発音なのでしょうか。むしろ後ろの「ヴォ」にアクセントありますよね。ボジョレーは地名、固有名詞なのでしょうがないけれど、ヌヴォーは英語のnewと同等な基本単語なのに、NHKまで変な発音するのは報道専門家(会社)としての見識を疑いますね。

 2)PETボトル。もともと、促成製造し安価に普及をねらったワインなので、PETに詰めるのは工業的に良い発想だと思います。が、この「やまや広告」のキャッチによれば、「地球にやさしい、PETヌーヴォー初お目見え」
 おいおい、です。
 PETは、石油資源を使うので、CO2発生の点から、全然「やさしくない」。完全リサイクルされて再度PETになれば許せるが、現状はそうではない。ガラス瓶のほうが、リサイクル率が良いのと燃やせないので、当然「地球にやさしい」
 むしろ、紙パックのほうが「より優しい」のではないか。紙は、バイオ資源なので、材料の木が生育するときに、大気からCO2を吸収するため。

 3)価格。高すぎです。発売開始日(...「解禁」とは、おおげさな!!)にあわせて、あるいは1~2週遅くなってもいい、船で運べば安くなる。現地で、数百円のボトルがなんで、2~3千円になるのだ。
 Wikipedia(フランス)には、かつて生産量が倍増した、その理由はアジア、すなわち日本と韓国での消費が急増したため、と書いてありました。
 同(英語)では、米国が第1位、ドイツと日本がそれに次ぐ消費地だそうです。米国でヒットした理由の一つは、11月第4木曜日の「サンクスギビング」(感謝祭)に楽しむ酒として、時期的に一致しているためとのこと。これも納得です。多分、「解禁日」を決めるときに、この日程を考慮したフランス商売人の勝利ですね。


コメント (2)
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