石仏散歩

現代人の多くに無視される石仏たち。その石仏を愛でる少数派の、これは独り言です。

136 目黒不動の石造物 25 本堂裏四天王と地主神

2018-12-16 06:49:12 | 寺院

本堂裏、大日如来を取り囲むように四天王が配置されている。

仏教の守護神だが、みな武装して厳めしい。

東のガードマン持国天。

唐の武将姿で国の安泰を護るといわれる。

踏みつけているのは、邪鬼。

南の守護神・増長天。

左手に持っているのは、戟。

邪鬼が怖いというよりかわいい。

西を守るのは、広目天。

台石には「西牛貨洲」と守備範囲が刻されている。

「広目」というのは、千里眼的特殊能力のことだとか。

最後に、北の多聞天。

広目天が、視力の特殊能力者なら、多聞天は、聴力のエスパー。

釈迦の説法を良く聴くの意もあるのだとか。

四天王の一員ではなく、単独だと毘沙門天となる。

下は、大日如来に向かって右手前(東)の持国天とその左奥の大日如来。

 大日如来の真裏には、鳥居があって、「地主神」と朱文字の石碑が立っている。

「地主神」だから文字通り、目黒不動尊の境内地の守り神。

維新後の神仏分離で、寺の境内とは切り離された「地主神社」が多いが、ここでは、境内の中にある。

神仏混合のこの姿が、かっては自然だった。

石碑には「大行事権現」の文字も。

検索してみたら、比叡山の守護神の一つと判ったが、私の理解を超えるのでパス。

大日如来のある境内には、このほか、

置き灯籠

層塔が忘れられたようにあり、

この不動尊の存在もほとんどの参詣者はしらないだろう。

裏口を出て、塀沿いに右へ。

鳥居のある裏口を右に見て更に行くと、左に墓地があって、青木昆陽の墓がある。

 

 

 

 

 


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