本堂の右側へ。
一番目立つところに「子守延命地蔵尊」銅像。
延宝年間(1673-80)、本海、山海、暁海の木食3上人が願主となって、鋳造されたもの。
台石1.7mの上に1.6mのお地蔵さんが腰掛けていらっしゃる。
お地蔵さんを見上げることは少ないから、もう一度よく見直して「やっぱりお地蔵さんだ」。
前に石柱が2本。
上に、左右、ひとりずつ、脇侍の童子がいらっしゃる。
右は「掌善童子」、
左は「掌悪童子」。
掌悪童子
不動明王のセイタカ、コンガラ童子はよく見かけるが、地蔵の眷属は初めて見た(ように思う)。
台石のあちこちに、日進講の講員の名前だろうか、寄進者名が刻されている。
この地蔵銅像を脇と背後から取り囲むように、畑があって、サツモイモが植えられている。
境内をわざわざ掘り起こして、畑にしたようだ。
看板があって、「目黒不動尊 子供会 (不動尊ラブキッズ)さつまいも畑」と表示してある。
「目黒不動尊にはさつまいもの栽培方法を広めた甘藷先生こと青木昆陽さんのお墓があり、国指定史跡になっています。
青空澄み渡る
緑陰の樹木、護摩の火焔、台地の土気、
梵鐘の清音、瀧泉の水韻、風薫る境内に
さつまいも畑を作り、
親子、家族一緒に
春に苗を植え、夏に御日様と育て、
秋においもを収穫し、落ち葉を掃除し、
焼きいもを美味しく食べる。
不動尊子供会のさつまいも畑です。」
目黒不動尊がさつまいもに肩入れする様は、縁日の日によく見て取れる。
縁日には、山門のある下の境内には屋台の店が軒を連ねるが、上の境内は一軒を除き、屋台は見られない。
その一軒というのが、「舟和」であるのが、面白い。
「舟和」と云えば、いも羊羹。
なぜ「舟和」だけが本堂前に出店できるのか、いろんなことが想像できて、楽しい。