本堂に向かって右側、境内東隅に、ごつごつした岩を前にお不動さんが座していらっしゃる。
特に変わったこともない不動明王のように見えるが「護衛不動尊」だと碑文にある。
衆生を影の如くに護衛し
災厄難を除く不動尊を
平成の御世に安置す
内平らかに外成る 地平らかに天成る
一切の生きとし生けるものは
幸福であれ 安穏であれ 安楽であれ
佛日増輝 法輪乗轉
平成二十年戌子霜月吉日
当山 中興第十一世
順浩代
実は、この文面は、石碑の裏面で、表には、目黒不動尊縁起が書かれている。
目黒不動明王垂迹縁起
維昔大同三年慈覚大師年甫十五随大寺廣智
闍梨自下野國赴比叡山途過武州荏原郡妻驪里
日暮投宿夜夢神人面太青黒手持劔索威猛可怖
告白我欲垂迹此地伏魔鎮國馬苟帰仰者我能了
其志願〇師以夢中事遽告廣智智曰霊夢實奇盡
留神形以傳其瑞師乃黙想所夢以朔尊像像成一
如夢所見遂安置於其地
目黒不動尊
開山千二百年記念奉安
護衛不動尊の後ろには、石灯籠があって、その背後にはシャッターが道を遮るように伸びて、「立ち入り禁止」となっている。
鐘楼があるが近づけない。
昭和40年(1965)建造で比較的新しい建造物のようだ。
シャッター前の樹木の下におわすのは、大日如来坐像。
そして、崖に面して伸びているさつまいも畑の一隅には、薬師如来がいらっしゃる。
大日如来も薬師如来もよく注意して見ないと見逃しそう。