透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「春の朝」

2014-04-07 21:33:05 | 日記

晴れ。最低気温-4.6℃、最高気温6.3℃。

夕方のニュースで、札幌は「積雪なし」になったということだ。念のために気象庁のホームページで4月7日19時00分現在の積雪の深さ一覧表を覗いてみたところ「ー」という記号だった。積雪のない春は電車で10分の札幌までやって来ている。

さて、NHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」が始まって、2週目となる。『赤毛のアン』を初めて日本語に訳した村岡花子さんの生涯を描いているということで、毎回楽しみだ。民放で放映されていたアニメの『赤毛のアン』を見ていたこともあり、ドラマの行方も興味深い。村岡花子さんが山梨県の貧しい小作農家の生まれだったということにも心ひかれる。

アニメの『赤毛のアン』の最後の場面は「神は天にいまし すべて世は事もなし」というアンの言葉で幕が閉じる。ブラウニングの「春の朝」という詩の一節ということで、ずーっとこの詩が気になっていた。訳する方によって、さまざまかと思うが、上田敏の訳を「 小さな資料室」というネットから引用させていただいた。

                       

                       

                       

    Pippa's  Song                              春 の 朝
                
                  
  Robert  Browning                    ブラウニング
                                                
上 田  敏

 

The year's at the spring 

 

時は春、

 

 

And day's at the morn;   

 

日は朝(あした)

 

 

Morning's at seven;    

 

(あした)は七時、

 

 

The hillside's dewpearled;   

 

片岡(かたをか)に露みちて、

 

 

The lark's on the wing;   

 

揚雲雀(あげひばり)なのりいで、

 

 

The snail's on the thorn;

 

蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ、

 

 

God's in his heaven ― 

 

神、そらに知ろしめす。

 

 

All's right with the world! 

 

すべて世は事も無し。 

 

 

 

 

 

 

 

     (Pippa passes, 1841) 

 

   (「万年艸」明治35年12月発表)
  (『海潮音』明治38年10月刊所収)

 

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