日本テレビ系列毎週水曜22時
室蘭。冷たい感じのする小学校教師、松雪泰子。不本意なのに3学期だけ担任を受け持つ事に。学校で飼っていて死んでしまったあひるのために手紙を書かせようとすると「あひるさんは字が読めないでしょ」と書こうとしない女の子、怜南(芦田愛菜)不本意ながら怜南と関わりを持つようになると彼女は虐待を受けている事が分かる。彼女は実に健気な子で、松雪に帽子をくれる。いらないと断ろうとするが、後に我々は、松雪の後頭部に小さなハゲが出来ているのを見て、なぜ帽子をあげようとしたのか分かる。
怜南が「健気である」という表現をしたり誰か登場人物に言わせるのではなく、我々が健気である「と思う」ような描写をしてくれているのが実にいい。さすが坂本裕二による脚本。
全く期待しないで観たのに非常に良かった。松雪泰子が虐待されている子を救う為に誘拐するに至った心境の変化の経緯をどう描くのかなと思って観ていた。日テレの作るやや暗いドラマの中で最高到達点に至ったと言ってしまったら言い過ぎだろうか。初回だけではあるが、無理な部分やここは変えた方がいいのになと思うようなポイントは何一つ見つからなかった。これは毎週必ず観る。
昔、虐待というと背中に般若や鯉などに絵画をプリントしたような人がするようなイメージがあったが、現在はフツーに人たちがする事のようである。
ヤクザはヤクザらしい格好をしていた昔の方が、ヤクザとホストの区別がつかない今より、私は好きだ。
日テレのオフィシャル・サイト
交わされる言葉が少ない分、役者の表情や雰囲気からいろいろなことが読み取れるような気がして、一瞬も目を離すことが出来ずに引き込まれました。
そして、今この時間にもどこかで同じように辛い目にあっている幼子がたくさんいると考えてしまうと、いたたまれない思いがします。
バス停でも駅でも誰かに見咎められたりはしないかとハラハラし、上手く姿をくらましてくれと祈り、いやそれでもこれからどうするつもりなの?と現実に返り・・・疲れました;
でも、次回からも絶対に見逃せないです、やっぱり。
おっしゃる通り、重たくて、おぞましくて、寒気がして、でも見逃せない、
そんなドラマでしたね。NHKの外事警察に出ていた尾野真千子さんの
虐待母の演技がなんとも巧かったです。ゴミ袋のシーンでは、
思わず「あー」と叫んでしまいました。