「阿片戦争」(上中下)陳舜臣 講談社 1973年(文庫)1967年(単行本)
阿片戦争を欽差大臣となった林則除と、架空の商人連維材を中心に描く。
知り合いに面白いと薦められた「世界史講義録」というサイト。高校の先生が講義をそのまま載せたような形式で世界史を教えてくれる。まだ一部しか読んでいないけれど、すごく面白い。
その中でこの小説が薦められていた。陳舜臣は昔ミステリーは読んだことがあったのだが、中国史はどうせ中国人が書いたのだから偏った話だろうと思って読んでいなかった(実際は台湾の人だった)
作品はとても面白い。林則除=正義の味方、英国が悪者のような単純な図式でもなく、実在の人物とそうでない人物を複雑に置いて、歴史を学ぶ+物語を楽しむ こと双方が出来る。
難点は長いこと。600頁ほどの分厚い文庫が三冊は長い。単行本は上下巻だけどこちらも分厚い。もちろんその分楽しめるのだけれど。
同じ著者の「中国の歴史」も読みやすそうなので、今度読んでみようと思う。
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