画家若冲の生涯を描く小説。本来は錦高倉市場の青物問屋枡源の主のはずなのに、画業にかまけて家業は弟たちに任せる若冲。妻のお三輪は自死してしまった。若冲を恨むお三輪の弟は弁蔵(のちの画家市川君圭) 若冲と親しい池大雅。他にも円山応挙や与謝蕪村、谷文晁ら様々な画家たちが登場する。
若冲のことはほんの数年前まで知らなかった。雑誌の特集だったか新聞だったかで紹介されているのを見て驚いた。色使いや題材、細密な筆致。
それから、どこだったか。仙台の美術館や京都の細見美術館で見た(ような気がする)けれど、すごくよかった(のは覚えている)
同一作者の「満つる月の如し仏師・定朝」をパラパラめくっていたときには面白そうでなかったので読まなかった。のでこっちはどうなんだろうと思ったら、すごくよかった。
目の前を登場人物が3Dで動いているかのよう。まるで映画のように。読みやすいし、絵画についても面白い。意外な収穫だった。

今日の一曲
Charles Mingusで"Original Faubus Fables"
では、また。
若冲のことはほんの数年前まで知らなかった。雑誌の特集だったか新聞だったかで紹介されているのを見て驚いた。色使いや題材、細密な筆致。
それから、どこだったか。仙台の美術館や京都の細見美術館で見た(ような気がする)けれど、すごくよかった(のは覚えている)
同一作者の「満つる月の如し仏師・定朝」をパラパラめくっていたときには面白そうでなかったので読まなかった。のでこっちはどうなんだろうと思ったら、すごくよかった。
土で作った仏が水の上を渡れないように、形ある物はいずれ滅び去る。目に見える存在ではなく、己自身の裡に仏を見出せという禅語を引き、大典は何やら哀しげな目をした。
目の前を登場人物が3Dで動いているかのよう。まるで映画のように。読みやすいし、絵画についても面白い。意外な収穫だった。

今日の一曲
Charles Mingusで"Original Faubus Fables"
では、また。
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