人形町

先週打合せに行った際、間違って乗り換えの駅を乗り過ごしてしまった。ひとつ先の駅のホームに降り立って、さて引き返えそうかと思ったのだが、いやいやこれも何かの縁かもしれない。そう思い直して改札を出てみることにした。ちょうどお腹も空いたことだし、お昼ご飯を食べて行こう。

おそらく初めて降りる駅である。東京メトロ日比谷線人形町駅。会社へ戻るには都営新宿線がよい。近くに浜町駅があるようなので、そこまで歩くことにする。春のくせにものすごく寒い日で、冷たい雨も降っていた。浜町公園のすぐ横を隅田川が流れている。雨の隅田川は特にどうと言うことはなかった。何だかものすごく重々しかっただけ。

そういえば、降りたことがない駅って無数にあるよね。各々の駅を中心に街が形成されている。初めて降り立つ駅というのは、まさに知られざる別世界。結構身近に別世界は存在しているわけだ。たまには別世界に足を踏み入れるのも新鮮で面白い。というのは、完全に「モヤモヤさまぁ～ず2」の影響だな。

J1 浦和 vs 川崎（埼玉）

Jリーグ・ディビジョン1　第7節
2010年4月18日（日）16:00キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 3 - 0 川崎フロンターレ

昨日はなでしこリーグを見逃しちゃったなあと思いつつ、午前中は掃除と洗濯をこなす日曜日。それにしても良い天気だ。お昼を食べ終わって急に思い立った。そうだ、埼玉スタジアムへ行こう！やっぱりサッカーのない週末を過ごしてはいけないのだ。何か勘違いしていて、今日の試合はTV中継もないことだし。みんなでワイワイ観戦するのはもちろん最高に楽しいけど、ひとりで集中して観るのも好きである。今日の試合は、ただ純粋にサッカーが観たかったのだ。

そしてこれが実に素晴らしい試合であった。フィンケ監督が言うように、入場料を払う価値は十分あった。浦和が勝ったからという結果以上に、非常に内容が良かったことがその価値をさらに高めている。今日初めて細貝のレプリカを着て行ったのだが、圧巻の先制ゴールも含めて、その細貝が最高のパフォーマンスを見せてくれた。攻守にわたる運動量は最後まで際立っていた。達也の2点目、山岸のPK阻止、おまけに堀之内が駄目押しの3点目を決めてしまっては、通算入場者数1千万人を突破した埼玉スタジアムはお祭り騒ぎ。いやいや本当に良い試合を観れたなあと大満足であった。

川崎はレナチーニョがかなり興奮状態にあって、ほぼ自滅といったところ。鄭大世、黒津といったFW陣も、それにつられてうまく攻撃が噛み合ない。後半から入った中村憲剛も十分な活躍はできなかった。暢久、坪井のセンターバックコンビも、危なげながら何とか持ちこたえた。何度か坪井の裏を取られていたけど、サヌや平川が上手くカバーに入っていた。そうそう、サヌ良かったよ。サイドバックからどんどん攻め上がっていた。サイドどころか中央に切れ込んで行くところがすごい。

というわけで、久しぶりにひとりで来た埼玉スタジアムを満喫したのだった。今度はまたみんなで来たいね。

KSD39

別件のごたごたに巻き込まれて、先週はどうにもこうにも作業が進みませんでした。おまけに日曜日は事務所ビルが全館停電になるので、休日出勤は控えてくださいとのこと。今日やるしかないのか。こういう時に限って、なでしこリーグも土曜日開催。間が悪い時ってこういうものです。まあ、仕方がない。なでしこ埼玉ダービーの観戦を諦めて、朝から増築図面を描くことにしました。

現場にはレバーハンドルのサンプルが届きました。大抵のものは、カタログを見ただけではわかりません。色、形、大きさ、実際に手を触れるものとなると、なおさらその選定は慎重になります。大勢の関係者が好き勝手なことを言うのでなかなか決まりませんが、それら多数意見をまとめるのも設計担当の仕事です。と言うとチョッとかっこいいですが、要はいかに自分好みのものを納得してもらうかということです。ことデザインに関しては、正解というものがありません（誤解というのはあるけど）。ああ、この人が言うことが正解なんだろうなあ、と思わせれば勝負ありです。

今のところ、ほぼ自分の想い通りに進んでいます。内装の床（グリーン）とエレベーターの扉（レモンイエロー）の色以外はね。物事をうまく進めるためには、たまに相手を立てることも必要です。そこらへんはまさに勝負どころ。微妙な駆け引きが展開されます。いやらしいけど、そういうのも結構好きです。

KSD38

来週、外部足場を撤去する予定です。そうすると、外壁を近くで見ることができなくなってしまいます。その前にきちんとチェックしておかなければなりません。というわけで、雨が降ったり止んだりの寒い中、本日外壁検査を実施。検査というよりは「ここはどうしてこうなってるんですか？」とか「これってこうしちゃだめですか？」とか、専門業者の人からいろいろと教えてもらう方が多かったりします。まあ、あまり検査官には向いていないのは周知の通りです。

夕方、カメラマンのエビちゃんが現場に来てくれました。まだ正式に決まったわけではありませんが、エビちゃん曰く「まあ、100%受注するつもりですから」現場所長曰く「まあ、100%発注するつもりですから」ということなので、おそらく100%竣工写真を撮影してもらえそうです。そうなのです。このプロジェクトは、ケンタロウのパースで始動して、エビちゃんの写真で完結するのです。

今回、エビちゃんにお願いしたことが2つあります。1つは、既存の工場や周囲の建物に溶け込む存在感。もう1つは、きれいに納めないディテールの不在感。そういうものを表現してほしいと。以前に書きましたが「工場らしさ」というテーマが少しずつ形になってきたと思います。そういうことをエビちゃんに沢山聞いてもらいました。まあ、「寸止め感」は相変わらずだったと思います。

toto443

とりあえず、土曜日は駒場でなでしこ埼玉ダービーを観戦予定。サヌのプレーを見てみたい気もするのだが、日曜日はTV観戦か？

Ａ組シングル。

１　　仙台×神戸　　０
２　　山形×横浜Ｍ　１
３　名古屋×新潟　　１
４　Ｇ大阪×清水　　２
５　　徳島×愛媛　　１

Ｂ組シングル。

１　Ｆ東京×京都　　０
２　　磐田×大宮　　０
３　Ｃ大阪×湘南　　１
４　　鹿島×広島　　１
５　　浦和×川崎　　１

いつも通り200円の勝負。

【今シーズンの成績】　0勝13敗　＋￥0－￥1300＝－￥1300

MHL26

まだまだ暖かかったり寒かったりを繰り返している。それでも、季節はもうどっぷり春なのだ。というわけで、春用のストールを探しにいつものMARGARET HOWELLへ。

冬は良い。マフラーを巻くから違和感ない。ただ、これからの季節にストールというのはいかがなものか？「いかにも」的なニュアンスが出ちゃうんじゃないか？という話をいつもの店員さんと繰り広げる。それから、こうしてこういう感じにすると良いんじゃない？と、今度は巻き方の講習を受けて、結局リネンのグレーを購入。シルクのチェックもかわいかったけど、そっちはお値段が半端じゃなかったので断念した。

あまり高いものは買えないけど、あまり安いものも買わない。結局、そういうものはすぐに飽きてしまうから。それなりのものを買うと、飽きたとか言ってられないので大切に使うようになる。そう考えるようになったのは最近だけど。まあ、モノにはこだわった方が良いね。

KSD36

昨日の冷たい雨から一転、今日は本当に良い天気。自転車で現場へ向かうにも気分がよろしい。現場を廻っていたら、北側の仮囲いから隣地の桜が覗いていた。ますます気分がよろしい。こりゃあ、最高の1日だね。と思っていたら、あらら、良からぬところに鉄骨の支持材が取り付いている。これじゃあダメだよ。どうしよう。きれいに塗装されているのが恨めしい。というわけで、やはりいつも通り憂鬱を抱えることになってしまった。そうだよね。現場に来て気分よろしく帰れるわけがない。最高の1日改め、最低の1日。でも、最低の1日にはもう慣れっこさ。

あまりにショックだったので、遠回りして帰ることにする。昔から嫌なことがあると、自転車に乗って意味もなくフラフラしていた。そうすることで、煮詰まった気分が少しだけ薄まるような気がする。まあ、何の解決にもならないけど、人生には意味のないことをする時間も必要なのだ。有意義な時間を過ごしている時は、もちろん充実していて楽しいけれど、そうではない時にこそ自分という個性は作られていると思ったりもする。

プライドの行方

現在3連勝で2位につけている浦和レッズ。そのひとつ上、すなわち首位に立っているのが清水エスパルスである。日本代表FW岡崎を筆頭に、勢いある若手選手の活躍が目立っている。加えて、それを支えるベテラン選手の存在も見逃すことができない。長谷川健太監督は、非常にバランスの取れた良いチームを作り上げたと思う。しかしどうにも引っかかるのは、その中心にいるのが、どうやら小野伸二らしいということである。そして先日の仙台戦、とうとう永井雄一郎がスピードを活かしたすばらしいゴールを決めてしまった。

苦しかったJ2時代、他所のJ1チームからの誘いを断って浦和に残ってくれた。そして約束通り、1年でJ1復帰を果たしてくれた。Jリーグチャンピオン、アジアチャンピオン、数え切れない栄光と誇りを浦和に残してくれた。そういう浦和にとって忘れられない大切な2人の選手が、今では違ったユニフォームを着て躍動している。駒場スタジアムでJ1復帰の瞬間を見届けた者としては、この2人の活躍を素直に喜んでしまう。応援すべきはクラブである。それが正論であったとしても、そう簡単に割り切れるものではないのだ。こればかりは仕方がない。

浦和と清水の直接対決は、5月1日Jリーグ第9節で実現する。一体誰を応援する？どういう結果を望む？それは、その時になってみないとわからない。

RFC

伊東豊雄の八代市博物館、安藤忠雄の県立装飾古墳館、妹島和世の再春館レディースレジデンス、思いつくのはそんな建築たちです。鹿児島の仕事をしていた時、博多から九州新幹線を使ったことが何度かありました。その時に通過したことはあるようです。ひょっとしたら、飛行機で上空を飛んでいたかもしれません。しかし、その土地に降り立ったことは未だかつてありません。

今シーズンから、そんな見ず知らずの土地のクラブを応援することにしました。まあ応援すると言ってもホームゲームに通うわけにもいかず、おまけにディビジョン２は東西チャレンジリーグに分かれてしまったため、アウェーゲームすら見る機会がなさそうです。それでも応援しようと思った理由があります。でもその理由は、昨シーズンのあの試合を見ていない人には理解できないと思うので、説明しませんけどね。プロだとかアマチュアだとかそんなことは全然関係なくて、そのプレーで観ている人を感動させるのが一流のサッカー選手だと思います。一流のサッカー選手を応援するのがサッカーファンの誇りです。ざっくり言うと、そういうことです。

先週のアウェー開幕戦は０－１の惨敗、今日のホーム開幕戦は０－６の完敗。得点がないのが気になりますが、シーズンはまだまだ始まったばかりです。まずは１点、そして１勝、ひとつひとつ結果を積み重ねて行くしかありません。ここは頑張りどころです。

見ず知らずの土地からはるばるやってきたサポータークラブのマスコットは、先日無事到着しました。

KSD35

土曜日ですが、停電工事の立会いのため朝から現場へ行きました。そうです。こういう工事は工場が稼働していない休日にしかできないのです。まあ、自分は専門分野外なので何の役にも立ちませんが、それでも顔を出すことが大切です。自分の仕事だけをやっていればいい、というものではありません。特に現場ってそういうところです。信頼関係は、こうしたところで築かれていくものです。

せっかく来たので、内装仕上の納まりなんかを打合せして、現場をぐるぐる回っていたら、普通に1日仕事をしてしまいました。別に仕事をしたからといって給料は変わらないけどね。それでも、外壁の押出成形セメント板の塗装が予想以上にかっこ良かったので、ものすごくテンション上がりました。で、思いました。カネじゃあねえと。休日返上で現場に集まった人たちと協力して、かっこ良い建築をつくる。なかなか素敵な仕事をさせてもらっているじゃないかと。

正直言えば、もう少し給料は多い方がいいけど。