ベジタリアン・マーフィーの菜食日記・日々是精進

平和を愛するベジタリアン。生命倫理、菜食、環境問題など、みんなで考えよう!

6/5は世界環境デー

2006-06-06 23:10:22 | その他
一日遅れですが、昨日は世界環境デーでした。
1991年に、『地球にやさしい99の知恵』と言う本が出版されてる。
アース・ウォッチャ―・グループ(内橋克人さん代表)が提案しています。
内橋さんはたしか関大の経済学教授だった気がします。
当時、拡大路線のダイエーがいきずまり崩壊すると
直接、中内さんに苦言を呈した人物です。

この著書の76項に、『肉食文化が途上国の飢餓に拍車をかける』
という項目があります。
少しかいつまんで紹介します。

日本では飽食のグルメ志向と言われるが、世界全体では救いようもない
不毛の時代を迎えてしまった。
年に1500万人を超す生命が飢餓のために失われていく。

今世界の10人に1人は確実に飢えた状態とされるが、
果たしてどれほど食糧不足は深刻か・・・
1980年に世界で収穫された穀物の量は、年間に17~18億トンに達している。
穀物を食糧とすると1人あたり150kgあれば一年を生きられる。
之だけの穀物があれば、ゆうに100億人が養われる生産が成り立つ。
にもかかわらず、日に4万人が餓死する悲惨な現実をもたらす原因は、
その穀物配分が著しくバランスを欠くからでしょう。

先進国の世界に占める人口比は25%です。
その25%の人が世界の穀物の50%を、肉の80%を消費すらしい。
さらに加えて穀物の40%は家畜の食糧に廻される。
つまり人口比75%の途上国の人々には穀物の10%と肉の20%しか
配分されていない。

食肉1カロリーを生産するのに必要な穀物は7~8カロリーといわれる。
つまり牛や豚の肉1kgを生産するには、ざっと20kgの穀物を要する。

また家畜の飼育や飼料の栽培のために広大な熱帯雨林が伐採され、
数年もたてばそこは不毛死体と化す!
地球環境が破壊されれば、農作物に悪影響を及ぼすのは道理で、
この悪循環が断ち切れない限り世界を救う飢餓の構造はかわらない。

・・・けだし、肉食文化が途上国の飢餓に拍車をかけていると認識し、
グルメ志向とやらを恥ずべきであろう。

             ーー以上著書よりーー

もう15年前に穀物菜食によって飢餓問題を解決する道筋を提案されてます。
ちょうど、私がラクトオボベジタリアンとして菜食を始めた頃の著書です。