平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

篤姫 第5回「日本一の男」

2008年02月04日 | 大河ドラマ・時代劇
★かっこいいぞ、尚五郎!
 於一(宮崎あおい)に縁談話。
 重富島津の嫡男・右近様。家格は問題ない。
 於一の家の今和泉島津とは派閥が違うが、分裂した薩摩を繋ぐ架け橋になるかもしれない。
 揺れる尚五郎(瑛太)。家格は下で三男。
 右近を見つめる於一を見る。すごくせつない。
 どんな男が好きかと聞く。
 答えは「日本一の男。私にとっての日本一の男」
 尚五郎は『日本一の男』は到底そんな男になれないと思っているが……。

 「大切なのは何としてもなってみせるという意思。日本一の男になります!そう覚悟を決めた時、勇気が湧いてきました」

 かっこいいぞ、尚五郎!
 「ハチクロ」の竹本や「プロポーズ大作戦」の健などは見習ってほしい。
 今のドラマの男の子はヘタレが多すぎる。自分もそうだけど。
 必死の覚悟は人を動かす。

★於一の気持ち
 於一の気持ちも尚五郎に向いているのでは?
 せりふには表れないが、目の表情や「どんな男が好きか」と問われた時のためらいでそれと分かる。
 ここは宮崎あおいさんの演技の凄さ。

 直接描いたら興ざめになってしまうことがある。
 例えば於一が「私はあなたのことが……」などと尚五郎に言ってしまったら趣は半減。
 何気ない仕草や表情で視聴者に感じさせるのが一番見事な描写。
 こういう演技や作劇を見られるというのは最高のぜいたくだ。

★しかし……
 運命というものはわずかな違いで変わってくるもの。
 藩主・斉彬(高橋英樹)から養女の申し出。
 尚五郎がもう少し前に決意していれば、於一の生涯も大きく違っていただろう。
 運命の歯車が別の形でまわり出す。
 こうした運命、人生の岐路を描き出せるのは『大河ドラマ』の魅力。
 
※追記
 二時間前……と回想描写を入れるのに桜島の煙がもとに戻る。
 大河ドラマでこんな演出が見られるとは!

 於一の兄は狂言まわし。
 縁談の話を立ち聞きして、尚五郎に伝える。
 物語を動かすためにこういう役回りは必要。

 申し出を知っていると言う於一の父に斉彬。
 「これは面妖な……」
 『面妖』って言葉、江戸時代では日常的に使われていたんだ。

※追記
 於一が「日本一の男」と言った後に「私にとっての」とつけ加えたせりふもうまい。
 視聴者に尚五郎であることを思わせ、於一が単純に「日本一の男」を求める身の程もわきまえない女性でないことが伝わる。
 せりふってどんな言葉をつけ加えるかで変わってくる。
 そうそう。何が「日本一」かは人によって違うんですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする