【どうして日本人は英語を話せないのか?】
最近目にした予備校の宣伝か、Netを利用した英語関連のコマーシャルに次の画面がありました。
You are to be blamed
私はこれを目にして椅子から転げる思いをしました。実はこれはおよそ50年前、つまり私の大学受験で目にした文例だったからです。「責められるべきはあなただ」という意味ですが、これは「be toの構文」、あるいは「be+to不定詞」と教えられているものです。
さらにこの構文は以下のように説明されます。「主に、1.予定(~する予定だ)、2.運命(~する運命だ)、3.義務(~すべきだ)、4.可能(~することができる)、5.命令(~しなければならない)、の5つの意味がある」
指摘したいのは、日本の英語教育は英文読解のためのもので、読解のためのパターンを集めたものだということです。つまりここでは、主語+be動詞+to+不定詞のパターンがあれば、1から5の日本語訳をしなさい。というワケです。
これで英語の言葉としての定着・蓄積がはかれないのは誰が見ても明らかではないでしょうか。
いくらタブレットやPCを使っての学習でも50年前から延々と続いてきた日本の英語教育では、英語など話せません。
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【今日の学習】
話は変わりますが、独立研究所の青山繁治氏は、ある時以下のことばをボードに書かれたことがある。
to be scientific 科学的であろうとする
私はこの一文で青山繁治氏の話せる英語力に脱帽しました。
このことについてある現役の高校英語の先生から聞いたセリフがありました。ネイティブの教師が騒ぐ生徒に向かって大声で怒鳴ったそうです。
You are to be quiet!
このネイティブにすれば、Quiet!と言うことも、あるいはbe quiet!と言うこともとっさに頭に浮かんだに違いない。しかしどうしてYou are to be quiet!と叫んだのか。このことを知ること無しにbe to の構文とは恐れ入る。
つまりYou areというファンクションフレーズは、「お前たち存在するんだ」と宣言し、toは「到達」を表す前置詞であり、be quietという状態になれ、ということです。これがbe toの構文と言われるものの言葉としての意味だ。
さらに重要なことがあります。行為や状態はひとくとまりのものだということであるいうことだ。
be scientific
be quiet
be blamed
もちろん行為や状態はひとくとまりのものということに、上のようなbe動詞系列のものと一般動詞系列のものがあるということを忘れてはなりません。
get scolded 叱られることになる
get a scolding 叱られることになる
私の編集した教材に「コミニカ中学英語基礎編」というものがあります。この教材は「話せる英語教材」ということで、すべての英作問題が動詞・補語フレーズを元にして編集されています、
つまり中1の始めから言葉として英語で定着することができます。
「コミニカ英作法」
(1) あなたは、(ふだん)叱られるの? 現在形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~の? → Do you
② 叱られる → get scolded
(完成文) Do you get scolded?
(2) あなたは、叱られたの? 過去形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~したの? → Did you
② 叱られる → get scolded
(完成文) Did you get scolded?
(3) あなたは、叱られるの? 未来形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~の? → Will you
② 叱られる → get scolded
(完成文) Will you get scolded?
(4) あなたは、今まで叱られたことがあるの? 現在完了形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~の? → Have you ever
② 叱られる → got scolded
(完成文) Have you ever got scolded?
(5) 私たちは、科学的であるべきだ
< ~は いる・いる文>
① 私たちは、~存在だ → We are to
② 叱られる → be scientific
(完成文) We are to be scientific.
(6) お前たちは、静かにするべきだ
< ~は いる・いる文>
① あなたは、~存在だ → You are to
② 静かにする → be quiet
(完成文) You are to be quiet.
(7) お前たちは、叱られるべきだ
< ~は いる・いる文>
① あなたは、~存在だ → You are to
② 叱られる → get scolded
(完成文) You are to get scolded.
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当講座は3ヶ月単位となっていますが、講座はくり返し続きます。
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