----これって『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督の新作だよね。
観る前はあまり期待していなかったようだけど…。
「いやいや。
やはり映画は観てみるもの。
これがもう大感動のクライマックス」
----それって泣かせる映画ってこと?
ビジュアルからは想像つかニャイけど…。
「だよね。
あまりにもポップな原色の色遣い。
そんな、ありえない空間の中で
物語が進んでゆく。
しかも原作が舞台ということもあって、
最初はお芝居を観ているみたい。
正直、これはダメだと思っていたんだけど、
途中からぐいぐい引きずり込んでゆく」
----まず、そのお話というのを教えてよ。
「うん。
主人公は、一代で会社を築き
わがまま放題に生きてきた大貫(役所広司)。
そして交通事故の後遺症で
一日しか記憶が持たない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)。
「お前が私を知ってるってだけで腹が立つ。
きやすく私の名を呼ぶな。
お前の頭の中になんかいたくないんだ』が口癖のこの大貫。
パコの病気のことを知らずに、
ところがある日、自分の純金のライターを
パコに盗まれたと勘違い。
彼女の頬を殴ったことから、話は急展開。
翌日、全てを忘れたパコの頬を大貫がなでると、
「大貫…昨日もパコのほっぺに触ったよね」。
昨日のことなど覚えていないはずのパコがなぜ?
しかもよりにもよって大貫のことを?
それから来る日も来る日も
『ガマ王子』の絵本をパコと一緒に読む大貫」
----ちょっと待って。
その絵本というのは?
「うん。これはね。
パコのママが誕生日プレゼントとしてあげた絵本。
目が覚めると彼女の枕元にそれがあって、
毎朝毎朝、その日が自分の誕生日だと思って
パコはそれを読んでいるんだ」
----わっ。泣ける。
「でしょう。
というわけで、それまでだれの心にも痛くなかった大貫の心の変化が…。
『私はただ、この子の心にいたいんだよ』。
かくしてサマークリスマスの演劇の出し物として
『ガマ王子対ザリガニ魔人』が上演されることになるが…」
----ふうん。キャストも豪華そうだね。
「うん。そうだね個性派ぞろい。
しかも妻夫木聡とか小池栄子とかは、
本人とは気づかれてはたまるかというほどのスゴい変身ぶり。
ぼくなんか、最初、医者を演じているのを竹中直人と思ったほど」
----実際はだれニャの?
「上川隆也」
----ぷっ。その勘違い、ありえニャイ(笑)。
「うん。
だけど、それだけ変身するということは、
これまでにない弾け方ができるってことでもあるんだ。
で、この映画、サイドストーリーがまたいいんだ…。
子役から大人の俳優に脱皮できない室町(妻夫木)と
看護婦タマ子(土屋アンナ)。
子供から結婚の知らせが届くオカマの木之元(國村隼)。
そして銃が暴発して入院したヤクザ龍門寺(山内圭哉)など、
その人生が実に泣かせる。
あっ、あと加瀬亮、劇団ひとりも出演。
まあ、なかでも一番弾けていたのは阿部サダヲだけどね。
と、キャストばかり喋っちゃったけど、
クライマックスで展開するお芝居では
彼らが扮する役が3DフルCGに。
実写との合成も見事で、
これは、決してピクサーに見劣りはしないと思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ふうん。風変わりな映画だニャあ」
※いっぱい泣けば涙は止まる度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
観る前はあまり期待していなかったようだけど…。
「いやいや。
やはり映画は観てみるもの。
これがもう大感動のクライマックス」
----それって泣かせる映画ってこと?
ビジュアルからは想像つかニャイけど…。
「だよね。
あまりにもポップな原色の色遣い。
そんな、ありえない空間の中で
物語が進んでゆく。
しかも原作が舞台ということもあって、
最初はお芝居を観ているみたい。
正直、これはダメだと思っていたんだけど、
途中からぐいぐい引きずり込んでゆく」
----まず、そのお話というのを教えてよ。
「うん。
主人公は、一代で会社を築き
わがまま放題に生きてきた大貫(役所広司)。
そして交通事故の後遺症で
一日しか記憶が持たない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)。
「お前が私を知ってるってだけで腹が立つ。
きやすく私の名を呼ぶな。
お前の頭の中になんかいたくないんだ』が口癖のこの大貫。
パコの病気のことを知らずに、
ところがある日、自分の純金のライターを
パコに盗まれたと勘違い。
彼女の頬を殴ったことから、話は急展開。
翌日、全てを忘れたパコの頬を大貫がなでると、
「大貫…昨日もパコのほっぺに触ったよね」。
昨日のことなど覚えていないはずのパコがなぜ?
しかもよりにもよって大貫のことを?
それから来る日も来る日も
『ガマ王子』の絵本をパコと一緒に読む大貫」
----ちょっと待って。
その絵本というのは?
「うん。これはね。
パコのママが誕生日プレゼントとしてあげた絵本。
目が覚めると彼女の枕元にそれがあって、
毎朝毎朝、その日が自分の誕生日だと思って
パコはそれを読んでいるんだ」
----わっ。泣ける。
「でしょう。
というわけで、それまでだれの心にも痛くなかった大貫の心の変化が…。
『私はただ、この子の心にいたいんだよ』。
かくしてサマークリスマスの演劇の出し物として
『ガマ王子対ザリガニ魔人』が上演されることになるが…」
----ふうん。キャストも豪華そうだね。
「うん。そうだね個性派ぞろい。
しかも妻夫木聡とか小池栄子とかは、
本人とは気づかれてはたまるかというほどのスゴい変身ぶり。
ぼくなんか、最初、医者を演じているのを竹中直人と思ったほど」
----実際はだれニャの?
「上川隆也」
----ぷっ。その勘違い、ありえニャイ(笑)。
「うん。
だけど、それだけ変身するということは、
これまでにない弾け方ができるってことでもあるんだ。
で、この映画、サイドストーリーがまたいいんだ…。
子役から大人の俳優に脱皮できない室町(妻夫木)と
看護婦タマ子(土屋アンナ)。
子供から結婚の知らせが届くオカマの木之元(國村隼)。
そして銃が暴発して入院したヤクザ龍門寺(山内圭哉)など、
その人生が実に泣かせる。
あっ、あと加瀬亮、劇団ひとりも出演。
まあ、なかでも一番弾けていたのは阿部サダヲだけどね。
と、キャストばかり喋っちゃったけど、
クライマックスで展開するお芝居では
彼らが扮する役が3DフルCGに。
実写との合成も見事で、
これは、決してピクサーに見劣りはしないと思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ふうん。風変わりな映画だニャあ」
※いっぱい泣けば涙は止まる度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
やっぱり観てらしたんですね、
わたし中島監督作前2作は好きなのでこれもちょっと期待だったんですが
阿部サダヲのしつこさが目についてマイナス点になっちゃいました
良いお話だったんだけどな、、、。
migさんが邦画というのは、
少し珍しいなと思ったら、
なるほど中島哲也監督のファンだったんですね。
ぼくも阿部サダヲは少しうるさく感じました。
笑いはあまり感じず、
後半は滂沱の涙でした。
竹中直人・・・それ、ありかもです(笑)
メガネはずすまで上川さんだと気づかなかったもの^^;;;
妻夫木くんは、誰なんだろう?って最初わからなかったし
小池栄子なんて化け過ぎてて(爆)
冒頭は役所さんの演技がなんか大仰で浮いてるような
気がしてたんですが、いつのまにか舞台劇に引き込まれ
感動の泣き笑いでした。
もしかしたら、今年の暫定1位かも。
にゃんこさん。
>竹中直人・・・それ、ありかもです(笑)
って、
にゃんこさんも勘違いされていたじゃないですか(爆)。
小池栄子もスゴかったです。
暫定第一位ですか?
昨日公開の『おくりびと』もあるしなあ。
ぼくはいまのところ『GSワンダーランド』。
って、11月公開ですね、これ。
そんなキャスト、無かったよな、誰だろう・・で途中に気が付きましたが、すぐには解らないですよね。
ピクサーのような日本映画、というか、こんなCGとの融合が出来る映画がとうとう出来たか・・と思いました。
本当に泣ける映画でしたね。
予想してなかった分、感動が大きかったです。
我が家は、阿部サダヲに寛容な家なので、あのしつこくてなんぼのネタは、『お、いつもの調子でのびのびやっているな~』と思ってしまいました。
小池栄子はあそこまで化けなくても…と彼女に女優魂をみましたね。
上川隆也=竹中直人。
よかった。
勘違いが少数派じゃなくて(笑)。
このCGと実写の融合は、
その技術的なうまさもさることながら、
必然性があり、
そこが感動を倍加していた気がします。
実を言うと、前半、まだ病院が出てくるまでは
あまりノレなかったのですが、
後半は号泣でした。
中島監督はその厳しい演出で知られていますが、
さすがの阿部サダヲもそうとうにしごかれたようで、
心なしか舞台挨拶の写真も引きつって見えました。
おっしゃる様にサブストーリーが良く出来ていて、これが上手い具合に本筋と絡みながら進んでゆくので、一本調子に陥らなかったですね。
クライマックスはああいう風にひねりが入るとは思わなかったので、見事に泣かされました。
良い映画でした。
実は、この映画、
昨日2度目を劇場に観に行ったのですが、
最初のときほどには泣けませんでした。
実はこういうことは
ぼくの場合珍しいんです。
通常、一回泣かされていると
「くるぞくるぞ」と身構えてしまい、
あげくの果てには、
堰を切ったように涙があふれてくる。
ところが今回はそうはならなかった。
その理由を考えてみて分かったのが
本作の「泣き」のポイント=「ストーリーの意外性」ということ。
最後、あの「そっちかい」からくる涙は、
今回はすでに分かっているので、
その前の「こっち」の方でも冷めてしまったのでした。
これ、観た人じゃないと
なんのことやら
とても分からない書き方ですよね(汗)。