京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「六根清浄」の巻

2022-03-30 07:50:43 | 俳句
フリー句「六根清浄」の巻
六根清浄お山ひっそり桜のつぼみ   ひろあき
交差する靴の向こうの影に咲く花   巡紅
広い都会に一人暮らしが始まった   ひろあき
たまに食べると絶品チキンラーメン  巡紅
炭火おこすキャンプ場の昼御飯    ひろあき
雪渓で冷やした缶ビール吊り上げる  巡紅
放浪の吟遊詩人立ち寄ってくる    ひろあき
夜明け前火を囲む若者の踊りの輪   巡紅
だんじり祭に向かう気合いで     ひろあき
商人として頑張っただけなのに男爵の位なんて要らねえと言えない理不尽  巡紅
上方落語の鴻池はん日本動かしとった ひろあき
頭打つ凄く良い音を残して降りていくお客さん 巡紅
思い出し笑い蟻さんごっつんこ    ひろあき
小雨降る桜の木の下前撮りカップルの譲り合い 巡紅
いちげんさん定番コース京の春    ひろあき
二人の写真名所で撮って巡る老夫婦  巡紅
くうくうと鳩取り囲む日永かな    ひろあき
※東本願寺での出来事です。
隣の妻の眼を見て歌う粋な老紳士   巡紅
日向ぼこついでにベランダに干す布団 ひろあき
町内に戦死者告げる黒腕章を陰干しする 巡紅
花見には無言の帰国なさるとは    ひろあき
国家の為に死んだ万歳と言わねばならない時代がありました 巡紅