京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「人の夢」の巻

2020-11-17 08:05:40 | 俳句
フリー句「人の夢」の巻
人の夢助けてばかり冬の虹      ひろあき
地主神社国際色豊かな絵馬の文字   巡紅
青い眼をした太郎冠者舞台出て    ひろあき
役神様が降りてきて笑いに託す拍手  巡紅
再婚どうしの新郎新婦式あげる    ひろあき
二重虹昨日の扉を閉めて明日の祝福を 巡紅
初めてのヒーローインタビュー声震え ひろあき
貰い泣きして笑い合うカップル    巡紅
若い頃苦労していた父と母      ひろあき
生娘は生娘では演じられない     巡紅
五番町夕霧楼の下駄の音       ひろあき
生八ツ橋の名前にもなった夕子    巡紅
京土産買い込み宅急便で送る     ひろあき
彼女は帰さんが俺たちはここで解散  巡紅
二人きりだと早くたつ時間       ひろあき
時間忘れて幼児かぶりつく「隣のトトロ」 巡紅
一粒のどんぐり芽吹く神の森      ひろあき
マリンスノーの降り積もる古代都市   巡紅
SFは実は筆者の体験記         ひろあき
種撒いて開花は任せたよと次に行く物理学者 巡紅
卒業後金の鉱脈掘り当てて       ひろあき
後は好きにしてくれと世界の核心へまた一歩 巡紅

水上勉先生がまだご存命の時、「五番町夕霧楼」の舞台を最前列で見ていらっしゃいました。ご自身の作品への愛着を感じました。水上作品は小説もですが、舞台化されたものを見に行って、そちらで覚えているものが多いです。