フリー句「雨の日に」の巻

フリー句「雨の日に」の巻
雨の日に墓参りして湯船酒　　　　巡紅
あしたのことは忘れ極楽　　　　　ひろあき
二日酔いの頭で浦島太郎　　　　　巡紅
亀の甲羅の上で居眠り　　　　　　ひろあき
老いた娘を見送る若いままの父　　巡紅
タイムトラベル百年後のクリスマス　ひろあき
イエスの誕生の瞬間に殺到する時間旅行ツアー　巡紅
前世の自分に会ってしまったら　　ひろあき
あかんべしても良し握手しても良し　巡紅
鏡の中のあなたに恋をしてしまった　ひろあき
同じ胎から産まれる筈だったもう一人の私　巡紅
金平糖にどうも兄弟いるらしい　　ひろあき
宇宙のどこであろうと星屑から生まれた生命　巡紅
０番線発の夜汽車に旅一座　　　　ひろあき
無意識に首回してコメディアンになるお父さん　巡紅
息子との将棋で王手かけられて　　ひろあき
勝つ手も逃げる手もあるが妻の目線に負ける　巡紅
絵描きになりたいが仕事を辞めるには　ひろあき
自然は全て裸の王様　　　　　　　巡紅
水着跡肌に残して休み明け　　　　ひろあき
竹林の朝日柔らかく伸びをする　　巡紅
引っ越しを片付け近所に挨拶へ　　ひろあき

これで完成ですね。今回は話題が多様だった感じがして楽しめました。