みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

八月納涼歌舞伎 に行ってきました。

2013年08月15日 | 日記

八月納涼歌舞伎 に行ってきました。

 

演目は、夜の部。

一、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
二、棒しばり(ぼうしばり)

でした。

開演まえから、すごい人です。高齢者が大勢を占めていますが、みなさん、金持ちそうないい格好しています。


 

 地下のみやげもの売り場も、お盆とは思えない盛況ぶりです。

 

 

おおっ、歌舞伎揚げです。建て替えても、重要な部分は、寸分たがわぬ再現ぶりだそうです。

 

 ところで、演目の内容ですが、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)は、

 元は上方で歌舞伎の女方、今は手拭い染屋の伊之助は、女房のおきわにぞっこん。おきわは破戒坊主の重善と浮気中で、重善が成金の娘に婿入りするように言われていると知り、自分と夫婦になってくれと重善に迫ります。しかし、伊之助を殺してきたら夫婦になってもいいとかわされてしまい、迷いながらもついに伊之助に毒を盛るおきわ。
 世間にはフグ毒で死んだことにして、おきわは重善に真相を打明け、間男のうえに亭主殺しをそそのかした罪は重いと脅しをかけます。呆れ返る重善でしたが、おきわとともに伊之助の死骸を始末し、二人は重善の住む閻魔堂で寝入ってしまいました。夜が明けると、伊之助の命令だといって使用人の又市が、おきわを呼びにやって来ます。重善がいろいろ問い詰めますが、又市も混乱している様子。…と、そこへ伊之助が!
死んだはずの伊之助と元の生活に戻ったおきわ。わけのわからない重善たちはもう一度伊之助を殺してみれば真相がわかるはずだと言い、それなら主人への恨みを晴らしたいからと、又市が一人で伊之助を沼に沈める役目を引き受けます。ところが…。(歌舞伎座HPより)

といった内容。

 昭和36年初演という、いわば新作喜劇なんですが、亡くなった十八代目勘三郎の伊之助の演技が面目躍如の演目だったようです。存命の間に見たかったですが、その息子の七之助の「おきわ」の悪女ぶりが玉三郎を彷彿とさせる演技で素晴らしかったので、いろんな意味で感動しました。中村扇雀の伊之助も、勘三郎を意識させない独自のうまさで、とっても面白くて良かったです。

 残念だったのは、前方に盛髪の和服の女性が2人、でんっと座っていて、これが、無駄に座高が高くて、舞台の細部が良く見えなかったことです。ちょっと後ろの人にも配慮してほしいですよね。同じ料金払っているのだから。ちょっと腰をずらすだけでも違うのに、まあ、姿勢のいいこと。きっと、せっかくセットした髪型がくずれるのが嫌なのでしょう。演目中、背筋をこれでもかと伸ばしっぱなしで、いっこうに背もたれに寄りかかろうとしませんでした。私の隣りのおばちゃんなんか、可哀想に気にしながら首をこちら側に傾けて必死に見ていました(途中で寝ていましたが~もったいない)。

 30分の休憩を挟んで、坂東三津五郎と中村勘九郎の「棒しばり」

 能や狂言をもとにした歌舞伎作品を「松羽目もの(まつばめもの)」というそうで、形式は、太郎冠者、次郎冠者の狂言そのものです。松の絵が画かれた羽目板の前での2人の軽快なダンス(この表現がぴったりです)も、良かったんですが、なんといっても後ろに控える「長唄囃子連中」(「ながうたはやしれんじゅう」というそうです)」が無茶無茶かっこ良かったです。

 

(文化デジタルライブラリーより 太郎冠者 7代目 坂東 三津五郎 次郎冠者 6代目 尾上 菊五郎

超一流のアーティストの奏でる三味線、鼓、長唄は最高でした。

やっぱり、こういうところが歌舞伎の見どころなのかなと思いました。1等席15,000円は、気軽に行ける値段ではありませんが、約3時間十分楽しめました。


  

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