活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

松野博一文科相は加計文書の再調査を約束したが、本当の狙いはうやむやにして幕引きするつもりでいる

2017-06-09 19:08:55 | Weblog
今治市の国家戦略特区に「加計学園」系列大学の獣医学部新設に関する文科省内に共有されていた「総理のご意向」と記した文書が存在することを前川前次官が身を賭して訴えていました。しかし、官邸側は「怪文書だ」として、全く取りあおうとはしませんでした。

菅義偉官房長官はきのう8日の記者会見でも記者の質問に対し、オウムのように「文科省が調査しないといっているので、それ以上のことは言えない」繰り返し、はぐらかしの答弁に終始していました。ただいつもと違った場面がありました。それは記者たちが執拗に菅に食い下がり、論戦は熱を帯びていたことです。菅もたじたじではなかったでしょうか。

菅はいつもと違う雰囲気を察知。急いで官邸に戻り安倍晋三と今後の善後策を協議したといいます。これ以上の文書の不存在を言い続けること困難とした菅は安倍を説得、すぐさま松野に連絡。けさの記者会見で問題の文書を再調査することを発表させたものと思われます。発表するにあたっては、「安倍から徹底した調査の指示を望む」という、いわば懇望という形にすることで安倍は加計問題には無実であるかのように装わせました。

松野が再調査に応じた裏には、国会会期末が視野に十分入っているはずです。相変わらず煮え切らない態度で、のらりくらりしている姿は本当に再調査するのか、はっきり言って疑問です。松野をはじめとした安倍官邸の傲慢な態度から見えてくるのは、文書の再調査は見かけだけではないかという不信感です。時間稼ぎしてうやむやにすることが官邸側の狙いですから、決して目を離さないことです。


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