活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

外務副大臣 任命するバカされるバカ

2009-05-26 22:53:33 | Weblog
橋本聖子副大臣、核実験答弁しどろもどろ 参院審議中断(朝日新聞) - goo ニュース

北朝鮮の核実験が25日実施されたが、この実験をめぐって同日の参院委員会で民主党議員から政府の対応を問われ、橋本聖子外務副大臣は「しっかりとした対応をする」の一点張りで、具体的な説明がなにもできなかったという。

本来は、中曽根外務相が答弁するところであるが、当日はアジア欧州会議の外相会議出席のため、急遽、橋本氏にお鉢が回ってきたものであるが、なにも勉強していないことが図らずも露呈してしまった。橋本氏の小学生並みの答弁では、外務省も肩身が狭いことであろう。

北朝鮮と相対峙するには、理論武装されていなければ太刀打ちできないことは先刻、承知のはずである。北朝鮮が日本をバカにするわけである。いや北朝鮮ばかりでなく、諸外国からも日本の外交姿勢をバカにされていることであろう。なんともなさけない限りだ。

結局、委員会は収拾がつかず、外務省官僚や河村官房長官が答弁を代わり、やっと収まったとのことである。しどろもどろの答弁しかできない、器量のない橋本氏を就任させた、麻生首相の任命責任は重大である。橋本氏も名誉職では務まらない。副大臣職を返上するほうがいい。

とんだ喰わせ者だった森田千葉県知事

2009-05-23 23:33:09 | Weblog
自民党東京都支部の支部長でありながら「完全無所属」として、千葉県民を欺いて知事選に立候補し、当選した森田健作知事に再び経歴詐称疑惑が発覚した。

自身のプロフィールには全日本剣道連盟の「剣道2段」と紹介されているが、結論からいえば段位は授与されていない。「自称」を名乗っているだけという。

森田知事の説明はこうだ。「40数年前に恩師から一生懸命稽古に励んでいる姿に『よし分かった。2段を許す』と言われて以来、使い続けて来た」。さらに「今後も使い続けるのか」という記者の質問には「これからも使う」とぬけぬけと語ったという。

これが善良な千葉県民を代表する知事の言葉だ。「完全無所属」といい、このたびの「剣道2段」といい、虚偽事項の公表は公職選挙法に違反するという。満身虚像の森田知事である。知事としての資格はまったくない。

ところで自民党東京都支部長の立場を利用して、支部が企業・団体からの献金のうち1億5千万円を、自己の資金管理団体「森田健作政経懇話会」へ寄付した行為は、迂回献金にあたり違法性が強いものと指摘されている。

これら経歴の偽装工作や不透明な「政治とカネ」の流れについて、市民団体から刑事告発された。知事に就任して早々、これほど人を食った政治家は聞いたことがない。

「金権ちば」の汚名返上を願う、千葉県民の感情を逆撫でした、とんだ喰わせもの知事の誕生である。

新生民主党 政権奪取に全力を

2009-05-19 23:06:26 | Weblog
小沢代表辞任に伴う民主党役員人事が決まった。鳩山代表をトップに、岡田克也副代表を幹事長に、小沢一郎前代表を選挙担当代表代行に留任の菅直人代表代行と輿石東代表代行ら5人の集団指導体制である。

鳩山氏が岡田氏や小沢氏を要職に置き、厚遇することも好感する。相変わらずメディアは「小沢たたき」しているが、「甘い汁」を吸いたい官僚と同一体質のメディアが、民主党政権を望んでいないからであろう。

小沢前代表秘書逮捕は「民主党つぶし」を狙った国家権力の介入であった。それを証明してみせたのが、漆間厳官房副長官の「自民党は立件されない」発言だった。

西松建設ダミーの政治団体から献金を受けた、二階派、森元首相、尾身元財務相、山口俊一衆院議員、藤井孝男参院議員、加納時男参院議員ら自民党議員たちは、838万円~200万円を受け取っていた。これら議員たち全員は後ろめたさから早速、返金するとしていたが、いまだに返金されたという話は聞かれない。あわよくばネコババするつもりだろう。

上述の自民党議員は捜査の対象と噂されながら、検察当局は動く気配すらみせていない。上層部からの圧力で動けないのだろう。これは片手落ちもいいところで漆間氏発言が現実となった。小沢氏秘書逮捕で当局は、関心を寄せている国民にも説明をしようともしない。一体、この閉鎖体質はどうしたことだろう。

ところで鳩山首相誕生濃厚であるが、民主党は自民党政治でメチャクチャにされた日本を再生させることが急務である。民主党は経済界から政権担当能力を疑問視もされている。これは自民党と癒着、腐敗しきった経済界の「けん制球」に過ぎない。経済界のわがままだけは許してはいけない。

自民党政治で貧困・格差社会が広く浸透してしまった。マニフェスト「生活が第一」にいますぐシフトし、「友愛の日本」実現ですべての人たちに希望を与えることだ。

小沢前代表が4月中旬、自身が「政権交代が実現しないと死んでも死に切れない」と語っていたが、真剣さと熱意が伝わる。組織の立て直しで「諸悪の根源」自民党政治を打倒するしかない。

民主党は企業・団体献金禁止の即実現を

2009-05-18 22:40:11 | Weblog
民主党は来る、総選挙の政権公約として、企業・団体からの政治献金の全面禁止を野党各党に働きかけ、政治資金規正法を改正することである。

小沢前代表は自身の公設秘書逮捕を機に、全面禁止を将来目標としていた。新たに選任された鳩山代表は、3年先を目途としているがその猶予は、世論の支持を得ることはできない。いますぐ全面禁止に動くことである。

わが国がかつてない閉塞感に包まれ、活力まで奪われてしまったことは、財界主導を許し、政治が機能していないせいである。それは自民党政治が、財界のカネの力に屈服。国民の生活が貧困化しても、それを修正することさえしなかった。

すこし前の資料で献金状況を調べると、企業ではトヨタ6千万円、団体では自動車工業会、鉄鋼連盟、電気工業会が各8千万円はすべて自民党へ流れている。ちなみにホンダ、ソニー、東芝、日立、パナソニックなど名だたる製造業は民主党への献金はゼロだ。すべて自民党を潤していることがよく分かる。

一方、民主党への企業・団体からの献金はせいぜい5百万円どまりで、ほとんどが無視されているのが現状だ。自民党がいかに、「財界のための財界の政治」をしているかがよく理解できる。これでは国民生活が向上するはずがない。

小沢代表が辞任したとき、財界から民主党に対する国会運営や、政策のあり方に注文が相次いだという。なかでも経団連御手洗会長は、民主党が企業献金禁止を掲げていることについて、「献金は企業の社会的貢献活動の一環だ」と禁止の必要はないと恥ずかし気もなく詭弁を弄した。

自分たちの都合で、派遣や期間工といわれる非正社員を解雇しておいて、なにが社会貢献だ。大量の非正社員を欲しがったのは、経団連企業をはじめとする大企業経営者たちであった。自民党を利用して大企業経営者の野望を実現した結果が、いまの混沌ニッポンである。

年金、医療、介護等社会保険制度の崩壊は、企業の社会的責任の放棄にある。企業が社会保障費の負担逃れしていることをどう説明するのか。自民党も経済界も現状を承知しながら、なんら対策を立てようとしていない。まるで今の状況に満足しているかのようでもある。

民主党は政権交代するために、「金権自民党」との違いを鮮明にしなければいけない。企業・団体献金が合法化されていることから、すっかり荒廃した世の中になってしまった。

企業・団体からの献金禁止を法改正し、「生活が第一」の政治をすることが民主党の役割である。政治は大企業のためにあるのではない。

仮病入院 鴻池祥肇氏は議員辞職を

2009-05-17 23:23:20 | Weblog
昨年12月始め、杵築市の講演で「文部科学省にはろくな人間がいない。教育とは人様に迷惑をかけさせないこと」。こう語ったのは鴻池官房副長官(当時)である。

その鴻池氏が1ヵ月後のことし1月、こともあろうに、半同棲状態の人妻に不倫目的で、議員宿舎にいつでも入館できるカードキーを渡し、宿舎に招き入れ、密会していたことが週刊誌に大きく掲載され話題になった。

そして今回、性も懲りずにその人妻と4月28日から30日までの間、熱海でゴルフや飲食をし、私的な旅行にも拘らず、鴻池氏は公費として支給されるJRの無料パスを使用して、往復の運賃逃れをしていたことが、1月と同じ週刊誌にスクープされた。

この週刊誌が発売されるのにあわせ、鴻池氏が「健康上の理由」として仮病をつかい入院。麻生首相に辞表を提出、受理された。麻生政権は鴻池氏を官房副長官職辞任で、本件の幕引きを演じるつもりらしい。

しかしそうはいかない。議員宿舎に人妻を呼び寄せたり、無料パスを使ったりと、公私の区別がつかないデタラメぶりが問われなくなるからだ。杵築市の講演で語った、根拠のない口からのでまかせぶりに目を瞑るわけにもいかない。

都合が悪くなれば入院で雲隠れし、世論が鎮静化することを願っている国会議員に、どうして税金でメシを食わせる必要があろうか。議員としての資格もなければ、その責任や自覚もまったくのゼロである。

本来であれば、不倫騒動を起こした1月に議員辞職するべきであった。しかし漢字の読めない麻生首相が、「個人の問題」として取り合わなかった無責任ぶりと、これを追及できなかった野党の不甲斐なさで、官房副長官職の延命が許されてきた。

鴻池氏のように公私の区別ができず、そのうえ税金を浪費する、国会議員を徹底的に洗い出し、国政の場から退場させることこそ喫緊の課題である。そういえば鴻池氏といい漆間氏といい、官邸には「人様に迷惑ばかりの、ろくな人間がいない」。

内定取り消し13社公表される

2009-05-04 18:55:16 | Weblog
厚生労働省は4月30日、内定を取り消した13社を公表した。内定者に十分な説明をしなかったり、就職先の確保に努力しなかったりと、公表基準に該当したからだという。

13社のうち5社が、賃金をピンハネすることを生業とする人材派遣業者だ。いずれも耳慣れない企業ばかりだ。公表されたとしても、痛くもかゆくもないことであろう。むしろ公表されることで、企業としての宣伝効果が、経費ゼロで全国紙に掲載されることから、喜んでいることかもしれない。

他の8社にしても、企業としての社会的責任など、なにも感じていないことは明らかだ。そもそも聞いたこともない企業が、50~60人と内定取り消しをしているが、採用する段階そのものがいい加減であったことがみてとれる。

派遣業以外でも、どうしてこのような無名な会社が、10~20人と採用するのか、腑に落ちない企業ばかりだ。

これで分かることは、こんな会社に勤めても将来性はないことである。応募者をもてあそんだ悪質企業といわれても、返す言葉はないはずだ。

そしてもっと重要なことは、本気で採用する気もなく、広告宣伝のつもりで募集する、悪質な経営者が周囲に多くなったことだ。厚労省がこれらを規制もせず、野放しにしているためだ。面接から10日以上も返事がないことなど、日常茶飯だからだ。

企業名の公表で制裁が済んだと、勘違いしている経営者がほとんどであるから、公表の効果も疑問である。経営者の劣化はひどいものがある。

厚労省は内定取り消しまでの経緯を徹底調査し、悪質企業を刑事告発する気構えがなければ、根本的な解決はほど遠い。

「諸君!」廃刊を心から歓迎する

2009-05-02 23:11:33 | Weblog
昭和44年創刊の文芸春秋社発行の保守系オピニオン誌「諸君!」が廃刊された。心から歓迎したい。

「諸君!」は約40年もの長きにわたり、政治、経済、国際、歴史問題にいたるまで、保守的な立場ばかりを主張してきた。彼らの根拠のない一方的主張と言説に、若者が洗脳されてはたまらない。

積極的に右派の立場を主張する、歴史修正主義者に登壇の機会を与え、読者獲得の手段として利用してきた。その振る舞いは、出版社としての度を超えたものであった。平和憲法をないがしろにするものがほとんどであった。

売らんがためには、なりふり構わない文春側の姿勢に、疑問を感じていた人は少なくない。友人は自分の意思に反するとして、新刊書等が発売されても、購入を見合わせていた。図書館で間に合わせていたとのことだから、相当の徹底ぶりである。

このように、いまいましく思っていた人たちは少なくないはずだ。文春側が日本の進路を誤らせた著名人に、ペンを握らせていたことは大きな誤りであり、反省しなければならない。

廃刊は当然の成り行きでもある。世の中の流れに、逆行していたからである。売れるはずもなく、もう少し、まともな雑誌を出版するべきだった。

いま出版業界は未曾有の不況である。このような状況の中、「諸君!」が経営の足を引っ張っていたことは間違いない。販売部数は不振を極め、そのために真っ先に切り捨てられたものだと思う。正しい選択であった。

「諸君!」を刊行していたため、文春側はずいぶん読者から、不評も買っていたことであろう。わが国を代表する出版社も、歴史に忠実でないと、とんでもない「しっぺ返し」を受けるよい見本といえる。