活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

仲井真知事の「反オスプレイ」は本気か

2012-09-22 19:07:15 | Weblog
去る9月9日、米の新型輸送機オスプレイが米軍普天間飛行場に配備されることに反対する県民大会が開かれた。その先頭に立って受け入れ反対の立場を表明しなければならない、仲井真弘多知事が欠席した。

参加者は101千人にも達する大規模なものだった。欠席の仲井真には大会参加者から罵声が飛んだという。

そして、昨日21日オスプレイの試験飛行が米軍岩国基地で強行された。予定どおり10月に普天間に配備されることも日本政府から声明が出されたが、当の仲井真はどこか焦点がずれたコメントを発表した。「事故が起きないことを祈るしかない」と。

これでは配備を認めたことにはならないか。県民の声を代表する知事の発すべき言葉ではない。県民大会の欠席といい、今回の発言といい本心はオスプレイ受け入れに傾いていることの現われではないか。県民の支持はえられないだろうし、本気度が試されているといっても過言ではない。

オスプレイ配備に無表情の売国日本政府

2012-09-21 15:56:35 | Weblog
米軍岩国基地で本日21日、午前9時過ぎ新型輸送機オスプレイが試験飛行を開始した。10月に米軍普天間飛行場への配備を予定どおり進めるため、強行されたものである。構造的欠陥が指摘され、米本土では住民訴訟も起こされ、あるいはまた、住民が立ち上がり、米政府に圧力をかけた結果、飛行禁止の措置を勝ち取ったりした曰く付きの輸送機である。

ところが日本政府は、オスプレイが配備される沖縄県民に対し、「墜落はすべて人為的ミスだ」とした米報告書を検証したふりをして(検証する能力はない)、一方的な「安全宣言」を出した。これは沖縄県民をだまし討ちするための演出だった。

県民の「配備反対」の声をことごとく打ち砕いて、アメリカの言いなりを続ける日本政府。アメリカの対中国、北朝鮮「敵視政策」を支援するため、日本の領土・領空を相手の思うがまま、無条件に差し出す無抵抗・無表情の日本政府とその関係者はまさに「売国奴」と言うべきである。

「原発ゼロ」骨抜きする野田腰抜け内閣

2012-09-20 12:20:00 | Weblog
野田内閣は「2030年代に原発ゼロにする」ことの閣議決定を見送ることを決めた。

自民党総裁候補5人や経団連などの経済界に加え、米国政府から批判されての方向転換である。実は、野田内閣はこのような批判を心待ちにしていたのである。「原発ゼロ」を封じ込めるための、口実探しをしていたからである。

国民の意思をことごとく踏みにじる一方、権力者のひと声に反論するどころか、敏感に反応し迎合する、「腰抜け」野田内閣と表現したい。

国民の意思を顧みないから誠実さはまったくない。国民不在の「民主主義なき」政治姿勢に強く抗議しなければならない。

尖閣国有化 中国を理解できない野田稚拙外交

2012-09-19 23:30:43 | Weblog
81年前の1931年9月18日は日本が中国侵略の足がかりとした日である。奉天市郊外の柳条湖で南満州鉄道の線路が爆破された。「自作自演」した日本軍は中国軍の仕業だとしてでっち上げした。いわゆる「満州事変」の勃発である。首謀者は関東軍参謀石原莞爾だった。この日は中国にとっては「屈辱の日」でもある。

日本政府が尖閣3島を地権者から購入し、国有化を決定したのは9月10日のことである。そのわずか1週間後に屈辱の日9.18を迎えることを承知しながら、日本が強引に国有化を決定してしまったことは、中国側には「青天のへきれき」であったにちがいない。

日中双方で領有権を主張しているのに、「領土問題は存在しない」というスタンスを繰り返すばかりで外交努力をした形跡はみじんもない。少なくとも接渉する機会を設けるべきだったし、度量も見せるべきだった。

幼稚な野田外交は中国側の出方を読むことができなかった。さらに石原慎太郎ら保守・排外勢力におもねた体たらくぶりまで披露した。この結果、日系企業は多大な損害を受けた。もちろん中国政府の責任は重大であるが、日本側の対応が事態を拡大させてしまったそしりは免れない。

それにしても民主党崩壊の因をつくった 野田首相が尖閣を解決する能力もなく、恥知らずにもいまだに居座っていることに、やり場のないむなしさを感じてしようがない。

「尖閣の平和的解決を」は米の本心ではない

2012-09-18 13:24:01 | Weblog
きのう17日に来日し、玄葉外相と森本防衛相と会談したバネッタ米国防長官は尖閣諸島緊張に言及し、「日中の対立を懸念している。平和的解決をするように」と、両大臣に外交交渉での解決を求めた。そのうえで、尖閣にも日米安保が適用されるとの認識を示した。

バネッタは平和的解決を望んでいるというが、これは米政府の本心ではない。軍事の膨張いちじるしい中国をけん制する意図が米政府の底意として、「尖閣緊張」を利用しようとしていることが、ひしひしと伝わってくるからだ。

米が日中緊張を演出することは、在沖縄米軍基地を前線として、基地の永久利用をもくろむ野望を達成することができる。さらに、「対中敵視」を日本国民に煽って、オスプレイの配備をスムーズに行うため、「配備もやむなし」の日本世論形成があることも見逃すわけにはいかない。まさに日中緊張は、米にとっては「一挙両得」。このうえないよろこびなのである。

以上から、日本政府が完全に米の支配下に置かれていることが理解できよう。なお、この先棒を担いだのが「2勤5休」 の石原慎太郎東京都知事である。

慎太郎氏よ!横田基地を返してもらえ!

2012-09-08 17:18:22 | Weblog
石原慎太郎都知事が今年4月に、ワシントンDCで米財団にそそのかされ、尖閣購入の大風呂敷を広げて以来、対中関係は一気に緊張してしまった。こんなことは誰も望んではいない。

当ブログでもたびたび取り上げたが、日中の関係が悪化してよろこぶのは米政府・軍とそれを取り巻く連中だけである。

日米同盟からして、仮に尖閣で日中が衝突したら、米軍は間違いなく「日本を守る」と称して、トラブルに介入してくるだろう。在沖縄米軍基地を足場にして介入するわけだから、返還しないで基地の永久固定化ができるわけだ。これほど米側にとってありがたいことはないし、笑いも止まらない。

これでは何のための返還だったのか。沖縄県民に申し訳けは立たない。

尖閣緊張は石原が米の先棒を担いで、ふたたび沖縄を植民地として、米に差し出そうとする行為に重なる。日本人としては、極めて許し難いことである。この案内人を買って出たのが先の財団や関係者である。要は米側にとってはネオコン石原ほど、利用価値のある人物はほかにおいていないのだ。

石原は日ごろは中国をシナ呼ばわりして、嫌悪感丸出しだが日本の国益のため、米にも物申したらいかがだろう。石原に人気がないのはそのためである。「嫌中親米」では時代錯誤もはなはだしい。

ところで東京都民に深刻な不便・被害を与えている、あの広大な米軍横田基地を返還してもらうよう努力したのだろうか。いや何もしてはいない。返還が実現すればどれほど都民・国民に感謝されることだろうか。横田はいま日本人が一歩も足を踏み込むことができない「植民地」である。尖閣より優先して解決するものがある。

石原が13年前に都知事に立候補したときの公約は横田を返してもらうことだった。いまはその返還もなしのつぶてだ。いったい石原は何をしてきたのだ。いまごろになって公約を忘れたとは言わせない。中国同様、アメリカにも強硬な態度を示す時である。

維新橋下に身売りする泡沫議員たち

2012-09-07 18:18:47 | Weblog
大阪維新の会が開く国会議員との公開討論会に参加して、維新が新たに作る国政政党に参加する議員は、いまのところ6名である。

内訳は民主党から松野、石関、水戸の3名、みんなから上野、小熊の2名に、自民党から松浪の合計6議員。はっきりしないが、現時点ではこんなところだろうか。

これら6議員たちの知名度は限りなくゼロに近い。鞍替えしてでも、国会議員として残りたいのだから、さぞかし「おいしい仕事」なのだろう。これを手放したならば、たちまち「無一文」となってしまう。支持者との約束を蹴ってまででも、寝返りする6議員の姿は、あまりにも見苦しく哀れでもある。

議員として一度手にした権力を手放したくないから、橋下維新に身売りするのだ。身売りするためには「維新八策」に賛同することが必須の条件だ。

この維新八策は格差を助長する「新自由主義」路線をひた走る。まやかしに満ちた政策集でもある。

離党する6議員は自らの政治スタンスも持たずに、いたずらに橋下が主張する政策に服従し、同意することは国会議員としての資格はない。

「あの手この手」を使い、保身だけを追い求める6議員。「化けの皮」がはがれた、どうしようもない連中である。

百害の安倍―橋下性悪コンビ

2012-09-06 16:30:05 | Weblog
大阪維新の会、代表橋下徹に「あなたしかいない」と持ち上げられ、自民党総裁選に立候補予定の安倍晋三元首相ほど不人気な政治家はいない。

安倍が首相時代に掲げた、「美しい国」「戦後レジームからの脱却」は、すべて日本の平和憲法を敵視するものだった。

これらの政策は国民の反発を買い、小沢一郎代表(当時)率いる「国民の生活が第一」を標榜する民主党に総選挙で大惨敗した。自民党が政権交代を許したことも記憶に新しい。

安倍が首相として君臨してからは、政治とカネの問題や閣僚の不祥事と失言が相次いだ。松岡農水相の自殺、久間防衛相の原爆投下は「しょうがない」。柳沢厚労相の女性は「産む機械」、赤城農水相の事務所費問題等と、数え上げれば切りがない。すべては安倍の指導力の欠如が原因したものだった。

極めつけは「サラリーマンエグゼンプション」(残業代ゼロ)法案の成立に、経団連とグルになって積極的に動いたことだった。これは国民の反対の大合唱で潰えたが、同時に首相としての求心力も急速に衰えてしまった。

自民党が異例の安倍批判をしたのもこの時期だった。これに追い打ちをかけるように、07年には「テロ対策特措法」の延長を小沢代表に一蹴されてしまった。これで安倍は八方ふさがりとなり、前代未聞の施政方針演説後に、首相の椅子を放り投げしてしまった。

本来なら議員辞職に値するものだったが、「恥知らず」にも今日まで議員として、居座り続けてきた。そして今度は橋下の威を借りて、ふたたび総理大臣を目指すという。安倍―橋下「性悪コンビ」誕生は百害あって一利なしだ。平和国家が根幹から揺るがされることが懸念されて仕方ないからだ。